4月14日。この日は、日本フットゴルフ協会はもちろん、国内フットゴルフにとって忘れられない日です。
2014年4月14日、当協会主催による第1回フットボールゴルフジャパンオープンが、栃木県のケントスゴルフクラブ(現在は閉鎖)で開催されました。当協会創設から約2ヶ月、まだ右も左も分からない状況でしたが、開催コース様のご好意もあり、「とにかくやろうよ」と参加者を募り実施しました。当時の協会各スタッフの気持ちはさまざまだったと思いますが、筆者の感覚は完全に“勢い”だったなと…。
何しろ、協会が立ち上がり、ケントスゴルフクラブさんに「フットゴルフやってみませんか?」と尋ねたのは2月末のこと。今思えば、フットゴルフという言葉すらご存知なかったケントスゴルフクラブさんが、そこから1ヶ月ちょっとで国内初のフットゴルフ大会を開催されたわけですからね。しかし、こうしたご好意により、現在の国内フットゴルフの普及があると想うと、関わっていただいたコース関係者様や参加者のみなさまには感謝の気持ちでいっぱいです。
ご参加いただいた方には、「僕たちがこの世にいない頃に、あなたは歴史の一部として語り継がれる存在になると思います」という返しに困るような言葉を送っていたことを、今では懐かしく思っています。
聞いたこともないようなスポーツのイベントが行われるということで、当日はいくつか取材もされました。代表的なのはこちらです。
GDO GOLF Styleより
こちらの記事の書き出しは「案ずるより産むが易し」。
当時、ゴルフ場でゴルフ以外のアクティビティが行われることはレアケースでした。なのに、フェアウェイの上でいきないサッカーボールを蹴り、ラフとはいえ直径53cmのカップを掘るわけです。「案ずること」は山ほどありましたが、とにかく“やってみよう精神”で突き進んだわけですね。
ところで、記事冒頭にある大会名を見て気になった方はいませんか?
そうなんです、当時は「フットゴルフ」ではなく「フットボールゴルフ」という名称でした。海外ではフットゴルフと同時にフットボールゴルフというワードがあったのですが、このスポーツは「フットボール(サッカー)とゴルフ」の融合です。まずはフットボールゴルフの方が良いだろうということで、第1回大会からしばらくはこの名称になったのです。
そして思い返すと、この第1回大会は賞品が非常に豪華でした。中でも一番注目を集めていたのはターキッシュ・エアラインズ「成田-イスタンブールの往復航空券」! 無名だったスポーツの記念すべき第1回大会の賞品としては破格だったと言えるしょう。
またこの大会では、ゴルフのアマチュア大会ではまず起こり得ないホール・イン・ワンが2度も達成されました。
サッカーキングより
とにかく、参加者はもちろんのこと我々協会スタッフを含め、フットゴルフは全員が未体験。ゴルフ場でフットゴルフがどのように実施されているのか、誰も分からないのです。コースのレイアウト作りも、頼りになるのは海外の動画や画像だけで、「こんな感じなのかな」というレベルの設定。「思いっきり蹴ったらどのくらい飛ぶ?」「どれくらい転がる?」「じゃあ、パー3はこのくらいの距離かな?」と暗中模索でした。
それでも50ヤードはあったと思われる(多分ですよ)パー3でホール・イン・ワンが2回も飛び出たわけですから、フットゴルフの可能性を感じずにはいられませんでした。
こうして産声をあげたフットゴルフは、日本に上陸してから9年目を迎えました。当協会では、これまでフットゴルフを楽しんでいただいている皆さま、そしてこの記事をきっかけにフットゴルフを知った皆さまとともに、国内フットゴルフ9年目を歴史の一部として刻んでいきたいと思います。
だから「あなたも、私たちとともに歴史の一部として語り継がれる存在になりませんか?」
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