【MLB】昨年世界一のアストロズの開幕4戦は2勝2敗。その内容は?

2023 4/03

2023.04.03

現地日曜日、対ホワイトソックスとのアストロズ開幕4戦は6対3の負けで締めくくり、アストロズはこの4連戦を2勝2敗とした。しかし、この試合アストロズの監督ダスティ・ベイカーが「酷い試合」と評したものの、今シーズンのアストロズを総合的に仮定するうえでのサンプルとしては明らかに十分なものではないだろう。
さらにシーズンが進むにつれ、チームは健康になっていきオフェンスやピッチング面でも選手が地に足がついてくるだろう。

しかしこの週末、チームはホセ・アルトゥーベ、マイケル・ブラントリーを欠いている中、主軸のアレックス・ブレグマンが16打数のノーヒットとブレーキがかかり打線は得点を生み出すのに苦しみ、一方投手陣でも先発がクオリティースタートを欠き、シーズン早々にも関わらずブルペンにストレスを掛ける結果となった。
「我々は良くプレーしていた。彼らは最初の試合の時と同じように、今日全体の試合でも脅かしていた。彼らは塁上に多くのランナーを貯めていたし、我々は数回危機を脱した。私はわからない。ただ酷い試合であった」ベイカー監督は試合後にそう口にした。

では、開幕4戦でホワイトソックス相手に17対16と得点では勝ったものの、安打数で45対29と圧倒された昨年のワールドシリーズチャンピオンの開幕4試合を振り返っていこう。

オフェンス

MLB公式でアストロズの番記者を務めるブライアン・マクタガートはアストロズの攻撃面について記事内で「そのことを言葉にするうえでベストなワードは、”不完全”だろう。肩の手術からブラントリーが、アルトゥーベが右手親指の骨折から復帰するまで、アストロズは他の誰かがステップアップする必要がある」と記している
この4試合でチームは1試合2桁安打を記録したのが現地土曜日の11安打のわずか1試合のみで、日本時間月曜の3日の試合は7安打ですべてが単打であった。その試合、アストロズはホセ・アブレイウ、デイビッド・ヘンスリーの連続シングルヒットで初めて打点を挙げ、得点圏では14打数で3安打のみという結果に終わった。
「ホワイトソックスは良いチームだ」センターを守るチャズ・マコーミックはそうコメントする。「彼らは良いピッチングがあったし、今日の試合彼らのピッチャーたちは良く投げていたと思った。グループとして我々は、まずまず打っていた。シリーズの早い時期では2アウトで大きなヒットが我々にはあった。そして今日もう少しそれが必要だった。その時、期待に応えられなかったが、僕はチームが申し訳なくプレーしていたと考えている。まだシーズンの早々だし、問題なくプレーできるようになるだろう」

アルトゥーベ、ブラントリーに加えチームはまた日曜日の試合を前の3試合すべてで打点を挙げる好発進を切った主砲のヨルダン・アルバレスがラインアップにいない中でもプレーすることとなった。アルバレスはスプリングトレーニングの試合で7打席しか立たなかった事からシーズン最初の数週間は毎試合出場することはない。アルバレスのバットを欠くこととはなったが、シーズン終盤での主砲の健康にかかわる事の為重要なものだろう。

「困難なものだ。アレックスがヒットを得られない中、どう4試合を戦うのか？彼は好調になる見込みがある。
バットが良く振れている選手が我々にはいる。今日は自分たちの思うように事が進まなかった。彼らは五分五分で終えれたことに満足していると私は確信しているし、我々は今日彼らがその状況にあったため、4試合の内3勝が欲しかった」とベイカー監督は無念さがにじみ出ていた。

ピッチング

日曜日での試合、ルイス・ガルシアは5イ二ング以上を投げ被安打５、失点３を許しこれで開幕4試合で投げたアストロズの先発投手陣は、誰も5イニングを無失点で切り上げる事が出来なかった。また先発ピッチャーはこの期間で19イニングを投じ、リリーフは17イニングを稼いだ。
昨シーズン、チームは先発投手合計で2位と43イニング差のリーグトップ950イニングでアストロズは先発投手陣が1試合を深く投げ、リリーフが最小イニングで勝ち切ることを頼った。またこの試合ガルシアの1試合の投球数91は今シーズンのMLB全体の先発投手陣で最多で、その4投手の内3人(ガルシア、クリスチャン・ハビアー、ホセ・アーキディ)はWBCのマウンドにも上がっていたためイレギュラーなキャンプとなった。

「普通、80～85球で壁に当たるようなものとなる。だがブルペンが疲弊していたため、我々はその回の一部か6回を投げる事を望んでいた。我々は、最終的に断続的に取りまとめるのを心がけるようなものとなった」とベイカー監督は投手陣についてそう語った。

またランス・マカラーズジュニアが故障者リスト入りで開幕を迎えているため、アストロズの投手層は試されることとなるかもしれない。そのため、月曜日の対タイガース戦で先発が予定されているトッププロスペクトのハンター・ブラウンが回を多く投げる事にかかっているだろう。また火曜日に今シーズン2登板目となる左腕のフランバー・バルデス、水曜日に先発が予定されているクリスチャン・ハビアーも同じように試合で長く投げる事が出来れば、シーズン初めての休養日となる前にリリーフの投手たちの疲れを緩和するものとなるはずだ。

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