日本上陸当時、フットゴルフは“B級”と呼ばれていた
一般社団法人日本フットゴルフ協会が創設され、フットゴルフが国内で初めて行われるようになったのは2014年のこと。フットゴルフはテレビなど各メディアで紹介いただいたのですが、一方でフットゴルフが“B級スポーツ”と呼ばれることが多々ありました。
とあるスポーツは、何をもって“B級”なのか? “B級”があるということは“A級スポーツ”もあるのだろうか?などと考えたりもしましたが、ともかくフットゴルフは、同じくサッカーボールを使った他の新スポーツとともに、“珍スポーツ”としても紹介されていたことを思い出します。
あれから8年という月日が経ちましたが、フットゴルフはまだまだ知名度は野球やサッカーには大きく及ばないものの、レクリエーションとしても、競技スポーツとしても進化を遂げ、今では公認コースも含めて国内20箇所以上で楽しめるスポーツとなっています。手前味噌ではありますが、当時ともに“B級”、“珍”として紹介されていたスポーツに比べても、フットゴルフはその競技性も下支えとなり、“スポーツ”として認知されていると言えるでしょう。
こうした認知が進んでいる要因の一つとして挙げられるのは、当協会が主催するジャパンツアーなど競技レベルにおける大会・トーナメントの定期的な開催です。そして、五輪種目など他種目では当たり前のように行われている世界選手権、ワールドカップなど国際大会の存在も、フットゴルフの“スポーツ化”に大きく寄与していると言えます。
日米対抗戦「PACIFIC TROPHY」開幕!
そんな中、日本時間5月26日に第2回大会を迎える国際大会があります。コロナ禍もあり2016年以来6年ぶりの開催と、随分、時間が空きましたが今年はフロリダ州オーランドで日米対抗戦「PACIFIC TROPHY」が行われることになりました。
今回の「PACIFIC TROPHY」には、日本から男女合わせて14名のフットゴルファーが日本代表として参加。前回大会は黒星に終わった日本代表ですが、今回はその雪辱をかけ強豪アメリカ代表チームとプレーすることになります。
2022年「PACIFIC TROPHY」では、全てシングルスマッチだった前回とは異なり、以下のフォーマットで全9マッチが行われ、5勝以上したチームが勝利となります。
Match 1 -フォアサム(男子)
Match 2- フォーボール(男子)
Match 3- フォーボール(男子)
Match 4- シングルス(男子)
Match 5- シングルス(男子)
Match 6- フォーボール(シニア)
Match 7- シングルス(シニア)
Match 8- シングルス(シニア)
Match 9- フォーボール(女子)
フォアサムは1つのボールを交互にキックして争うペアのマッチプレーで、フォーボールはペアがそれぞれのボールでプレーし良い方のスコアがそのホールのペアのスコアになるというプレー形式。普段のストロークプレーはラウンドを通じた合計スコアで争いますが、今回のマッチプレー形式は、1ホールごとを相手と取り合うため、対戦相手との駆け引きも勝負を分ける大切な要素となります。
フットゴルフ発展に欠かせない競技力向上
もちろん、スポーツの楽しみ方は十人十色です。健康のために楽しむ方もいれば、ストレス発散が目的の方もいます。上達を目指しより競技性に重きを置く人もいるでしょう。しかし、そのスポーツがより発展していくためには、競技レベルでの向上は欠かすことができません。
日本を代表してプレーする選手たちが海外選手と勝負し結果を残せば、その姿を見たライバルやこれからそのスポーツで高みを目指そうという層が、それに負けじと代表とともに切磋琢磨する。日本一や世界のトップを目指せる土壌があれば、次の世代や子供たちに目標を与えることができる。こうしてスポーツは発展するのでしょうから、そういう意味でもこの対抗戦は、これからの日本におけるフットゴルフにとっても大切な一戦というわけです。
今回の日本代表メンバーは、久々の海外での大会を待ち望んでいました。相手はフットゴルフ大国のアメリカとなりますが、敵地でしっかり普段の実力を発揮してもらえればと思います。
がんばれニッポン!
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