ミネソタ・ツインズのリリーバー、ジョアン・デュランの初めてのMLBでのマウンドは突然目覚めさせられるものだった。
MLBのレベルで初めて対峙することとなったマリナーズの一塁手タイ・フランスに対し、デュランは100マイルを超える直球をセンターに返され、続くジェシー・ウィンカーにも自慢のスプリットとシンカーが混ぜ合わされ自慢の球種である”スプリンカー”を同じくセンターにライナー性の当たりを許した。
この時をデュランはこう語っている。「僕は言ったんだ。”OK。自分はメジャーリーグの舞台にいるんだ。”と」
そしてまた、ワイルドピッチで両ランナーを進ませてしまった。しかし、その時新人であったリリーフ投手が心を整え、落ち着くのに時間を要することはなく次の対峙した3人の打者すべてを三振に打ち取り、2イニング目は2アウトでランナーが出たものの、無失点で切り抜け、あるもう一つ別の思いをデュランの思考に誘発した。
「OK。ここに今自分がいるんだ」と。
そしてそこから昨シーズン、ツインズで最も重要なブルペンの柱へと一年目で成長し、平均100マイルのストレート、タイトルに記したスプリンカー、そしてカーブを操り相手打者を被打率.120とMLBの打者たちをデュランは圧倒する存在となった。
「どんな時であれ、僕が素晴らしいシーズンについて考えていても、僕はそのことの為に、一生懸命取り組んでいる。だが待つことはない。みんな、メジャーリーグを初めて経験した時、優れたシーズンであるかは知らないし、そのような事が起こるかどうかなんても皆知らない」とデュランはパイオニア・プレスの取材にそうコメントしている。
昨年のデュランのルーキーイヤーは素晴らしいパフォーマンスだというまでもなく、メジャー2年目を迎える今年は、かなり大きなゴールを既に設定している。そしてそのゴールは、シーズン40～45セーブと120奪三振だ。
昨年、45セーブを記録したクローザーはメジャーで現れていないが、40セーブを達成した投手がガーディアンズのエマニュエル・クラセ(42)、ブレーブス、ケンリー・ジャンセン(41)とわずか2人のみで、120奪三振も昨シーズンの中で誰一人達成していないマイルストーンである。しかしながら、メッツのエドウィン・ディアスがあと二つに迫る118三振をマークしていた。
「自分の数字はわかっている。来年(今年を指すものと思われる)僕はもっとできる。もし機会があったなら、そうなっていただろう」デュランはまたそう口を発する。
昨年デュランの防御率は1.86の数字をマークし、67回2／3を投げ89奪三振を奪い、8つのセーブ機会すべて成功させた。またWHIP(イニング数で投じられたあたりのヒットと四球)は0.975、三振率は33.8％を記録した。
監督のロッコ・バルデリはデュランについて「我々には、世界の中で最もエレクトリックな一人と考える選手がいる。彼より、自分の仕事をうまくこなす人は少ない」と期待を寄せる。
とはいえまだ成長の余地があるだろう。それにデュランはより直球に勢いを得させようと努力に励んでいる事を、このパイオニア・プレスの取材の中で明かしている。それに加え、腹部のトレーニングを合わせ、より有酸素運動を取り入れ、255ポウンドあたりをキープできるように試みている。また255ポウンドの理由は、デュランが一番不安なくピッチングができる体重であるのが関係しているそうだ。
バルデリ監督はまたこのように言葉を出している。「彼はちょっとした部分をを改善しようとしている。彼が2023年が2022年より良かったとしてでさえも、彼は良く投げれていたし、彼の球種は段々と良くなった。もし可能性がもっとあるのだったら、得点を抑えるのに限っては彼はまだ有効的なものではないのかもしれない。彼は昨年良い年だった。同じようなパフォーマンスが私は観たいし、素晴らしく機能するだろう」
ツイッターアカウントのフォローもよろしくお願いいたします。 https://twitter.com/chappy_oly
この記事は、URL元の記事を元に翻訳、書き加えたものです。
コメント