【MLB】20~22年シーズンでOPS.880 スラッガーのベルトが、新天地で復活する可能性は?

今シーズンに向けてのトロント・ブルージェイズの主要な部分のロスターは固まり、次なるステップは主要なロスターの選手をカバーする事であった。現地月曜日に、930万ドルでブランドン・ベルトと単年契約を結んだその補強はまさにその言葉の通りだった。
「我々が強いブルージェイズのロスターを作っていく中でエリートなオフェンシブスキルを持っていて、ベルトのようなベテランの存在感がある選手は、このチームを素晴らしく補ってくれることだろう。彼の安定感と大きな舞台での経験は、彼(ベルト)をクラブハウス内でも素晴らしいエディションとしてくれるだろう」とブルージェイズのGMロス・ワトキンスはそう語る。

34歳のブランドン・ベルトは昨シーズンまでジャイアンツの中心選手として活躍し、昨季の成績は持病の右ひざのけがが悪化するまで78試合に出場し打率.213、OPS.676と精彩を欠いた。しかし、キャリア通算ではより輝かしいもので打率.261、出塁率.356、長打率.458をマークしているが、先ほど記したように右ひざのケガに昨シーズンを通してさえも悩まされており、ベルトがシーズン通して健康でありなおかつ2021年シーズンの成績に戻ることを、ブルージェイズは明らかに賭けていることだろう。

目次

キャリア全体を通しての打撃成績

先ほど記したように、ベルトのキャリアでの打撃成績は安定したオフェンシブパフォーマーである。2011年から18年シーズンまで、テキサス出身のベルトはOPS+に関して、リーグ平均以上のバッティングを披露しており、2019年シーズンはWRC+で98と平均以下であったが20年シーズンは再度爆発し、短縮シーズンであったがOPS1.051をマークした。また20年から22年のスパンでは、その期間の出場僅か226試合であったがベルトのキャリアは息を吹き返し打率.260、OPS.880、OPS+141の数字を挙げた。

また、ベルトは左打席からの選球眼が良く2021年には四球率で90パーセンタイルとエリート級でいつでもフォアボールを選べるが、しれに準じて空振りも多く昨年だけでも78試合で81三振。三振率では27%と平均より高い。ただ、エリート級の選球眼と空振りの多さを補うのは、バレル率などのボールを強く叩けることであり、すなわちボールを長打に運べる事を意味するだろう。またブルージェイズの現在のロスターにベルトと比較対象に近い選手を挙げるとすれば、同じく選球眼とシーズン20ホーマーが打てる三塁手のマット・チャップマンが当てはまるかもしれない。
また対左、対右投手の対戦成績では右投手との相性がOPS.840と良く、ブルージェイズの打者がブラディミール・ゲレーロJr.、ボー・ビシェットをはじめ右打者が多く優れた左打者が少ないため、ベルトは対右で起用されることは確定しているもののはずだ。また対左ではパワーに欠けるが出塁率では関係なく安定した成績となっている。

ブルージェイズにおいての起用法

もしベルトが、フルタイムでバックアップの役目であるならば、おそらくリーグ全体でも控え要員としては指折りのベストバットマンだろう。それに、ベンチで温め続けるには良すぎるはずだろうし、ブルージェイズにとっての最も大きなチャレンジは、どれだけベルトを起用するかだろう。
ベルトは守備に関して、一塁手としてやや平均未満の守備(OAA-1)となっていて、指名打者としての起用がメインだろう。また、ファーストを守るゲレーロJr.やオールスターキャッチャーのアレハンドロ・カーク、同じくキャッチャーでOPS+140をマークするダニー・ジャンセンも指名打者に関してオプションとなる為、ベルトに休養を与える事も可能だ。さらに、シーズン早々ベルトのスウィングが本調子でないのなら、代打要員に下げられるがぜいたくすぎるものとなる。

またベルトを獲得したことにより、控え選手に一人余剰が出る事になるがウィット・メリフィールドとサンティエゴ・エスピナルはセカンドで併用されるため余剰とはならず、ベルトがファーストのバックアップとなる為、昨年その役目を任されたキャバン・ビジオが追い出されることとなるかもしれない。
ビジオは2020年シーズンにOPS.807の打撃成績を挙げたが、ここ2シーズンはOPS.673と示すように、同じようなパフォーマンスではなく、ビジオがまたOPS7割を切るようであればベルトがブルージェイズのユーティリティープレイヤーには欠いていたパワーを加えることになる。

一番の大きな壁、健康問題

ベルトは、昨年右ひざを痛め、毎試合試合に出られる状態ではなかった。さらに悩ましたのは膝が徐々に膨れ上がり、最終的には現地9月3日にひざの手術を受けた。この手術はベルトにとっては膝に関する3度目の手術であり、2015年と18年に半月板の手術を受けている。明らかに、この部類のケガは赤信号が灯るものであることに間違いはない。

オレンジ・ジラフのニックネームがあるようにベルトのように身長に高さがある選手(約190センチメートル)で、膝のケガが再発するのは大きな問題だ。そうなると、今オフレイズからFAとなっていたセンターの名手で、腰の修復手術を行ったケビン・キアマイヤーのようにベルトの起用法に慎重を期す必要がある事となるだろう。すなわちその意味は、走る事を少なく、バッティングプラクティスも少なくし、指名打者での起用を増やすこととなるだろう。
ベルトはおそらく、フルシーズン健康ではなく最低一度はILに入る可能性があり、キアマイヤーや一番を務めるジョージ・スプリンガーのようなベテラン選手も162試合フルで出るとは、仮定するべきではない。とはいえ、今回の主役ブランドン・ベルトが一シーズンを健康で過ごし20年~21年シーズンのバッティングがよみがえれば、ブルージェイズのフロント陣は最もお買い得な獲得の一つをしたことになる可能性がある。

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https://ca.sports.yahoo.com/news/how-brandon-belt-fits-with-blue-jays-and-what-he-brings-to-team-220814423.html

本記事はURL元の記事を元に翻訳、書き加えたものです。

https://www.mlb.com/news/brandon-belt-blue-jays-deal

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引用元:sfgate.com

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