・秋季関東大会準々決勝で専大松戸が横浜に4−2で勝利
・1年生左腕・小林冠太が181球の完投で2失点の力投
・専大松戸は春の関東大会に続き横浜に2連勝
・4強入りにより、来春のセンバツ出場がほぼ確実に
・横浜は15残塁の拙攻が響き、センバツ出場が他校次第に
再びの激突、再びの勝利
第78回秋季関東高校野球大会準々決勝が10月20日に山日YBS球場で行われ、専大松戸(千葉1位)が今春のセンバツ王者・横浜(神奈川1位)を4−2で破り、堂々の4強進出を決めた。専大松戸は春の関東大会準決勝でも横浜に勝利しており、“横浜キラー”としての存在感をさらに際立たせた。
この勝利で専大松戸は、2年ぶり3度目となる来春のセンバツ出場を確実にした。一方、8強止まりの横浜は、関東・東京地区で6枠とされる選抜出場枠の中で当落線上に置かれ、他校の成績次第という厳しい立場となっている。
小林冠太が堂々の完投
専大松戸の勝利を支えたのは、1年生左腕・小林冠太の圧巻の投球だ。9回を181球で投げ抜き、被安打10ながらも要所を締めて2失点に抑える力投を見せた。試合後、「甲子園は夢の場所。憧れの舞台に立つために投げきった」と目を輝かせた。
「三振を狙わず、打たせて取る投球で臨んだ」と語る小林は、チーム全体の守備力を信じ、低めを丁寧に突く投球で横浜打線を翻弄。特に要所での粘りが光り、横浜に15もの残塁を記録させるなど、試合をコントロールした。
勝負を分けた5回の一発
試合は2回に横浜が小野舜友主将の適時打で先制するも、直後に小林が自らの投球で同点に追いつかれた。その後、1−1で迎えた5回、専大松戸の石崎翔斗が2死一塁から左越え2ランを放ち、勝ち越しに成功。これが試合の流れを完全に変えた。
さらに6回には右前適時打で1点を加え、リードを広げた。専大松戸の攻撃は決して多くの安打を重ねたわけではなかったが、少ないチャンスを確実に得点に結びつける勝負強さが際立った。
横浜、拙攻に泣く
一方の横浜は、10安打を放ちながら15残塁という拙攻が響いた。特に九回には1死二、三塁の絶好機を作りながらも無得点に終わり、あと一歩が届かなかった。
先発の小林鉄三郎(1年)は5回3失点、6回から登板したエース・織田翔希(2年)も追加点を許すなど、投手陣も苦しい展開を強いられた。織田は試合後、「エースとしてふがいない投球だった」と唇をかみしめた。
村田浩明監督は「選手のコンディションが万全ではなかった中でよく頑張った。むしろ褒めてあげたい」と語りつつ、「もう一度原点に戻って練習したい」と立て直しを誓った。
まとめ
春に続いて専大松戸が横浜を下し、センバツ出場へ大きく前進した。投打のかみ合った試合巧者ぶりと、1年生エースの堂々たるピッチングが光った。一方で、横浜は悔しさをにじませながらも、敗戦から学び、冬の鍛錬を経て「最強・横浜」としての復活を目指す。3季連続甲子園出場の夢をつなぐには、他校の結果と選考の行方に希望を託すしかない。
関東大会は佳境を迎え、センバツを占う重要な戦いが続く中、今後の試合からも目が離せない。
ウルトラスポーツ速報編集部
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