MLBロサンゼルス・ドジャースのクレイトン・カーショー投手(37)が、今シーズン限りでの現役引退を正式に発表した。18年間ドジャース一筋で投げ続け、サイ・ヤング賞3度、通算222勝を挙げた左腕が、自らの野球人生に幕を下ろす。記者会見では多くのチームメートが同席し、大谷翔平もその場に姿を見せた。
・ドジャース一筋18年のクレイトン・カーショーが今季限りで引退
・通算222勝、防御率2.54、3000奪三振超の実績
・会見には大谷翔平、フリーマン、ベッツらチーム全員が出席
・引退は家族と相談の末に決断、感謝と涙のスピーチ
・今季も健在、10勝2敗と好成績でポストシーズンにも意欲
歴代屈指の左腕、静かにマウンドを降りる
圧倒的実績と揺るがぬエースの矜持
2008年に20歳でメジャーデビューを果たしたクレイトン・カーショーは、サイ・ヤング賞を3度(2011、2013、2014年)受賞し、2014年にはMVPも獲得。今季も5月の復帰後に10勝を挙げるなど健在ぶりを示し、MLB史上20人目の通算3000奪三振も達成した。通算成績は222勝96敗、防御率2.54、奪三振数は3039と、まさに殿堂入り確実の名投手だ。
カーショーの投球スタイルは、落差のあるカーブと切れ味鋭いスライダーが特徴。球速以上に打者を翻弄する技術と精神力で、多くの名勝負を演出してきた。
家族とともに決断した引退、涙の会見
18日(日本時間19日)、本拠地ドジャースタジアムで行われた記者会見では、妻エレン夫人や4人の子どもが最前列で見守る中、カーショーが涙ながらに引退を発表。「今季がこれ以上ない時間だった。納得して決断できた」と語り、感謝の言葉を何度も繰り返した。
最も胸を詰まらせたのは、「何が一番誇りか」という問いに対する回答だった。「仲間を得られたこと。それが一番の誇りだ」と絞り出すように語った言葉が、チームメートの心を強く打った。
チームに愛された“侍”、カーショーの人間性
フリーマン、ベッツらが語る偉大さ
記者会見には、フリーマン、ベッツ、大谷翔平ら多くの選手たちが集まり、スタンディングオベーションでカーショーを讃えた。フリーマンは「彼は唯一無二。18年で10勝を挙げるなんて本当に特別」と称賛。ベッツは「彼のすべてを愛している。どんな時でも力になりたいと思わせてくれる人」と語った。
また、ロバーツ監督は「彼は自分の意志でチームを去る権利を得た。本当に最高の投手だった」と惜別の言葉を送った。
義理と誠実を貫いた“侍”の精神
カーショーは義理堅く、信頼関係を大切にする人物として知られる。かつてのチームメート黒田博樹との関係、ダルビッシュ有との友情、そして大谷翔平に対する敬意…。誰に対しても誠実に向き合い、自らがチームの模範であろうとし続けたその姿勢は、「侍」と称されるにふさわしい。
引退後は“父親業”に専念、ファンへの最後のメッセージ
カーショーは引退後について、「子どもたちの成長を見守りたい。スポーツの送り迎えだけで忙しくなる」と笑顔で語った。また、19日(日本時間20日)のジャイアンツ戦がレギュラーシーズン最後の登板となる見込みで、ポストシーズンでも起用される可能性がある。
「試合後に仲間と勝利を分かち合うあの瞬間が、何より恋しくなる」と話したカーショー。最後まで「チームの勝利に集中したい」と語るその背中に、レジェンドの誇りがにじんでいた。
まとめ
クレイトン・カーショーの引退は、MLBそしてドジャースにとって大きな節目となる。圧倒的な実績と、義理と誠実を貫いた“侍”のような生き様。彼の姿は多くの選手、ファンにとって永遠の記憶となるだろう。残るシーズン、そしてポストシーズンでの最後の雄姿に注目したい。
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