バスケットボールの練習を一人で行うとき、ボールを当てられる壁があったら良いなと思う。
パスの練習をしたいからだ。
特にワンハンドのパス、色々なパターンのパスを練習したいのだ。
昭和世代の部活動におけるバスケットボールのパス練習といえば、チェストパス(両手パス)がメインであり、強豪でない限りワンハンドパスを積極的に練習をしていた学校は少なかったのではないかと思う。
現代バスケでは、むしろワンハンドパスが主流と言っても良いだろう。
そのため、私のような昭和世代はワンハンドパスの練習量が圧倒的に不足している。
もちろん、全くできないわけではないし、バスケ歴は長いので経験でカバーできるが、ワンハンドパスが上達してくると、歳をとった今でも伸び代を感じてますますバスケが楽しくなる。
もっとワンハンドパスの練習をしたいが、いかんせんパスの練習は相手が必要である。
バスケットボールのゴールがあるだけでも贅沢と思うが、ボールを好きに当てられる壁もあったら良いなとも思ってしまう。
昭和時代は、良し悪しは置いておいて、色々なところでボールを壁に当てて遊ぶことができたと思う。
工場や空き地の壁など、ボールを壁に当てて遊べる穴場は多かった。
パスの練習は、動きがある中で練習するのが良いので対人練習がベスト。
しかし、そうそう対人でパス練習を行える機会は少ないものだ。
大人なら練習時間が少ないので尚更である。
ちなみに体育館では、壁にバスケットボールを故意に投げ当てるのは御法度である。
無心でバスケットボールをぶつけられる壁があれば、一人でも良いパス練習ができる。
特に利き手ではない方のワンハンドパスは、ある程度思うようにパスが出せるようになるまで、誰にも迷惑かけずにたくさんの失敗をしながら、パスの動作を確認したいものだ。
壁があれば、片手でバスケットボールをドリブルしながら反対の手でテニスボールを壁当てしてキャッチする、壁に当てて跳ね返ってきた不安定なバスケットボールをキャッチしてドリブルやシュートなど、一人練習の幅も広がる。
少しずつだが屋外にバスケットコートが増えてきたように思える。
なので、屋外にバスケットコートを作るなら壁も作ってほしい、ということだ。
屋外一人でバスケットボールの練習をしながら、ふと昭和の子供時代を振り返り、そんな勝手なことを考えるのだった。
コメント