【第58回スーパーボウル】歴史に残るすばらしい試合だっただけに、とても残念なこと

日本時間の2024年2月12日に行われた第58回スーパーボウルは。
史上2回目のオーバータイム(延長戦)にもつれ込む激戦となりました。
その結果、最後の最後まで勝敗がわからないおもしろい試合になりました。

延長に入ってから14分57秒後に決まった、QBパトリック・マホームズからWRメコール・ハードマンへのTDパスで、カンザスシティ・チーフスが勝ちました。

チーフスの勝利を決めたプレイ

最初の方は両チームともミスが多くて、なんとなくしまらない試合のように感じましたが、終盤一気に試合が動いておもしろくなりました。
オーバータイムに入って14分57秒後に終わったこの試合は、
スーパーボウル史上最も長い試合
となりました。

Xでもスーパーボウルは盛り上がっていました。
試合開始の1時間前から、試合が終わって4時間を過ぎても、私のXの画面のトレンド欄には、ずっと
「スーパーボウル」
「日本のトレンド入り」していることが表示されていました。

私のXの「トレンド欄」のトップ

この試合よりもおもしろかった過去のスーパーボウルはいくつか思いつきますが、なかなかここまで盛り上がったスーパーボウルは記憶にありません。

ここまで今回のスーパーボウルが盛り上がった理由のひとつには、
この試合が行われたのが、建国記念の日の振替休日だった
ことがあげられます。
私を例にとりますと、今年は有給休暇をとらなくても、スーパーボウルを生放送で見ることができました。
そう言うファンは少なくないと思います。

しかし、今の日本ではアメリカンフットボールのファンになる入り口が少なすぎます。
30年前までは、スーパーボウルは地上波で生放送がありました。
つい3年前ほどまでは、NHKのBS放送で生放送がありました。
地上波はもちろん、BSに入っている世帯も少なくないと思います。
そう言う時代に、たまたまテレビをつけてチャンネルを移動していたらスーパーボウルの試合をやっていて、それでアメリカンフットボールを見るようになった、と言うファンは私の周りには少なくありません。

しかし一昨年くらいからは、日本でスーパーボウルを見るには、CSに加入してテレビで見るか、NFL公式配信サイトに加入してネットで見るか、しかできなくなりました。
これでは、テレビをつけてチャンネルを移動していているうちにアメリカンフットボールのファンになった、と言う人は生まれないです。

今シーズンは歌手のテイラー・スウィフトさんが、スーパーボウルに出場したチーフスの選手と交際をはじめ、多くの試合に観戦に来て話題になりました。
テイラーさんは日本時間の土曜日まで日本で4公演をこなし、プライベートジェットで帰国し、スーパーボウルにかけつけました。

これだけではなく、いくつもの日本のメディアがテイラー・スウィフトさんが応援にかけつけたことを報じています


テイラーさんのファンをアメリカンフットボールに取り込むチャンスでもあったのに…

テレビ局サイドからすれば、日本ではマイナースポーツであるアメリカンフットボールの試合を生中継するにはリスクがありますから、生中継が地上波やBSでないのは、仕方がないなと思えるのですが…
ファンとしては、こんなおもしろいスポーツがマイナーなままであるのは悲しいと思います。

日程も、試合内容も、ファンを増やすチャンスだった第58回スーパーボウルが地上波やBSで生放送されなかったことは、とても残念に思います。

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この記事を書いた人

草場 謙一のアバター 草場 謙一 アメフト系ブロガー

主にアメフトのことを書いているブログ
「MAJIK MIRROR」( http://packmania.blog61.fc2.com/ )
の中の人。
日本でアメフトを人気スポーツにできないものか、と考えブログを執筆中。

アメフトの歴史を調べてブログに書いている時が一番の幸せ。

マイナースポーツであるアメフトのファンの、
「周りにアメフトの話をする人がいない問題」
をなんとかするために立ち上がったYouTubeチャンネル「レッツハドル」の一員。

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