「東京ヴェルディフットゴルフ」が創設
1993年に発足したサッカーのプロリーグ「Jリーグ」は、「Jリーグ百年構想 〜スポーツで、もっと、幸せな国へ。〜」というスローガンを掲げ、国内のスポーツ振興に取り組んでいます。
“百年構想”は、サッカーを通してあらゆるスポーツを老若男女が楽しめる豊かな国をめざしたいという思いを具現化するためのものとして広く認知されており、リーグ発足から約30年たった現在、Jリーグのクラブがある街には、続々とスポーツ施設が誕生し、スポーツを通じ世代を超えた触れ合いの輪が広がっているのはご承知の通りです。
また、各Jリーグクラブが、サッカーだけではなく別競技のスポーツクラブを作り「地域に根ざしたスポーツクラブ」となってスポーツ文化の振興活動を行っていることも、“百年構想”の取り組みの一つでしょう。
例えば、東京ヴェルディは男女サッカーだけでなく、バレーボール、トライアスロン、ビーチサッカー、野球、ビーチバレーなどのクラブに始まり、eスポーツチームまで存在。合計16のクラブを保有し、Jリーグの理念を具現化することに取り組んでいます。
そして先月19日、下記の通り、東京ヴェルディが17チーム目として「東京ヴェルディフットゴルフ」を設立したことが発表されました。
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Jリーグ初のフットゴルフチームはFC岐阜
Jリーグクラブによるオフィシャルフットゴルフチームは、これで2例目となります。いち早くフットゴルフに注目していたFC岐阜は、ホームゲームや地域イベントでフットゴルフを実施すると、2018年には「第1回FC岐阜フットゴルフ大会」を開催。3年前の2019年7月には、Jクラブ初のフットゴルフクラブを誕生させ、当協会主催のジャパンツアーに選手を出場させました。
FC岐阜のフットゴルフチームには、OBの難波宏明選手、フットゴルフ日本代表歴がある高波瀬史人選手、先日開催された日米対抗戦「パシフィックトロフィー」の女子日本代表となり日本の勝利に貢献した山下えりい選手ら5選手が所属。日々、フットゴルフの普及に尽力いただいており、当協会としても、フットゴルフの成長性に注目し認知拡大に貢献いただいていることに感謝している次第です。
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話を東京ヴェルディに戻しましょう。チームでは、先述した引用の通り、今回のフットゴルフチーム第1号プレーヤーとして、かつて東京ヴェルディなどに所属していた阿部良則さんをシニアカテゴリーの選手として招聘しました。阿部さんはヴェルディの前身である読売クラブの育成組織に在籍し、Jリーグ発足時はトップチームで活躍した元Jリーガーです。つまり、阿部さんは25年の時を経て、競技は異なるものの再びヴェルディのエンブレムをつけてサッカーボールを蹴ることになったというわけです。
Jクラブのオフィシャルフットゴルフチームが歴史的一戦!
そんな東京ヴェルディとFC岐阜の両フットゴルフチームの直接対決がこの度、実現しました。これは国内のフットゴルフ界にとっては歴史的な一戦。当協会としては、いずれ全てのJクラブにフットゴルフクラブが誕生することを願っていますが、そういった点でも、この2チームのマッチは、フットゴルフの未来にとって、とてつもなく大きな試金石となるはずです。
特に阿部さんのような元プロサッカー選手が、Jクラブが保有するフットゴルフチームのメンバーとしてフットゴルフに参入。さらには、フットゴルフのワールドカップを真剣に目指すということになれば、これはフットゴルフの発展にとって非常に有意義なことです。
既に元鹿島アントラーズの阿部敏之選手や、青木剛選手、浦和レッズなどでGKとしてプレーしていた加藤順大選手は、フットゴルフをプレーしジャパンツアーにも積極的に参戦していますが、今回の東京ヴェルディによるフットゴルフチーム設立により、元サッカー選手がセカンドキャリアとしてフットゴルフをより選択しやすくなることは間違いありません。そしてそれ以上に、こうしたチームが増えることで、そもそもサッカーではなく、フットゴルフでJクラブ入りを目指す子供たちが生まれてくるポテンシャルをも感じさせてくれるのです。
さて、気になるのは東京ヴェルディ対FC岐阜の歴史的一戦の行方ですよね?このマッチの模様は、特番「フットゴルフジャーニー」(テレビ愛知など)で近日放送される予定ですので、是非、楽しみにしていただきたいと思います。
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