【MLB】今季14勝ジェイムソン・タイオンが4年契約でカブス移籍。決め手は会談と球団が送ったビデオ

今季ヤンキースで14勝と安定したシーズンを送った右腕、ジェイムソン・タイオンとカブスのアシスタントGM、クレイグ・ブレスロウは先週、約30分ほどニューヨークでランチを共にし、2時間超もその場所に滞在していた。また、もしその日タイオンに予定があった場合、もっと長いものとなっていたかもしれない。
「僕はそのミーティングで、これは本当に優れたフィットとなるかもしれない。という感覚が残ったよ」タイオンは現地月曜日の、ズームを通してのカブス移籍会見でそう口にしている。

シカゴ・カブスは、タイオンとの4年契約を正式に発表し、金額は2週間前にチームとの合意報道がなされた時と同じように総額6800万ドルであった。タイオンにとって、カブスが送ったビデオと前述の顔を合わしての話し合いは、他のチームも彼の獲得を狙っている中、他チームとの違いを大きく際立たせたものとなった。
タイオンはカブスについて次のように述べている。「ふさわしいものと感じているし、僕は正直にいえば、すべてのチームに驚かされた。だけどカブスはそこに関して、偽物ではないものを感じた。それに彼らは、早くに連絡を取ってきて、しばしば連絡も取っていた」

またカブスは、タイオン獲得に際し(タイオン本人も多くのチームと顔を合わせた通り、カブスとサインする前にはオリオールズ、メッツ、フィリーズが他にも狙っていた) 2021年オフにヤンキースへトレードされる前、同地区(ナショナルリーグ中地区)のピッツバーグ・パイレーツでタイオンが在籍していたこと、且つカブスが現在の再建を行う前の、リグレーフィールドの空気を熟知していたことも、”ほかの点”で有利に動いた。
一方、タイオンは元カブスに所属していたヤンキースのチームメート、アンソニー・リゾやスコット・エフロス、パイレーツの時のチームメート、トレバー・ウィリアムスから助言を求め、結果は「貰ったフィードバックは皆、”もし、シカゴでプレーできるチャンスがあるなら、そのチャンスをつかむべきだ”とポジティブな助言だった。

さらに、オフシーズンが早い時期にカブスは、リグレーフィールドやチームの歴史、ファンベースについてタイオンのために作ったパーソナルビデオを送り、タイオン曰く、数週間にわたり毎日鑑賞するほど大好きだったという。また、タイオンを狙う他チームはビデオを送ることも、対面で会うこともなかったらしい。

「彼の才能、好奇心にとてもハッとさせられるものがあった」アシスタントGMのブレスロウは地元紙シカゴサンタイムズの記事内でそうコメントしている。
ブレスロウとタイオンのニューヨークでの話し合いの要約は、2019年にタイオンが2度目のトミージョン手術をし復帰する際に、タイオンがピッチングフォームの修正を行い、フォーシームに伸びが加わった事の話や、タイオンが、まだピッチングフォームで改善したい事と球種割合の変更について語ったとの事で、球種割合についてタイオンが望んでいる事は、カーブを投げる事を増加させ、カッターとスライダーの安定性を修正することだったという。

ブレスロウはまた、タイオンがチームのリーダーシップの仕事を受け持ちたい姿勢などでも驚かされ、ピッチングについて”オタクになった”とタイオンが口にするほど、会話を交わしたそうだ。また、タイオンのこれまでのキャリア、シカゴでプレーするうえでの有利な事、野球以外でもおすすめのレストランとについて話した後、彼らが時計を見た時、すでに2時間が経っていた。

その後、ブレスロウがニューヨークからの帰路の途中、編成総責任者のジェド・ホイヤーから、会談はうまく事が進んだかどうか連絡が入った。カブスのフロント陣は、ブレスロウが確信がなかったタイオンの特徴について、多くの好ましいレビューを受けていたが、タイオン本人が興味を持ったためなのか、それともタイオンが、会話を交わしやすいような優れた人物であったからなのか、ブレスロウはうまく答えられなかった。ただ、2週間前のタイオンの姿勢がそのクエスチョンを明らかにさせたといっても過言ではない。「まだ、僕は見つけられていないポテンシャルがあるように感じるし、そのことを見つけるのを助けるのに素晴らしいくらいのフィットだと感じている」そうタイオンは口にしている。

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https://chicago.suntimes.com/cubs/2022/12/19/23518002/inside-meeting-set-cubs-apart-pursuit-jameson-taillon-free-agency-craig-breslow-four-year-contract

本記事は、URL元を翻訳、書き加えたものです。
引用元:lastwordonsports.com

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