東京を中心に大人初心者・ブランク向けにバスケットボールサークルを開催するHi-Five Basketball。
2023年5月と6月にサークル内リーグ戦「The League Season2」が行われ、チーム継続とした続編「The League Season3」が2023年9月〜11月で開催された。
入替に伴う新規メンバーや一部移籍があった中、Season2優勝のLITはチームメイトの変更なくSeason3に臨む。
2日間のプレシーズンマッチを終え、いよいよ本戦が始まる。
Hi-Five Basketball にとっての頂上リーグ
リーグ開戦前に試合を撮影するためのカメラの前で、Hi-Five Basketball代表のモケがリーグ戦への想いを語る。
Hi-Fiveリーグは、Hi-Five の中で1番目指して欲しいカテゴリーになりました。
初心者でどこを目指そう、ブランクで復帰した時に、何をしようかな?って時に、いきなり区大会とかに出るのがハードル高いので、Hi-Five のワンデー大会やリーグ戦を目指してもらえると練習に張り合いが出ると思う。
バスケットボールを始めたり復帰した後、少しずつ上達を実感してくると練習会でのゲーム形式とは別に、”試合”への憧れが出てくるものだ。とはいえ、今の自分のレベルにあった試合や大会に参加するのは、バスケ初心者や復帰者には場所を見つけるのが難しい。
その場所を、レベルに分けた段階的な大会を開催することでモケは提供したいと考えている。そして、Hi-Fiveの中での頂上リーグを開催することで、参加者の目標を明確にしようとしている。
そういった想いがあるリーグ戦に参戦できることに誇らしく感じる。
そして今回も、帯同審判、スタッツ作成、動画撮影と実況に協力してくれる有志によりリーグ戦が支えられる。
Hi-Fiveの中での頂上リーグ「Season3」が始まろうとしていた。
Game1 SWAG × LIT
LITは#1.体を張ったプレーでチームをけん引する男性選手が仕事のため欠場。その穴を埋めるべくローテーションを少し工夫して準備していた。スターティングメンバーにプレシーズンマッチにも参加した、#74.ワンハンド女子選手が入り、早速ホーンズLセットを実践する気でいた。
円陣を組み拳を中心に集める。
「ワン・ツー・スリー リッ ゴー!」
両チームの選手がコートに出るとモケが宣言する。
「それでは、Hi-Five The League Season3 始めま~す!」
1Qスタート
#34.LITセンターがジャンプボールで最初のポゼッション(攻撃権)を得ると、#77.LITシューターが1発目の3Pを放つ。惜しくも外れるが、いつものアーチと逆回転で綺麗な弧を描いており、シュートタッチはよさそうだった。
SWAGは、Season2から9名中3名が選手変更。3名全員が新規加入選手で、男性6名、女性3名のチームとなる。
この日は、ボール運びに長けた男性ガード選手が欠場。
誰がボールを運ぶのか注目だったが、このQでそれを担ったのは#18.の女性選手だった。
その選手は、Season2にも出場しており大きな声でチームを鼓舞するムードメーカー。元気な声で体育館に響くその声はHi-Five全体をいつも盛り上げてくれるので、Hi-Fiveのムードメーカーの一人でもある。
SWAGの最初のOFを守ると、ゴール下に速攻で走っていた#73.LIT女性選手にボールが渡るとレイアップシュート。今大会、最初の得点を決めたのだった。
SWAGにシュートファールによるフリースローで1点をとられるが、外れた2本目のリバウンドを取るとさりげなくLITが仕掛ける。ボールをまわしながら「ホーンズLセット」の布陣に位置する。
TOPでボールをもち、パスを出して動いた#73.LIT女性選手に釣られ、生じた#7.LITハンドラーのフリーにボールが渡ると3Pを放ち見事に得点。
SWAG#18.女性選手がボールを運ぶ。#73.LIT女性選手がしっかり低い姿勢でDFにつくその姿は、明らかにSeason2よりDFが上達している。
しかし、パスを一回挟んだのち、もういちど#18.選手がゴール近くでボールを得るとDFを交わしてシュート。外れるもシュートファールを得てフリースローから1本を決めた。
