2025年9月7日、バレーボール女子世界選手権3位決定戦がタイ・バンコクで行われ、世界ランク5位の日本代表は同2位のブラジルにフルセットの末2-3で敗れ、惜しくも15年ぶりとなる表彰台を逃した。序盤2セットを失う苦境から驚異的な粘りを見せてフルセットに持ち込むも、最後はわずかに力及ばず。佐藤淑乃がチーム最多の34得点で奮闘したが、宿敵に対する歴史的勝利は叶わなかった。
・世界バレー3位決定戦、日本がブラジルに2-3で惜敗
・佐藤淑乃が34得点の大活躍も15年ぶりのメダルならず
・最終セット、2度のマッチポイントを逃し涙の4位
・石川真佑主将「やり切って終えた」、責任感と成長の誓い
苦しい立ち上がり、日本は2セット連続で失う
ブラジルの高さと攻撃力に苦戦
3位決定戦の対戦相手は、2024年パリ五輪銅メダリストで前回大会準優勝のブラジル。日本は序盤から高さとパワーを兼ね備えたブラジルの攻撃に苦しみ、第1セットは12-25と大差で落とす。第2セットもブラジルに主導権を握られ、和田由紀子や佐藤淑乃が反撃の糸口をつかみかけるも、連続失点で流れを渡し、17-25で連取を許す。
第3、第4セットで驚異の粘りを見せフルセットに
佐藤淑乃が攻守で躍動、土壇場で巻き返す
後がなくなった第3セット、日本はセッターを関菜々巳から中川つかさに交代し、山田二千華を起用。序盤から佐藤の強打や島村春世のクイックでリードを広げると、終盤には佐藤のサービスエースも飛び出し、25-19で1セットを奪い返す。第4セットは開始早々0-5のビハインドを負うも、佐藤と石川真佑のスパイクで流れを引き戻し、29-27の接戦を制して試合を振り出しに戻した。
決勝点届かず…2度のマッチポイント逃す
石川の最後の一打がブロックされ、涙の結末
運命の第5セット、日本は途中9-9の同点に追いつき、山田のブロックなどで先に10点台へ。終盤には佐藤がマッチポイントを決めるも、ブラジルが底力を発揮しデュースに突入。16-16から佐藤が再び得点を奪いマッチポイントを迎えたが、最後は石川のスパイクがブロックされ、16-18で試合終了。2度のマッチポイントを活かせなかった日本は、惜しくもメダルに届かなかった。
佐藤・石川、涙のコメント「必ず成長して戻る」
エースとして覚醒の佐藤、主将としての自覚深める石川
試合後、佐藤は「最後の1点を取り切る力がまだ足りない」と悔し涙を流しながらも、「すべてを出し切った。楽しかった」と前を向いた。石川は「シャットされて負けてしまったけど、やり切って終えられた」と語り、主将としてチームをけん引した自負と課題を語った。来年の五輪出場を懸けた戦いに向けて、両選手はさらなる成長を誓った。
まとめ
女子日本代表は、世界の強豪相手に2セットダウンから驚異の粘りを見せ、今大会最大級の激闘を繰り広げた。最終セットでの2度のマッチポイントを活かしきれなかった悔しさは残るが、チーム全員が一丸となって戦った姿は多くの感動を呼んだ。メダルには届かなかったものの、この敗戦を糧に、再び世界の頂点を目指す戦いが始まる。
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