2025年1月中旬、「バスケット難民を0に!」を掲げる高瀬 雄(通称:モケ)が代表を務めるバスケサークル Hi-Five Basketball によるリーグ戦 「The League Season5」 の第一節が開催された。
私はこれまで Season2~4 に選手として出場していたが、今回はエントリーせず、観戦を楽しもうと考えていた。
しかし、当日体育館に足を踏み入れるとき、いつもとは違う緊張感を抱いていた。
なぜなら、この日は 審判 を担当することになっていたからだ。
Hi-Fiveリーグ戦の特別ルール
Hi-Five The League は、脱ビギナー・ブランク・ベテランの選手たちが参加し、1チーム男性6名・女性2名の4チームで争う短期リーグ戦だ(全4節)。
このリーグ戦はサークル内でも大人気で、公募を開始すればすぐに参加希望者が集まる。
毎回、モケがバランスを考えながら選手を選考し、絶妙なチーム編成を行うことで、白熱した試合が繰り広げられる。
また、脱ビギナー・ブランク・女性選手も参加するため、通常のバスケットボールとは異なる特別ルールが設けられている。主な特別ルールは以下の通りだ。
• 試合時間: 8分流し(4分経過後、審判の判断で試合を止めて交代)
• 女子オンザコート(女子が2人いる場合、1人は必ずコートにいる)
• 時計が止まるシチュエーション
1. 1~3Qの残り30秒(ショットインは除く)
2. 4Qの残り2分(ショットインを含む)
3. 4分強制交代時
4. シュートファウル時(フリースロー1投目を放つまで)
• 女子フィールドゴール: +1点(2P→3点、3P→4点)
• 女子フリースロー
2PTシュートファウル → 3本
3PTシュートファウル → 2本(1本につき2点、バスカン時は1点)
ただし、男子による女子へのジャンプブロックはOK
• 男子から女子へのファウル: +1点(シュート以外)
• バックコートでのディフェンス: 男子DFが女子OFへプレッシャーをかけるのはファウル
今回のチーム名は「♥(ハート)」「♠(スペード)」「♦(ダイヤ)」「♧(クローバー)」に決定。いよいよ試合開始だ。
第一節 緊張の審判チャレンジ
会場に着くと、顔なじみの仲間たちが声をかけてくれた。
「今日は観戦ですか? えっ、審判ですか!?」
「今回は何でエントリーしなかったんですか?」
審判という大役に緊張していたが、会話を交わすうちに少しずつリラックスしてきた。
ちなみに、エントリーしなかった理由は、公募開始時に背中を痛めていた(バスケのやりすぎと思われる)こと、そしてシニア枠の区大会とリーグ戦の日程が重なる可能性が高かったからだ。
Game1 ♦ vs ♥
♦にはリーグ戦常連の選手がいて、戦術的なチーム作りが楽しみな構成。
♥には、普段はビギナー・ブランク練習会に参加している190㎝代のセンターがリーグ戦初参加とあり、注目を集めていた。
今リーグ最初の得点は、♥の女子による3ポイントシュート。
私はシュートが放たれた瞬間、片手を上げて3本指のジェスチャーをしたが、決まった瞬間「…あっ、4点だ!(女子+1点ルール)」と気づき、慌てて指を4本に変更して両手を上げた。
試合は、♥が1Qで女子3P(4点)×2本、男子3P×2本を決めるなど好調な滑り出しを見せ、そのまま勝利を収めた。
Game2 ♠ vs ♧
♠には、Season2・3で私と共に連覇を経験した190㎝代のセンターと、得点力の高いアタッカーがいる。
♧には、Season2~4で優勝に貢献したサークルNo.1シューターと、初参加ながら巧みなドリブラーが揃っていた。
高さのある♠有利かと思われたが、試合は予想以上の接戦に。
♠がリードし続けていたものの、3Qで♧が逆転。4Q開始早々、♠の男子が3Pを決めて同点に持ち込む。
私は審判をしながらも、試合の展開にドキドキしていた。
結果は、♠が2点差で勝利を収めた。
審判としてコートに立つということ
私は審判ライセンスを持っていないが、30代の頃に区大会主催の審判講習に参加し、必要とあれば笛を吹くようにしてきた。
十分な知識や経験があるとは言えないが、集中して誠実に務めようと心がけた。