2本目のシュートは外れたが、SWAG#28.男性選手がリバウンドを取る。
リバウンドで得たボールを味方に渡しそれが3Pが放たれるも外れる。
しかしまた、#28.の選手がリバウンドを取った。
SWAG#28.男性選手は、バスケ初心者でHi-Fiveに通い始め2年目の選手だった。
身長が高いわけではないがフィジカルが強く、いつも良い位置取りをして、Season2ではOFでもDFでもリバウンドを取りまくった選手だった。その選手が、どんどんリバウンドに絡んでくる。
開始4分で既に激しい攻防が繰り広げられていた。
1Q交代時間 SWAG 2-5 LIT
Hi-Fiveリーグ戦はローカルルールで、Q8分で4分になると交代で時計が止まる。
ここで私も出場、LITセンターはベンチに。
LITのDFから試合再開。LITセンターにマークしていたSWAG高身長の選手と私がマッチアップ。
この選手とはプレシーズンマッチでも手合わせをしており感じたことは、身長が高く腕も長くミスマッチなだけに、彼に思うようにポジションを取らせてはいけない、彼にリバウンドで跳ばせてもいけない、ということだった。
マッチアップすることになったら、とにかくバンプ(体を当てること)して、数センチでもずらして位置取りをさせないようにしようと決意していた。ゴール下でポジション争いをしゴールから距離を離し、SWAGがシュートを放てばスクリーンアウトをして跳ばせないことを徹底した。
LITのOF。#73.女性選手と交代した#17.女性選手がTOPでボールを持つようボールをまわすと、他男性選手は位置取りをしてホーンズLセットが発動。スクリーンとパスでゴール下に入った男性選手にシュートチャンスをメイク。
惜しくも外れたが、自分たちのセットプレーに喜びを感じる。
それにしてもすごいと感心したのは、#17.の彼女は練習に参加できなかったのに、実践で完璧な動きを見せたことだった。「さすが!」とチームメイトの頼もしさを間近で感じていた。
SWAGに対するDFでシュートファールからフリースロー。2本とも落ちるが、落ちた2本目を#7.LITハンドラーが取るとそのまま右サイドをドリブルでフロントコートまで運び、反対側を走っていた#77.LITシューターにパスを通すと、素早いキャッチ&シュートから見事に3Pを決めた。その後もLITが2Pを追加。
私はこのQ、最後までSWAG高身長選手と体をぶつけ合った。途中、必要以上に押し出してしまいファールをコールされる。
「いかん、いかん。ムキになっている。頭はCOOLに体はHOTに、だ。」
中学の部活動顧問からいただいた言葉を頭に思い浮かべ深呼吸。
そうこうしているうちに、1Qが終了 SWAG 2-10 LIT
2Qスタート
点差が開きペースを掴めていても油断ならないのがSWAGというチーム。Season2から、ロースタートのチームであり後半に行くほどギアが上がる。点差は考えずに、前半でできるだけ点差をつけたい。
2Qスタート時、私も出場。SWAGのOFからスタートで、いきなり今シーズン新規加入の女性選手がドライブしてシュートを決めると、SWAG男性選手が連続得点。
SWAGの気合いの入ったDFに押されてボールが上手く回らず、私の手元にボールがある時に24秒オーバータイム。頭の中で「マズったな」と悔やみ、自分に対する怒りが込み上げてくるが、気持ちを切り替える。
ここで私が狼狽えたり、ムキになってはならない。
DFで仕切り直したいLIT。ここでLITセンターがブロックでSWAGのOFを止めると、さらにLITセンターがゴールを決める!流れを掴みきる状態までいかずも、LITセンターの働きがチームを救う。
2Q交代時間 SWAG 6-12 LIT
#7.LITハンドラー、#77.シューター、#34.センターが揃い、火力が増す時間。点差をつけて流れを引き戻したいが、セットオフェンスを駆使してゴールを狙うも決め切れない。
点が取れていない中、SWAGには得点されたくない。
ここで活躍したのはLIT#17.女性選手。SWAGのパスをカット、その後のDFではSWAG女性選手をブロックして得点を阻止!
