第107回全国高校野球選手権大会に出場していた広陵(広島)が8月10日、暴力行為事案を理由に大会途中での出場辞退を発表した。
・1月に部員間で暴力行為、3月に日本高野連から厳重注意
・監督・コーチによる暴力情報も浮上、第三者委員会が調査中
・校長は広島県高野連副会長を辞任
暴力事案と経緯
発端はSNSでの情報拡散
広陵では1月22日、2年生部員4人が1年生部員に胸や頬を叩く暴力行為を行い、被害生徒は3月末に転校。学校は広島県高野連を通じて日本高野連に報告し、3月に厳重注意処分を受けた。 しかし、今夏の甲子園開幕直前にSNSで当該事案が拡散され、世間の批判が高まった。
別事案の訴えも判明
大会期間中、元部員や保護者から監督・コーチによる暴力や暴言の訴えも寄せられた。学校側は「現時点で事実確認できていない」としつつも、6月から第三者委員会を設置して調査を継続している。
校長の謝罪と辞任
会見で堀正和校長は「多大なご迷惑とご心配をおかけし、誠に申し訳ありません」と深々と頭を下げ謝罪。広島県高野連副会長職の辞任も申し入れた。辞退は9日の緊急理事会で決定され、14日に予定されていた津田学園(三重)との2回戦は行われない。
大会史上でも異例
甲子園での大会途中辞退は極めて珍しく、不祥事による途中辞退は史上初。過去には2005年夏の明徳義塾(大会前辞退)、2021年夏の東北学院・宮崎商(新型コロナ陽性による辞退)がある。
名門広陵に走った衝撃
広陵は夏の甲子園に26回出場、準優勝4度、センバツでは3度の優勝を誇る名門。多くのプロ野球選手を輩出してきたが、今回の辞退で大きな傷を負った。学校は「二度と同様の事案を起こさぬよう再発防止に全力を尽くす」としている。
まとめ
広陵の甲子園出場辞退は、部員間暴力事案の再燃と監督・コーチに関する新たな訴えを背景に決定された。高校野球界の名門が大会途中で去る異例の事態となり、今後の信頼回復と指導体制の再構築が急務となる。
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