【MLB】現地メッツ番記者が考える敵地でスイープされたメッツの懸念すべきエリアについて

ニューヨーク・メッツはウィスコンシン州を離れられることにこれ以上嬉しいものはないだろう。

現地水曜日メッツのリリーフ、アダム・オッタビーノに対しブリュワーズ、ギャレット・ミッチェルがサヨナラホームランを放ち7対6とメッツを3連戦スイープに追いやった時、ブリュワーズの本拠地アメリカンファミリーフィールドでの最近21試合のメッツの勝敗は3勝18敗となった。

では、唐突であるがどのエリアが現時点で懸念すべきものなのか? MLB公式でメッツ番記者を務めるアンソニー・ディコモの評価した懸念レベルと共に攻撃面、ブルペン、先発に分けそれぞれ分析していこう。

目次

攻撃陣 ディコモによる懸念レベル 低い

キーとなる数字:1試合当たり平均での得点。4.8(昨シーズン)から3.3にダウン。
現地水曜日でのブリュワーズ三連戦でのプラス材料は2ホーマーのアロンソと2本の二塁打含む3安打のフランシスコ・リンドーアだっただろう。リンドーアとアロンソのコンビはこの試合メッツの6打点をすべて生み、その内の4つで得点。メッツのオフェンスの”機能不全”についていくつかの不安を鎮めた。
ただ、ラインアップに不安材料がぐずついている事は明確で、取り分け16打数1安打で7三振を喫し右腕に対して二日連続で休みを与えられたエデュアルド・エスコバーが座る三塁のポジションはその傾向にある。だがたとえエスコバーの不振が続いてさえも、AAAのシラキュースにいるブレット・ベイティーは現在オプションとなるだろう。また数日前にベイティーは右手親指を痛めるアクシデントがあったが、幸いなことにけがの程度は軽いものとなっている。

メッツの打撃陣は取り分けパワーの分野に制限があるが、アロンソ、リンドーア、ジェフ・マクニール、ブランドン・ニモが選手として脂ののっている時期にあり、リーグ全体ではトップに名を連ねる攻撃陣だろう。
またディコモはメッツがマーリンズ戦のサンディ・アルカンタラやヘスス・ルザード、ブリュワーズではコービン・バーンズの一線級の投手と対峙していたことも頭に入れておくべきと指摘している。

「僕はチームに入る個々の選手を皆信じている。僕は、自分たちに必要な事があると考えているし、”それ”のファクターがある。」リンドーアは試合後にそう言葉を込めた。

ブルペン ディコモの懸念レベル 中

カギとなる数字:昨年のリリーフ防御率3.50 現在までの防御率4.44

ブルペンのナラティブで中心であるのはクローザーのエドウィン・ディアスが今シーズン全休の可能性があり、替えが利かないという事実だろう。しかしオッタビーノがサヨナラ弾を許したのは、自身が馴染みの役目ではなかったという結果ではなく、シーズン早々の起用法に関する一時的な支障によるものだったはずだろう。

今週の早い時期、オッタビーノは登板することなくブルペンで肩を温める事があり、水曜日の試合では監督のバック・ショーウォルターは8回にジェシー・ウィンカー、ブライス・テュラングの左に対しデイビッド・ロバートソンを起用した。その結果として9回に入る際、他の二人の左バッターが自身の打順を待つ中でオッタビーノをややさらすこととなった。

「ボールを狙ったコースに投げる事は、もっと高めにそして内角にできたかもしれない」オッタビーノはミッチェルに対して投じたカッターについてそうコメントする。

また広くとらえれば、チームはその試合で2回を無失点に抑えたジョン・カーティスという武器を手に入れたということが考えられだろう。そしてオッタビーノとロバートソンはメジャーのマウンドでリリーフとしての実績が豊富であり、もしメッツがシーズン中盤で助けが必要となった場合、トレード市場でリリーフ投手を手に入れることはいつも簡単なものとなっている。そのシチュエーションでは常に完璧なものとは限らず、懸念が存在する理由があるが、ディコモは現地水曜の負けからはそのような傾向に発展すると思えるものではないと記している。

先発投手陣 ディコモの懸念レベル 高い

カギとなる事実:2投手が故障者リスト入り

大円筋の張りからの復帰を目指しているジャスティン・バーランダーの復帰予定日かつメッツデビュー戦はいまだ未定。そして左腕のホセ・キンターナも7月までメジャーのマウンドに戻ることはない。また故障者リスト入りしていない今現在の先発ローテーションでは、2先発でマックス・シャーザーが防御率6.35、カルロス・カラスコは急激な球速の低下が指摘され、また千賀晃大もメジャーの舞台で証明すべきことが多い状況となっている。言い換えれば、先発ローテーションは問題を抱え、改善すべき明確な道がないと言えるだろう。

そのため、最も急を要しつつも望むものはシャーザーがいつもの状態を取り戻すこと。そしてその間にバーランダーが現在の怪我からの早期復帰だろう。またそうなった場合、ドミノ倒しのように水曜日の対ブリュワーズ相手に4四球、5失点だったデイビッド・ピーターソン、タイラー・メギルの重荷を減らすこととなるだろう。

また必要性が現れた際、攻撃面ではベイティーやマーク・ビエントス、フランシスコ・アルバレスといったプロスペクトが控えているが、先発ではそのような状況ではなくマイナーの上級でステップアップできるピッチャーがいない。

「いつものシーズンのようなものだ。その中へ我々は足を踏み入れる事が出来ていない。だが皆はそのようなものを聞きたくはない。みんなは飛行機で寝て、家でも少し寝れることだろう。そして素晴らしい日を楽しみにするはずだ」監督のショーウォルターはそう言葉を発した。

またメッツは、日本時間金曜日に予定されていたホーム開幕戦に先発するメギルを早く準備させるためにニューヨークへ帰そうとしたが、ここで問題が発生。メギルのフライトは複数回にわたり遅れチームのチャーター機で帰る事を余儀なくされた。しかもそのホーム開幕戦は雨により金曜日に一日延期された。

https://www.mlb.com/news/pete-alonso-hits-two-homers-but-mets-swept-by-brewers

本記事は、URL元の記事を元に翻訳、書き加えたものです。
引用元:USA TODAY Sports

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