コロナ禍では各所で体育館が使用不可に・・・という時期もありましたが、そういったこともなくなりバスケットボールの団体活動も活性化したことで、以前のように誰でも気軽に参加ができるバスケットボールの機会が増えて来ました。
大人を対象とした活動の中には、その日集まった方でチームを分けて、試合だけを行うピックアップゲームの開催も多いです。
草バスケとも呼ばれる2〜3時間と短時間で行われる開催もあります。
開催団体によっては、経験者向けなど方針もありますが、初心者歓迎の団体もあります。
初心者も参加ができる場があることは、バスケットボールが広がることにもなるためとても嬉しく思うのですが、少しだけ危機感を抱く時があります。
それは事前にストレッチなど準備運動が実施されない場合です。
ゲームスタートまでの流れとアップ時間
体育館に集合
↓
個人でシューティングなどでウォーミングアップ
↓
チーム分け
↓
ゲーム(5対5)開始
これがよくある流れですが、ウォーミングアップの時間があまり設けられていないことがあります。
ゲームが中心の場であり、限られた時間でできるだけ多くの試合を行って欲しいというのが参加者の気持ちでもあり、その要望を叶えたいという開催者の考えもあります。
経験者であれば、始めの1〜2試合は様子見も兼ねて調子を上げるコントロールができます。
経験者によるピックアップゲームであれば、軽いウォーミングアップ程度でゲームスタートでも良く、そういったバスケットボールの楽しみ方もあります。
ただ、初心者は力の配分や調子の上げ方に慣れていません。
そのため急激な運動で過度に疲労してしまいます。
その日は何ともなくても、ダメージが蓄積され怪我に繋がるケースもあります。
初心者を含むピックアップゲームであっても、ほぼウォーミングアップなしで試合に入るケースをみてきました。
楽しそうに見える一方、大丈夫だろうか?と感じることもあります。
初心者はアップをやらないのではなく、やり方を知らない
初心者を含むピックアップゲームを開催する場合、希少な時間ではあるものの、全体でのウォーミングアップ時間を取り入れてみてはいかがかと思います。
初心者の多くは、短時間で効率よく行えるウォーミングアップの仕方を知りません。
経験者と初心者の混合ピックアップゲームでは、初心者はチーム分け前のウォーミングアップが行える時間帯に、コートの外でボールをついてみたり、屈伸程度の準備運動しか行えていません。
コートの中は経験者がシュートを打ったりしているので、遠慮をしてしまうという背景もあります。
短時間でも全体でアップ時間を
筋温をしっかりあげられるダイナミックストレッチなど、10分程の短時間であろうとプログラムを準備しておき、全体で行うような取り組みを取り入れるのはいかがでしょうか。
10分とはいえピックアップゲーム開催の場では、ゲームを沢山行いたい参加者と開催者には勿体無い時間と思うかもしれません。
ただ、参加者が怪我なく無理なくバスケットボールを楽しむ上では必要なことではないかと思います。
経験者にとっても、怪我防止を含め自分のパフォーマンスを発揮する上で、やらないよりやったほうが良い取り組みです。
運動経験が少ない初心者の中には、バスケットボールを楽しみたいけど、慣れない運動に不安を抱えている方もいます。
そんな初心者にも安心して参加できる場として認識され、また参加したいと感じてもらえるのではないでしょうか。
見直しのきっかけとして
もちろん初心者歓迎としている時点で、初心者に対する様々な配慮がされながら運営がされています。
ただ、意外とゲーム前のウォーミングアップに関しては着目されていないことがあります。
本投稿が、バスケットボールの団体活動をされている方の目に留まり、ちょっと思い返してみる、必要と感じたなら少しだけ見直してみる、そんな機会になればと思います。
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