LITのOFチャンス。#77.LITシューターにボールが渡ると3Pシュートを放つも外れる。しかしリバウンドを取って、もう一度シューターにボールが渡り放たれた3Pはきっちりゴールに決まる。2度は外さないと言わんばかりの、堂々としたシュートだった。
SWAGのOFも、LITボールとなるアウトオブバウンズとなり、SWAGがタイムアウトを要求。SWAGのベンチからムードメーカーの女性選手の元気な掛け声が聞こえる。その選手がコートに戻った時もダッシュでDFにつき、試合への強い思いを感じる。
LITのOFで試合再開。#20.男性選手がボールを運び、右エルボーに位置をとった#34.センターにパスを入れると同時に、#20.が左側TOPにいた#7.ハンドラーのDFにスクリーン。そのスクリーンを利用して右ウイングで、ノーマーク状態で#7.がボールを受け取ると3Pを放ち見事にゴール。
淀みなく繰り出された連携。この連携もLITの強みの一つである。SWAGを追従させない。
2Q終了 SWAG 8-18 LIT
3Qスタート
私も出場してLITのOFからスタート。
出鼻でパスカットをされSWAGがゴールを先取。その後、やや読まれ始めたホーンズLセットでもパスカットされ、危うく失点しそうになるがボールがサイドラインを割りセーフ。
一旦、タイムアウトをとって仕切り直し。同時にこの日のローテーションの関係で、4分の交代時間前だが選手交代。この時、コートにLIT選手が6名出てしまう。ローテーションを決めたのは私だったにもかかわらず、自分の交代をド忘れした私が6人目として、しれっとコートに出てしまっていてコートに笑いがおこる。
動画撮影兼実況をしてくれているHi-Five有志の「この辺で和やかな感じになるのがHi-Fiveで、殺伐とはならない」という言葉に救われる(Hi-Fiveの皆さん、この時はお騒がせしました)。
気を取り直して試合再開。LITは女性選手2名がオンコート。
ボールがまわり#77.LITシューターにボールが渡り、キャッチと同時に3Pライン際をワンドリすると、そこにDF2人が引きつけられ空いた#7.LITハンドラーにパス。フリーの状態で落ち着いて3Pを放つとリングを射抜いた。
SWAGのOFを抑え、LITのオフェンス。さらにボールがまわる。
#7→#73→#34→#17→#77と、コート上の全員を経由したボールを#77.LITシューターが3Pを決めて締めくくった。
3Q交代時間 SWAG 10-24 LIT
SWAGがフリースローを得た時に交代時間となったため、フリースローで試合再開となり2本とも沈める。
LITは女性選手2名がオンコート継続。この2人がヘルプ含めしっかりDFを遂行。SWAGに思うようにOFをさせない。
さらにLIT#47.ビギナー寄りのブランク選手がOFではスクリーンで壁役、DFではリバウンドに絡みボールをチップさせてはSWAGに満足にボールを取らせなくするなど奮闘し、目立たずも大きくチームに貢献をしていた。
LITのOFでは、LIT女性選手にSWAG男性選手が不可抗力でファール。ローカルルールの、男性から女性へのファールは1点により加点。
途中でローテーション予定により私が女性選手と交代。お互い点を獲れずも残り4秒でSWAGが3Pシュートモーションでファールを得て3本のフリースロー。2本を決め3Qが終了。
3Q終了 SWAG 14-25 LIT
4Qスタート
点差は11点だが、気は緩められない。何せSWAGは4Qになると強くなる。Season2では4Qで追い上げて逆転勝利もあげている。とにかく土俵際に強い。
SWAGは女性2人がオンコート。うちひとりに私がDFにつく。
SWAGボールで始まるが、LITがパスカット。私が速攻で走りパスが来る。前にはDFが一人。チャンスだが、シュート体制に入る時に痛恨のトラベリング。「やってしまった」と思うが、悔やむ前にDFに戻る。
私がマークしていたSWAG女性選手がドライブ。接触してファールは避けたいが、跳んでのシュートチェックはできない。タフショット気味のシュートにはできたが、あとは落ちるのを祈りリバウンド勝負。そこに現れたのはリバウンドを取りまくるSWAG#28.男性選手で、ゴール下でボールをとるとそのままフィニッシュ。
今度は私がドライブしてフリースローを得るも2本とも外す。
SWAG女性2人による、P&Rで見事に私が出し抜かれ2Pを決められる!上手い!そのプレーに会場も沸く!
