先週サンディエゴで、開かれていたウィンターミーティングではアメリカンリーグシーズン最多ホームラン62発のアーチを描いたアーロン・ジャッジがヤンキースと9年総額3億6000万ドルを含め、大小さまざまな動きがあった。しかし、ウィンターミーティングが終わったからと言って、オフシーズンは終わりというわけではない。スプリングトレーニングで投手、捕手組で新たなシーズンが幕を開けるまでまだ2か月近くあり、この後も様々な動きがある事だろう。今回は、今もFAに残るトップFA選手の今現在噂されている事や、ある球団が移籍先が決まるまで獲得に向かっていた選手など、いわゆる”小ネタ”にフォーカスしてみた。
FA遊撃手トップ4の一人、D・スワンソンは元チームメートのいる球団と契約する可能性は?
遊撃手ビッグ4の一人で、今シーズン自己ベストのシーズンを挙げたダンスビー・スワンソンの移籍先はカブスなどが、注目を集めているが、ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマンは、ブレーブス時代のチームメートであるフレディー・フリーマンがいるドジャースに移籍する可能性があると日本時間の12日、報じた。
ドジャースはフィリーズと11年総額3億ドルの契約でトレイ・ターナーがLAへに颯爽と別れを告げ、ショートのポジションに空きができた。その後のウィンターミーティングでは動きは少なかったが、20年シーズン前にレッドソックスから、ムーキー・ベッツを21年には前年にサイヤング賞を獲得したトレバー・バウアー、昨年は、前年ワールドシリーズを制覇しブレーブスの精神的支柱だったフリーマンを獲得するなど、簡単に除外はできない。だが、スワンソンがドジャースとサインする可能性について、多く噂されてはない。
スワンソンは2021年シーズン、ブレーブスのワールドシリーズ制覇に貢献し、今シーズンは守備ではOAAでメジャー一位など全体を通してベストなシーズンであった。そして今オフはパドレスと契約したザンダー・ボガーツ、トレイ・ターナー、カルロス・コレアと合わせ前述の通りFA遊撃手”ビッグ4”と称されている。
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デトロイト・タイガースの最新のオフシーズンのターゲットは?
今シーズン96敗を喫したタイガースは、多くの面でアップグレードすることだろう。それに従うように、新たにフロントのトップに就任したスコット・ハリスを筆頭とするタイガースフロント陣は、何人かのベテラン選手獲得を探っている。デトロイトフリープレスのエバン・ペットゾルドは、投手のセス・ルーゴ、主にセカンドを守り、コンタクトヒッターのアダム・フレイジャー、ブライアン・アンダーソン、エドウィン・リオス、ウィル・マイヤーズにタイガースは興味を示していると報じた。またそれに加え、現在は新たな球団と契約したが、サインするまでは興味を示していた一人としてアスレチックスと先日契約したユーティリティープレイヤーのジェイス・ピーターソンの名を挙げた。
フレイジャーはキャリアを通して、セカンドを守り、しばし外野両翼を務められる。またショートやサード、センターも少なくではあるが起用されたことはある。フレイジャーとサインしたと仮定した場合、タイガースの打順にフレキシビリティーをもたらし、マッチアップに応じてフレイジャー、若手のライアン・クレイドラー、ジョナサン・スコープを併用することができるだろう。とはいえ、フレイジャーは今シーズンマリナーズで打率.238と苦戦し、2020年からでは1400打席超で打率.266 出塁率.329 WRC+95でこの期間中、良い成績をマークしたのは2021年のパイレーツでの最初の3か月でその年のオールスターゲームにスタメンで出場した。しかしながらバッティング面では苦しんでいるフレイジャーであるが、守備での安定性、三振がしにくいバッター(過去3シーズン三振率12%)であることから、ペットゾルドの報道によれば総額2年ほどの契約を狙っているとの事。
アンダーソンとリオスは前者はカブス、後者はドジャースにそれぞれノンテンダーFAとなりフレイジャー同様、復活を目指してのシーズンとなる。両者はともにほかのポジションでも守備に就いた経験(アンダーソンは主にライト、リオスは主にファースト)はあるがタイガースは、同じくノンテンダーとされナショナルズと契約したジェイマー・キャンデラリオに代わる三塁手と考えられていてもおかしくはない。
またマイヤーズが、デトロイトでプレーする可能性は低いが、DH、ライト、ファーストとして起用する点ではピッタリである。来シーズン、ファーストのポジションはスペンサー・トーケルソンが主に務める事が考えられ、またスコープも何試合かで同ポジションで起用されることがあり、DH面では来シーズンが現役最後のシーズンと明言しているミゲル・カブレラ、オースティン・メドーズが占める事だろう。ただ、メドーズがDHの場合、マイヤーズのような選手がライトを守り、反対にマイヤーズがレフトを守ることもできるだろう。
一方、タイガースはルーゴ獲得を狙っていると報じられた新たなチームとなり、ここ3シーズンは複数イニングを投げているルーゴを先発としての獲得を考えている一つのチームともなった。前述の通り、ルーゴはメッツでの最近4シーズンの内3シーズンをリリーフ投手として過ごし、2017年シーズンから先発で起用されたことはない。しかし、複数イニングで登板していたことから、17年以来の先発に戻る事でキャリアで初めてのFAで大金を得られることになるかもしれない。またチームの投手陣は今シーズン、ケガに泣かされた事が多かったため、ルーゴに先発の機会を多く与えられることになるかもしれない。
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ジョシュ・ベル、コディ・ベリンジャーはマーリンズに加入していた!?