しかし、試合中ふと不謹慎なことを考えてしまった。
「こんな近くでみんなのプレーを見られるなんて、特等席じゃないか」
躍動する選手たちのプレーに見とれてしまいそうになりながらも、自分に言い聞かせ、審判の目線を意識してコートを見つめた。
それでも、日頃の練習の成果が表れるプレーには、心の中で驚嘆したり、ガッツポーズをしたりしてしまう。
責任の重さを感じながらも、これほど心躍る審判は初めてだった。
多くの反省点があったものの、プレーや観戦とは異なる充実感を得られたのは間違いない。
そして何より、未熟な私の審判を受け入れてくれた選手たちに、心から感謝したい。
モケが以前言っていた。
「リーグ戦は、選手だけでなく審判も成長する場であってほしい」
まさにその通りだった。私は審判として、また一歩成長できたのだった。
第二節の観戦 – コートサイドの楽しみ
第一節から2週間後、第二節が開催された。
この日は審判ではなく、コートに併設された応援席から観戦に集中することにした。
試合は以下の組み合わせで行われた。
• Game1: ♥ vs ♧
• Game2: ♦ vs ♠
どちらの試合も白熱し、応援席は常に盛り上がっていた。選手たちのプレーに歓声が上がり、時にはセレブレーションに笑いが起きるなど、観戦する側も大いに楽しめた。
応援席では、両サイドに座っていた練習仲間と「自分ならどう攻めるか」「この状況ならどう守るか」と話しながら試合を分析。
また、コート上の選手たちの成長を一緒に喜ぶことができるのも、サークル内リーグならではの楽しみ方だと感じた。
スコアシートから – 広がるバスケの学び
この日、もう一つ印象的だったのがオフィシャル席の光景だった。
第二節以降のスコアシートを「自分に書かせてほしい」と申し出たサークルメンバーがいた。
その方は、昨年からHi-Fiveの練習会に参加し始めたシニアメンバーで、お子さんが成長してバスケに打ち込む時間ができてから、どっぷりハマったという人物だった。
普段から非常に練習熱心で、メンバーからの尊敬も厚い。
さらに最近、JBA(日本バスケットボール協会)の通信講座で TO(テーブルオフィシャルズ) を学び、そのアウトプットとしてスコアシートをつけたいと申し出たのだった。
試合後、そのスコアシートはすぐに選手たちへ共有された。
一つひとつ丁寧に記録されたその内容には、彼の真摯な姿勢が表れていた。
バスケットボールは、プレーするだけではなく、オフィシャルの視点からも学べる。
そのことを改めて実感し、プレー以外でも積極的にチャレンジする姿勢に脱帽した。
第二節の試合結果
• Game1: ♥ vs ♧ → ♥の勝利
第一節で見せた♥の強さに、さらに磨きがかかっていた。
• Game2: ♦ vs ♠ → ♦の勝利
前半は♠がやや優勢に進めるも、♦のゾーンディフェンスが機能し、オフェンスのリズムを崩した結果、♦が接戦を制した。
次節に向けて
試合の数日後、試合の動画やスコアシートをもとにしたデータが共有された。
• ボックススコア
• 戦績順位・得失点差表
• 得点・スリーポイント・リバウンド・アシスト・スティール・ブロックの上位3者ランキング
この情報をもとに、各チームは次の対戦相手を分析し、戦略を練っていくことだろう。
実際、これまでの試合でも AIカット、UCLAカット、ホーンズセット など、戦術的なプレーが見られた。
次節では、どのようなチーム戦術が展開されるのか、ますます楽しみだ。
なお、第二節終了時点での得点王は、特別ルールの+1点分を差し引いても♥の女子選手だった。
このリーグ戦が、男女ともに成長の場になっていることを実感する瞬間だった。
おわりに – それぞれの楽しみ方と学び
Hi-Fiveのリーグ戦は、プレーヤー・審判・オフィシャル・観戦者、それぞれの立場で楽しみ、成長できる場だと改めて感じた。
それぞれの関わり方があり、それぞれの学びがある。
だからこそ、このリーグ戦はこんなにも多くの人を惹きつけるのだろう。
次節も、選手たちの熱い戦いに期待したい。
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