徐々にSWAGが試合の空気を支配し始める。これ以上、SWAGに点を許すわけにはいかない。LITがDFでおさえるが、LITも得点ができない時間が続く。
そんな中、LITが外したシュートをSWAGが取り速攻で攻めてくる。
私はセーフティーで早めに戻っていた。
ミドルレーン(コートを縦に分割したときの真ん中)をドリブルで迫ってくる選手をみながら状況を確認する。
ゴールを背にする私の右サイド側は、LITセンターが戻りつつあるので、そっち側に切り込んでくることはない。左サイド側に一人SWAG選手が走り込んでいる。ここにパスをだされると簡単に点をとられる。
しかし、迫ってくる選手は、私より身長が高くドリブルの勢いそのままに私の左側に切り込んでくることも考えられる。そしてその選手は今日、積極的にゴールを狙うシーンが多かったので、パスではなく自らドライブで来るだろう。幸い、スピードは私が上かなと思えるしドライブコースは予測できる。
「タイミングみてコースに入ろう。正面で受けるならファールにならないよう両足がしっかり接地するようわずかに早く動きだそう。正面で受けれたらお互い怪我しないように注意!」
そう思い実行。体正面でSWAG選手を受け止め、私は衝撃を受け流すため後ろに倒れる、と同時にボールがこぼれる。もしかすると、ブロッキングだったかもしれないが笛は鳴らなかった。こぼれたボールをLIT#47.男性選手が拾い、前線に残っていた味方にパスが通ると難なく得点。
4Q交代時間 SWAG 18-27 LIT
お互いのクロージングラインナップが出場。SWAGが、早めにシュートを打ち外れるもSWAG#28.男性選手のリバウンドで得点(20-27)。
LITも負けじと攻めるがゴールできず、SWAGが追加得点(22-27)。
その後、お互いに点をとり24-29の5点差でLITリード。
残り1分。タイムアウトが入り、お互いベンチに戻る。
SWAGの4Qでの強さを知る観戦者たちが、じわじわと追い上げるSWAGの逆転を期待する。
ベンチのLITはというと、落ち着いていた。このまま落ち着いて対処することを確認。
SWAGのリバウンドでセカンドチャンスを与えないよう気をつけることを確認。
LITのサイドスローから試合再開。
#7.LITハンドラーから、TOPの#17.女性選手にパス。エルボーに位置どりした#34.センターのスクリーンを利用してDFを剥がして#7.がゴール下に向かうと、#17.から一直線にパス。パスが通りゴール下で難なく得点(24-31)。
SWAGのOFは、早めに3Pを放つも外れる。しかしまたもや、SWAG#28.男性選手がリバウンドをとると、新規加入の女性選手にパスを出し放たれた3Pがゴールに吸い込まれた!(27-31)
SWAG#28.がリバウンドをとると信じて、躊躇なくシュートを放てるのだろう。
LITは時間をかけてOF。24秒間際にシュートファールを得て1点追加!(27-32)。
直後のOFでSWAGが3Pを決め2点差!(30-32)
残りは10秒。すぐさまSWAGはファールし、チームファールによりLITはフリースローを得て1点を追加(30-33)。
SWAG 、残り数秒で同点を狙う3Pを放つ!
しかしボールはリングに当たり、LITがリバウンドをとったところで試合終了のブサーが鳴った。
SWAG 30-33 LIT でLIT勝利!