マイアミ・ヘラルド紙のジョーダン・マクファーソンによると、カブスと単年契約でサインしたコディ・ベリンジャー、ガーディアンズと2年で契約したジョシュ・ベルがマーリンズの”ターゲット”であったことが明らかとなった。取り分け、マーリンズが長らくレギュラーでセンターの守備に就く選手を探している事から、バッティングでは2019年シーズンの状態に戻れるか不鮮明なものの、安定した守備、走塁で貢献できるベリンジャーはナチュラルにフィットしていたことだろう。また、ここ2シーズン、ベルはコンスタントな成績を収め、チームは、ルウィン・ディアスを放出し、ギャレット・クーパーはトレード候補と名前が出てきているため、パワーバットを求めるマーリンズにとってはファーストも補強するポジションの一つだろう。
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カブス、トレイ・マンシーニに獲得興味か
ザ・スコアのブルース・ラバインは、カブスがトレイ・マンシーニに興味を示している事を明らかにした。マンシーニは、オリオールズで複数シーズンを過ごした後、今シーズンのトレードデッドラインでアストロズに移籍し、シーズン終了後チームオプションの1000万ドルが行使されず、25万ドルのバイアウトを払われ始めてFAとなった。
今までのところ、マンシーニに関しての報道はそう多くなかったが、マンシーニのバットを欲しているチームがいる事は間違いない。
マンシーニは、トレードデッドラインで移籍する前オリオールズで打率.268、OPS.751、10ホームランをマークし、アストロズ移籍後は8ホームランを放った一方、打率.176、OPS.622と一転して精彩を欠いた。守備面ではファーストと外野を均等になるように守りに就いたが、DHでの起用が多かった。また外野両翼を2600イニング守ってOAAは-24と外野ではネガティブではあるが、ファーストでは2000イニングでOAA+5をマークしている。
もしマンシーニがカブスと契約した際、ファースト、DHでの起用となるだろう。ファーストはプロスペクトのマット・マービス、アルフォンゾ・リバスがおり、マービスは今シーズン、マイナーでブレークしチームの将来的なレギュラー一塁手として考えられているが、元メッツのドミニク・スミスと会談を交わしたとあるようにマンシーニのような経験豊富な選手を加える事は驚きではない。
https://www.mlbtraderumors.com/2022/12/cubs-have-interest-in-trey-mancini.html
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21年ぶりにPS進出を果たしたマリナーズのペイロールは今後どうなるのか?
複数のMLBの関係者によれば、チームの柱であったミッチ・ハニガーがジャイアンツと3年総額約4350万ドルで契約した際、マリナーズが早い段階でハニガーにオファーした額はジャイアンツとサインした金額に近いものではなかったと、シアトル・タイムズのライアン・ディビッシュが報じた。
ハニガーはチームメートへの忠誠心から、自身の代理人とマリナーズのGMのジャスティン・ホランダーとの会談をオープンにし、マリナーズが他球団のオファーに釣り合うか超える金額を出せるような機会を作った。だがウィンターミーティングへと進むにつれて、前述の早い段階でのオファーを超える事をマリナーズがするつもりはないというのは明確となった。
さらに、ディビッシュは記事内で
「関係者は、レッドソックスが5年90万ドルで吉田正尚と契約合意してさらに少なくなった、残っている主要なFAにマリナーズが関与すると思われる事がなかった」
と、同記事で書いている。
そうなると、これらの要因はペイロールに関係するものか? といった話が持ち上がってくるものであり、ウィンターミーティングの開催場所のロビーにもその話題があったそうだ。
またマリナーズのペイロールに関して、ディビッシュは続けて
「何人かは編成総責任者のジェリー・ディポトが他球団や代理人に伝えたコメントをベースに、オーナー側が定めた予算内でディポトが編成を行っているという声もある一方、ほかの意見ではマリナーズは、費やせるお金があり”セレクティブ”なアプローチを取っていて、フリーエージェントでは短期契約を探っており、トレードのルートを好んでいる」
と、綴っている。
「もしわれわれがある契約を交わすとしたら、感情に動かされてするつもりはないし、どこかの球団が動きを示して、我々がそうしなければいけないと感じたから、契約をするつもりはない。我々はまた、自分たちができると感じて動くつもりはない。我々がそういった動きをするときは、我々がそうすることが正しいことだと思うときだ」
と、ディポト編成総責任者は語っている。
とはいえ、次にマリナーズがオフシーズンでアクションを起こすとしたらどういったものなのだろうか?
その質問には、GMのホランダーが次のように口にしている。
「できるならば、僕たちはもっと攻撃面で加えたいものがある。オフシーズンが進む中で、プラトゥーンか選手の層のどちらかに有利になるものが欲しい。そしてもし、ほかの点で自分たちのチームをよくする機会があるならば、僕たちはオープンだ」
またホランダーはトレードに関して、トレード市場は”不活発”といった状況と述べており、
「トレードの動きが欠けている点では、今まで最も奇妙なウィンターミーティングだ。トレードの動きがこんなにも少ないのは15年間で思い起こせるものはない」
と、続けて答えている。
しかし、オフシーズンはウィンターミーティングが終わったからと言って終わったわけではなく、ディポトの下マリナーズのフロント陣はチームの必要なエリアを改善するために、”容赦のない”アプローチを取る事を示してきている。
「僕たちがシアトルに帰ったら、再編成し直すことだろう。次の週に入ったら(この記事が公開されたのが現地7日と考えると今週と思われる)事がややオープンになり始めるだろうと思う」
と、ホランダーはそう口にしている。
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