・阪神が9月7日に広島を2-0で下し、2年ぶり7度目のセ・リーグ優勝
・2リーグ制以降で最速の優勝日、2位に17ゲーム差の独走
・才木が危険球退場も鉄壁リリーフ陣が完封リレーで守り切る
・藤川監督が就任1年目で球団初の新人監督Vを達成
・守備力向上と選手マネジメントが歴史的快進撃を支える
史上最速のV決定劇
阪神タイガースが9月7日、甲子園での広島戦に2-0で勝利し、2年ぶり7度目となるセ・リーグ優勝を果たした。これは1950年の2リーグ制以降、史上最速となる優勝決定日であり、9月8日に優勝を決めた1990年の巨人を1日上回る快挙となった。
この試合で阪神は、初回から攻守で緊張感を保ちながらも、確実に得点を重ねる“阪神らしい”試合運びを見せた。2回、大山のツーベースヒットを起点に、高寺の犠牲フライで先制。さらに6回には近本の犠飛で追加点。試合を通して9人の打者が役割を果たし、主力の安定感と控え選手の活躍が光った。
才木のアクシデントも救援陣がカバー
5回、先発の才木浩人が頭部死球で危険球退場となるアクシデントが発生。しかし、湯浅、桐敷、及川、石井、岩崎の救援陣が無失点リレーを見せ、シーズン26度目の完封勝利を飾った。特に48試合連続無失点を記録した石井大智の安定感は抜群で、今季のブルペン陣の象徴的存在となっている。
藤川阪神、圧巻の戦いと育成の成果
今季の阪神は開幕から「凡事徹底」と「安定の野球」を掲げ、派手さよりも確実性を重視する野球を展開。藤川球児監督が就任1年目ながらも、自身の持ち味であるブルペン運用の手腕を最大限に発揮し、盤石の投手陣を構築。防御率1点台を誇るリリーフ陣は、球界随一の安定感を見せてきた。
また、主力選手に大きな故障者を出さなかった点も特筆に値する。藤川監督は「選手ファースト」の姿勢で体調管理を徹底。2連投明けの投手をベンチ入りさせず帰宅させるなど、徹底したリスク管理を貫いた。
選手たちの成長と勝負強さ
打線では、近本、中野、森下、佐藤輝明、大山という1〜5番の固定打線が機能。佐藤は36本塁打・89打点で本塁打王と打点王の2冠を狙う成績を残している。打撃面でも四球数がリーグトップを独占し、「ボールを振らない」姿勢が得点力を生んだ。
また、才木、村上のダブルエースを中心とする先発陣、石井・及川・岩崎らの鉄壁ブルペン、梅野・坂本の経験豊富な捕手陣が三位一体となって試合を制した。中でも捕手の坂本は内角攻めのリードで投手陣の力を最大限に引き出し、元監督・岡田氏も「坂本のリードが大きい」と評価する。
まとめ
阪神が球団創設90周年を迎えた節目の年に達成した史上最速のリーグ優勝。藤川球児監督の的確なマネジメント、選手たちの成長と「凡事徹底」の意識が実を結び、まさに理想的な形でのリーグ制覇となった。今後は10月15日から始まるクライマックスシリーズ、そして日本一奪還を目指し、タイガースの戦いは続いていく。
「ウルトラスポーツ」では、X(旧：Twitter)、YouTube、Instagramなど各種SNSもやっています。XとYouTubeでもスポーツ速報情報を更新していますので、ぜひ【フォロー・いいね・シェア】をよろしくお願いします！
▶︎ 【X】アカウントはこちら ◀︎
▶︎ 【Youtube】アカウントはこちら ◀︎
▶︎ 【Instagram】アカウントはこちら ◀︎
▶︎【Facebook】アカウントはこちら ◀︎