SWAGは4Qで16点をとり、後半の強さを改めて周囲に示した。
そして、SWAG#28.男性選手はこの試合、16リバウンドと素晴らしいスタッツを残した。
LITはチーム力で勝利したが課題もあり。ただ、課題があるのは伸びる要素でもあるので、後で皆での振り返りが楽しみでもあった。
Game2 DOPE × FREAK
DOPEは9人中、新規加入1名、移籍が2名の男性6名、女性3名のチーム。
キレのあるドライブを得意とする選手が多く、Season2では火力の強さに注目が集まるも、なかなか勝利をすることができなかった。しかし、試合を重ねることに徐々に強みを発揮したチームでもある。
リーダーシップがあり戦術を練るに長けた選手の新規加入もあって、チーム力の向上も期待されていた。
FREAKは9人中、新規加入3名、移籍が2名の男性6名、女性3名のチーム。
選手変更が多いだけに新生チームといってもよいだろう。Season2から継続の選手に、ローポスト近くで器用にプレーしながら高確率のミドルシュートを打つ選手や、SWAGで力強いプレーで点を取りまくっていた選手の移籍、新規加入選手も能力が高く、チームとしては未知数だが仕上がりが楽しみなチームである。
1Qスタート
ファーストポゼッションはDOPE。3Pライン沿いにハンドオフやパスでボールをまわすが、FREAK女性選手がボールをカット。しかしパスミスでアウトオブバウンズ。両リームとも少し硬いスタートとなった。
気を取り直してDOPEが攻めると#88.のSeason2から継続の男性選手がシュートを決める。FREAKはまたしてもパスカットをされ、DOPE#88.の選手がまたもや点を追加。
DOPEのDFでは、新規加入でリーダーシップある#89.男性選手が大きな声を出し士気を高める。
落ちたシュートをリバウンドで取り、落ち着いてパスをまわすと#88.の選手が高い弧を描く3Pを放ち、スウィッシュ(リングに当たることなく成功したシュート)でゴールを決めた。
開始2分を過ぎず、#88.の選手が一人で7点をとる活躍でDOPEが流れを掴む。
FREAKもシュートを放つが単発的なシュートとなり決めきれず、チームプレーにぎこちなさが感じられた。
1Q交代時間 DOPE 7-0 FREAK
流れを変えたいFREAK。しかし交代早々、DOPEが得点。FREAKは耐えどこではあるが、DOPEの#20.男性アタッカーがドライブでさらに得点を重ねる。
FREAKもボールをまわし要所でアタックを仕掛け、ここでやっと待望のシュートが決まる。
動きがよくなったFREAK、ここから両チームとも積極的にアタックでゴールを狙う。スクリーンも使うのでどうしても接触が増えてくる。ジャッジが難しくなってきたため、動画撮影の実況に入っていたモケが大事をとって審判に入った。
運動量が増え、徐々に自分たちのペースに乗ってきたFREAK。DOPEのターンオーバーでサイドスローを得ると、FREAKガードが「ここだよ、ここ!1本取ろう!」と大きな声でチームを鼓舞。
直後、見事な連携で得点をあげたのだった。この連携に会場も大盛り上がり。
FREAKのDFも良くなり、DOPEから24秒オーバータイムを取れるか、という惜しいところでDOPEが粘り勝ちで得点。1Q最後になるだろうFREAKのポゼッションは、得点まであと1歩の所でブザーがなり終了。
DOPE 13-4 FREAK
2Qスタート
DOPEのOFからスタートだが、強烈なアタックができる3選手を投入し、火力を強めたラインナップで臨む。
しかし、FREAKがきっちりDFし、24秒オーバータイムで防ぐ。
DFの成功に「おっしゃあ‼」と声を上げチーム内で讃え合い気合を入れる。
FREAKのフリースローによる1得点があったものの両チームともシュートが決まらない時間が続く。この状況を動かしたのはFREAK#3.女性選手のアタックによる得点だった。ドリブルもスクリーンも上手いがDFも非常に良く、この試合ではDOPEの女性アタッカーをきっちり守っていた。
さらに動きがよくなったFREAKのDFにDOPEが攻めあぐね、またも24秒オーバータイムで守り切る。
OFのリズムが崩れたDOPEがタイムアウトを取ると同時に選手交代の時間となる。
2Q交代時間 DOPE 13-7 FREAK
試合再開後、最初の得点はFREAKだった。ボールをカットしてDOPEから奪うと、そのままゴールしたのだった。
しかし、すぐさまDOPEが返す。DOPEの#44.は強烈なアタッカーの一人。味方のスクリーンでわずかに空いたDFとの距離から3Pを放つと、体育館に「スパッ」響かせながらネットを揺らせシュートを決めた!
彼はLIT#77.シューターの兄で、兄弟揃って高い得点力を持っている。
その後、お互いに激しく攻め合いファールを得て得点するFREAK、速攻で決めるDOPE。
2Q終了時、DOPE 18-10 FREAK 。
3Qスタート
FREAKのポゼッションでスタートすると、#6.女性選手がTOPからドライブして得点!ボールを回す中で生じたスペースにしっかり切り込んで行ったのだった!
