記事のポイント
・川崎フロンターレがアル・ナスルに3-2で勝利し、ACLエリート決勝進出
・伊藤達哉が1ゴール1アシストと活躍しMOMに選出
・DF高井幸大がC・ロナウド封じに成功し守備の要に
・エリソン&家長の交代策が的中し、貴重な追加点を演出
・5月4日にアル・アハリとの決勝戦、悲願の初優勝へあと1勝
組織力で封じた「個の力」
準決勝とは思えぬ高いテンションで始まったこの一戦。スター軍団アル・ナスルを相手に、川崎フロンターレは一歩も引かず、3-2のスコアで撃破。注目を集めたのは、日本代表DF高井幸大のパフォーマンスだ。40歳となった世界的スーパースター、クリスティアーノ・ロナウドとのマッチアップで主導権を譲らず、得点を許さない完璧な対応を見せた。ロナウドの決定的なヘッドをポストが弾いた場面は肝を冷やしたが、それ以降は前に出る判断と対人での強さが際立った。
本人は「個では負けていた」と語るも、組織としての戦術遂行力、アジリティ、チームワークがアル・ナスルの豪華攻撃陣を抑え込む鍵となった。
伊藤達哉が流れを作る
攻撃面で輝きを放ったのが、FW伊藤達哉だ。前半10分、左サイドからのクロスに反応してダイレクトボレーでゴール左隅へ突き刺す「ゴラッソ」。さらに前半41分には自らのボール奪取から攻め込み、シュートのこぼれ球をMF大関友翔が押し込んで勝ち越し点を演出。2得点に絡む活躍でマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選ばれた。
相手守備陣を翻弄するドリブル、判断の早さは攻撃の起点として機能し、厳しい状況でも前を向く姿勢がチームを鼓舞した。
若手とベテランの融合采配
長谷部茂利監督は中2日という厳しい日程の中で、アル・サッド戦からスタメン5人を入れ替える大胆采配を決行。19歳の神田奏真をプロ初先発に抜擢し、大関とともに前線からの守備と運動量で役割を全う。神田が下がった後は、脇坂泰斗とエリソンを投入し、流れの中で再び主導権を握る展開に。
そして極め付けが76分の家長昭博のゴール。エリソンが深い位置から仕掛け、中央への鋭いラストパスを38歳の家長が冷静に決め、勝利を引き寄せた。若手とベテラン、それぞれの持ち味を最大限に活かした采配が光った。
まとめ
アジア王者まであと1勝。川崎フロンターレが「個」の力を誇るアル・ナスルを「組織」で封じ、歴史を塗り替える快挙を達成した。5月4日の決勝では、ロベルト・フィルミーノやリヤド・マフレズを擁するアル・アハリとの一戦が控える。中2日、完全アウェイという厳しい条件下でも、川崎Fが今のチーム力と結束をもってすれば、不可能はない。
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