明治安田J1昇格プレーオフ決勝でファジアーノ岡山がベガルタ仙台を2-0で破り、クラブ史上初のJ1昇格を果たしました。以下、試合のポイントです。
ファジアーノ岡山 2-0 ベガルタ仙台
ゴール: 1-0 末吉塁(20分)
2-0 本山遥(61分)
観客数: 14,673人(@シティライトスタジアム)
試合のポイント
・20分、末吉塁がコントロールシュートで先制点
・61分、本山遥が追加点を決め、岡山が主導権を掌握
・GKスベンド・ブローダーセンの好セーブも光り、仙台の猛攻を封じました
https://x.com/ULTRASPORTS7/status/1865291382887452759
J2 5位の岡山と同6位の仙台との下剋上対決
J2リーグ5位から準決勝でモンテディオ山形を下した岡山と、同6位からV・ファーレン長崎に勝利した仙台がJ1行きの切符をかけて激突。リーグ上位のためホーム開催となった岡山がJ1初昇格を狙う一方、仙台は4年ぶりのトップリーグ復帰を目指した。
先制したのは岡山だった。20分、ボックス左角でこぼれ球に反応した末吉塁がコントロールシュート。狙いすましたシュートをファーサイドのゴール右上に流し込み、岡山がスーパーゴールで先制した。
61分、途中出場のルカオがバイタルエリアを力強いドリブルで侵攻してパス。ボックス右で受けた本山遥が右足を振りぬくと、DFにディフレクトしたボールが決まり、大きな追加点を奪う。岡山が2-0とし試合を決めた。
岡山の快挙
リバーフリーキッカーズを母体として2004年に創設された岡山は、県サッカーリーグから中国サッカーリーグを経て、2008年にJFL4位に入ったことで翌シーズンにJ2へ。2016年に6位から昇格プレーオフ決勝で涙をのんだ後、木山隆之が指揮を執り始めた2022シーズンにも3位入りから昇格プレーオフ1回戦で敗退。昨シーズンはリーグ10位と後退したが、今季に5位フィニッシュから見事に「3度目の正直」でクラブ史上初のJ1昇格を決めた。
木山隆之監督の感無量な一言
以下、木山監督のコメントです。
「すべての人たちの努力があったからこそ成し遂げられた。最高の気持ちです。本当にたくさんの方に背中を押していただいた。スタジアムでも、それ以外の場所でも、あとはクラブの歴史を紡いできてくれた方々も力を貸してくださった。我々を支えてくださっているファジアーノ岡山に関わる全ての方の悲願でもあった、初めてのJ1昇格を成し遂げることができて、今は少しホッとしている。
ファジアーノ岡山のサポーターは間違いなく1番だと思う。この3年間、いい時ばかりではなかったが、いつもそばにいてくれて、常にチームを鼓舞してくれて、よくない時も励ましてくれて、勝った時には本当にみんなで喜んでくれて、いわゆる一ファン・サポーターというのではなく、我々の一部だと素直に感じている。
試合は、選手たちが本当にたくましかった。 最初は少し相手チームが長いボールを入れてきて圧をかけられ、押し込まれることもあったが、しっかり前に出ていった時にチャンスを作り、末吉のシュートが入るとは思っていなかったが、それでもそうではなかったとしても、落ち着いてプレーができているように見えたので、 安心して見ていた。
得点が入ってからは、より一層、自分たちの守備の硬さや、攻撃になった時の自信も見えて落ち着いてプレーできていた。2点目が入った時には、これでいけると勝利を確信し、あとはしっかりゲームを締めていくことを考えながらやった。
これまでクラブの悲願でもあったし、私自身も4回のプレーオフではじき飛ばされてきて、もう2度と勝てないのではないかと思った時もあった。
選手たち、コーチングスタッフ、クラブスタッフ含めて、本当にこの戦いを取るためにものすごい努力をしてくれたので、心から感謝をしたい」
この勝利で岡山は新たな歴史を刻みました。2025シーズンのJ1での活躍に注目が集まります。
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