両チームともボールがまわり始め、得点チャンスを生み出すとしっかり決め切る。また、お互いにアタックが多いため、ゴール下のファールからフリースローでも得点を重ねる。
しかし、わずかに試合の展開に変化が生じてくる。FREAKのボールまわしがさらに良くなる一方、DOPEはやや単発なOFとなってくる。
3Q交代の時間、気がつけばFREAKが3点差まで詰めていた。
3Q交代時間 DOPE 21-18 FREAK
交代直前にDOPEがシュートファールを得ていたため、フリースローから試合再開となり2本をしっかり決めた。
直後、FREAKの#17.男性選手がコーナーからロングの2ポイントシュートを決めた。彼は10年と長い期間のブランク選手。今年からHi-Fiveでバスケを再開し、Season2にも参加していたが、練習熱心なことからHi-Fiveのメンバー全員が彼の活躍を願っていた。その彼のシュートが決まると、DOPEメンバー含め会場が喜びで沸いた!
FREAKは DOPEのOFを防ぎ攻めるとシュートファールを獲得。シュートファールが多い試合となっており、フリースローの決定率が重要さを増していた。
FREAK男性選手の1本目。シュートした瞬間に「やっべ!」と声をあげボールはリングの奥にあたり外れる。思わず出たその声に、会場で笑いが起こる。先ほどシュートを決めた#17.とタッチし、2本目はきっちり決めると「サンキュ!」と#17.チームメイトに叫ぶ。この声がチームを盛り上げる。DOPE 23-21 FREAK 点差は2点となっていた。
DOPE#20.男性選手、彼はDOPEアタッカーの中でも特にドリブルからズレを作るのがうまく、まわりのチームメイトも彼の持ち味を生かすスペーシングをしていた。その彼が切り込むとシュートファールを得て1本を決める。
お互い激しく攻め合う。FREAKの男性選手が速攻で攻めるも、DOPEの女性選手がうまくコースに入り速攻を阻止。またもやDOPEがフリースローから1本決めと、FREAKもフリースローを得て1本。落ちた2本目シュートをFREAKがもぎ取り得点。
目まぐるしく試合が動き、DOPEが離してもFREAKが追従。両チームのスコアは動くも点差は2点のまま。
残り15秒でDOPEのポゼッション。#20.の鋭いドライブがゴールを狙う。あわや入ると思われたシュートがリングをなぞってこぼれると、リバウンドを取ったFREAKが一気に速攻でダッシュ!
残り2.9秒。FREAK #18.男性選手がボールを得てフリースローサークル内にドリブルする。#18.の選手はペイントエリア付近で高確率でミドルシュートを決めるため、彼に打たせたくない。その彼をDOPE3人の選手が囲うが、右コーナーでフリーとなった#8.女性選手にまさかのパス!
キャッチ&リリースで放たれたロング2ポイントのシュートがネットを揺らすと同時にブザー!
見事にブザービーターを決めた!
このシュートにDOPE選手も拍手を送り、FREAKベンチはもちろん会場が沸いた!
DOPE 26-26 FREAK ついに同点。
4Qスタート
両チーム、ハドルを組んでの掛け声は気合い十分。大きな声が体育館に響き渡る。
FREAKは1Qとは別チームのようなまとまりでエンジン全開モード。
DOPEはしっかり現状を見据えたような、どっしり構えた撃退モード。
両チームとも集中力が増し惜しいシュートがあるも得点できず。共にDFが良いのもある。
先にゴールを決めたのはDOPEだった。さらにDOPEはボールをカットして速攻を決めると、続け様にシュートファールからフリースローできっちり2本を決める。
DOPE 31-25 FREAK の6点差となりFREAKがタイムアウトを要求。
タイムアウト後のFREAKは点を取りたい。ここで期待通りの仕事をしたのが、#18.男性選手。得意のミドルシュートをしっかり決めた。
4Q交代時間 DOPE 32-28 FREAK
DOPEのポゼッションで試合再開。シュートファールを得てフリースロー。
1本目のフリースローが外れ、2本目を打つために審判からボールが渡される。
と、誰かの「誰つく?誰つく?」の声にシューターが思わず反応。
周囲を見渡すと時間がないことに気づき、慌ててシュートを放つも5秒バイオレーション(フリースローのシューターはボールを渡されてから5秒以内にシュートをしなければならない)。
この顛末に緊張していた会場が「やっちゃった!」と、どっと笑いに包まれた。
FREAKはガッツポーズ。ちなみに話していたのは、どうやらFREAKベンチ(悪気は全くなく真剣にDFを確認していただけ、ただ声がデカかった)。
FREAKは固さが取れたのか、次のポゼッションでゴールを決めた!
