【速報まとめ】
・沖縄尚学が日大三に3対1で勝利し、夏の甲子園初優勝
・宜野座恵夢選手が3安打2打点の大活躍、攻守で勝利に貢献
・2年生投手コンビ・新垣有絃&末吉良丞が見事な継投で強打の日大三を封じる
・比嘉公也監督は選手・監督としてのW優勝達成
・観客4万5600人が熱戦に歓声、沖縄各地でも歓喜に包まれる
沖縄尚学がついに頂点へ!日大三との熱戦制す
第107回全国高校野球選手権大会決勝が23日に行われ、沖縄尚学(沖縄)が日大三(西東京)を3対1で破り、夏の甲子園で悲願の初優勝を達成した。沖縄県勢としては2010年の興南以来15年ぶりの快挙となった。
序盤は日大三が主導権を握った。1回裏、キャプテン本間律輝選手がタイムリーツーベースを放ち先制。しかし沖縄尚学は2回表、阿波根裕選手が同点の適時二塁打を放ち、試合を振り出しに戻した。以降は両校の堅い守りと投手陣の力投が続いたが、6回表に4番・宜野座恵夢選手が勝ち越しのタイムリーヒット、さらに8回には貴重な追加点となるタイムリーツーベースを放ち、攻守にわたってチームをけん引した。
2年生バッテリーの快投光る
この試合、投手陣の奮闘も光った。先発は防御率0点台の新垣有絃投手(2年)。140キロ台のストレートと切れのあるスライダーを武器に8回途中まで1失点に抑える好投を披露。その後を託されたエース・末吉良丞投手(2年)も、9回に自らの失策で一塁三塁のピンチを招くも、冷静な投球でダブルプレーに打ち取り、試合を締めた。
比嘉公也監督は「よく8回2アウトまで投げてくれた。2人とも大きな成長を見せてくれた」と2年生投手陣を絶賛。甲子園での貴重な経験を糧に、来年の夏も期待される存在となった。
宜野座恵夢、攻守でチームを救う
決勝戦で3安打2打点と攻撃の要となった宜野座選手。だが、その真価は守備にもあった。中盤、ピンチで投手に「2点取られなければいい」と冷静な声かけで支えた場面や、最終回のダブルプレーを導く的確なリードなど、「守り勝つ野球」の象徴として大きな存在感を放った。
試合後、「戦後80年という節目に優勝できて沖縄の皆さんを元気づけられてうれしい」と笑顔を見せた宜野座選手。大会を通じて8安打5打点と堂々の主軸として活躍した。
監督としても頂点に立った比嘉公也氏
沖縄尚学を率いた比嘉監督は、選手時代に1999年春のセンバツでエースとして優勝を経験。2008年には指導者として春の甲子園を制しており、今回の優勝で「選手・監督」の両立でのV達成者となった。
「教えすぎず、見守る指導」を掲げる比嘉監督のスタイルは、チーム全体の成長を促し、決勝戦でも粘り強い戦いぶりにつながった。選手との信頼関係のもと、一人ひとりの個性を引き出すその姿勢に注目が集まっている。
沖縄に歓喜、甲子園から熱狂の声援
試合当日、沖縄尚学のある那覇市では校内で600人がパブリックビューイングで応援。試合終了と同時に校歌を合唱し、涙する生徒も。また、那覇市中心部の交通量が一時的に激減するなど、県民の関心の高さと感動が表れる一日となった。
市場や商業施設では歓喜の声とともに沖縄伝統のカチャーシーが踊られ、県全体が祝賀ムードに包まれた。
まとめ
沖縄尚学がついに手にした夏の甲子園初優勝。選手たちの粘りと支え合い、比嘉監督の育成哲学、そして県民の声援が一つとなって掴んだ栄冠だった。2年生投手の存在や、精神的支柱となった宜野座選手のリーダーシップは、今後の高校野球界にとっても大きな希望だ。来年も再びこの舞台で彼らの姿が見られることを期待したい。
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