中日・小笠原慎之介投手が今オフのメジャー移籍を目指し、球団にポスティングシステムの申請を要望したと報道がありました。
プロ9年目の今季は、5勝11敗と大きく負け越したものの、4年連続規定投球回に到達。以前からメジャー挑戦を希望しており、いよいよ海を渡る可能性が高まってきました。
ただ、チームにとって左腕1番手の小笠原投手が退団することは痛手。当然、ドラフト会議の戦略にも影響してきます。
運命のドラフト会議は10月24日。中日の上位指名の方向性がみえてきました。
最重要補強ポイント
小笠原投手のメジャー挑戦の動向に関わらず、今オフの最重要補強ポイントは先発投手。
今季、高橋宏斗投手が最優秀防御率のタイトルを獲得して飛躍を遂げましたが、開幕投手を務めた柳裕也投手が4勝、手術明けのシーズンとなった大野雄大投手が2勝と苦しみました。
期待の根尾昂投手、梅津晃大投手も殻を破ることができず、涌井秀章投手や松葉貴大投手といったベテランに頼る状況となってしまいました。
そこに、追い打ちをかけるような小笠原投手のメジャー挑戦。今年のドラフト上位指名は、先発として期待できる投手を指名することが有力です。
指名候補は3名
小笠原投手が退団する可能性、22歳の高橋宏投手が一本立ちしている状況を考えると、右腕よりも即戦力の左腕を指名することが考えられます。
候補は、金丸夢斗投手(関西大)、佐藤柳之介投手(富士大)、伊原陵人投手(NTT西日本)の3名。
金丸投手は競合必至で、佐藤投手も伊原投手もドラフト上位候補とされていますが、中日は今季最下位に沈んだこともあり、2位指名を全体の14番目に行えるというメリットがあります。
クジ運や会議の流れに左右されますが、前評判の高い選手を指名できる可能性が高く、上記の3名は中日の補強ポイントにピッタリと当てはまります。
楽しみな高校生や大砲候補も欲しいですが、まずは即戦力として期待できる左腕を指名すると考えられます。
即戦力左腕がキーワード
球団は小笠原投手がメジャーへ挑戦する事態に備え、直近2年のドラフトで高校生左腕を指名していました。
2023年ドラフト4位の福田幸之介投手(履正社高)は今季2軍で7試合に先発し、2022年ドラフト3位の森山暁生投手(阿南光高)は故障から復活。
互いに将来有望な左腕であることは間違いないですが、いきなり小笠原投手の穴を埋めろというのは酷な話です。
輝かしい未来のために種をまきつつ、即戦力の左腕が必要な状況。
今年のドラフト上位指名は、即戦力左腕がキーワードとなりそうです。
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