FREAKは続けて点を取りたいが、DOPEもフリースローなどで得点。
DOPE 35-30 FREAK。
残り2分10秒でベンチに下がっていたFREAK#18.男性選手がコートに戻ると、ローポストでボールを得るとDFに体を当て押し込み、得意のジャンプシュートできっちり得点。
実況から「さすが!」の声(35-32)。
さらにFREAKは DOPEのOFをしのぐと、ゴリっとゴール下にアタックして得点すると1点差とした(35-34)!
しかし次のDFではFREAKにファールでフリースローを与えてしまい1点を沈められ2点差(36-34)!
そして試合は残り54秒。
FREAKのOFは早いタイミングでシュートを放つも外れ、DOPEがリバウンド。DOPE#20.男性選手が一度は仕掛けるそぶりをみせるがボールをTOPに戻し時間を使う。
24秒バイオレーションまであと3秒のところで再度#20.選手が仕掛ける。
タフショットとなったシュートは、またもやリングをなぞりこぼれる。
残り20秒。FREAKがリバウンドを取ればギリギリ1ポゼッションのチャンス。
しかし、ゴール下でリバウンドを取ったのはDOPEの#11.女性選手だった。
アタックの強い#20.男性選手にDFが注目した隙に、空いたゴール下に位置どりした場所にドンピシャでボールが落ち、キャッチしたボールをすぐさまシュートして決めたのだった!
ゴールと同時にタイムアウトが入り、両チームとも試合の流れを読みながら作戦を練る。
残り18秒(38-34)。
FREAKによるフロントコート側からのスローイン。
スクリーンをうまく使ってTOPでフリーを作ると、すぐさま3Pシュート。
シュートは決まらずも、FREAK#18.男性選手がリバウンドを取るとシュート(38-36)。
DOPEはシュートが決められる際に、ファールを避ける落ち着いた対処。
再度、タイムアウトが入り最後の作戦会議。
今度はDOPEによるフロントコート側からのスローイン。
ボールが入るとすぐにFREAKがファールゲームに持ち込み、DOPEのフリースロー。
静まる体育館。注目の1本目は・・・外れる。
2本目シュートも外れるも、リバウンドをとったのはDOPEだった。
すぐさまファールで再度DOPEがフリースローを得る。
残り6秒。1本目を決め、2本目は外すも、リングに当たったボールが大きく跳ね返り、ボールはDOPE選手の位置に落ちる。
誰もがこれで「終わった」と思った瞬間、審判モケの笛が鳴った。
なんとDOPE選手がシューターの手からボールが離れる前に、ペイントエリアに侵入しバイオレーション。FREAKボールとなる。
残り6秒。39-36の3点差。FREAKは諦めない。
エンドスローから始まり、ボールが託された選手が3P近くまで運ぶと同点を狙う3Pシュートを放つ。
そのボールはリングに当たりこぼれると試合終了のブザーが鳴った。
DOPE 39-36 FREAK
1試合目も2試合目も3点差で終了。最後まで接戦となる内容だった。
「こんな試合になるなんて思わなかった。」実況の感想である。
誰もが熱戦になることは予想していただろうが、予想以上の白熱した試合となった。
第2節の対戦相手
第2節のLIT対戦相手はFREAK。
Season2からチームメンバーが大きく変わった、ほぼ新チーム。
1Qでは連携にぎこちなさが感じられたが、DOPEとの接戦で試合中にどんどんチームとして成長していた。
次の試合では、どんな展開で仕掛けてくるのか。
対してLITはどう対処し自分達らしい試合を展開したら良いのか。
考えを巡らすも「止めやめ、一人で考えるのではなくチームで考えよう」と思うと、チームメイトとの作戦談義が楽しみになるのだった。
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