感染症の影響で3年ぶりの開催となった全日本シニアバドミントン選手権大会。今回は30歳代から80歳代までのカテゴリで行われました。まさに同年代の日本一を決める大会で選手達はこの大会に向けて日々練習を積み重ねています。歳を重ねても挑戦できるこの大会はシニア層の一つの目標となっています。この大会で入賞、もしくはベスト8に残ることができると、世界シニア大会へ出場できることがあります。私も3年前にポーランド大会で出場させていただきましたが、特に身長が高い欧米の方との試合はとてもいい刺激となりました。
練習し過ぎると怪我につながり、やらないと動けない。その間をどう調整していくかが非常に難しい。オンコートでの練習以外に様々なトレーニング方法や食事、休養に気を配ります。週に5日以上練習されている方、摂取するものを考えて筋肉量を増やしている方、睡眠と入浴を効果的に行って回復をうまく図っている方などいろいろと聞きながら参考にしています。
この大会は下の年齢から新しく同じ年代層に入ってくるので、初戦から全く気が抜けません。多い年代層では1日に5試合を勝ち抜かなければならず、どこかで競り合ったり怪我をすると勝ち上がるのが厳しくなるので、毎試合、全集中で準備してコートに入ります。特に多く聞くのがふくらはぎの肉離れ。私もそこをトレーニング中に痛めてしまい、不安要素の残る戦いとなりました。
今回は初戦で知り合いと当たる組み合わせとなり、その試合に全てを賭けて臨みました。セカンドゲームで古傷のふくらはぎを痛めるアクシデントもうまく隠しながらなんとか競り勝てました。そこから力も抜けたのか、「勝ちたい」という欲から離れ、表情も柔らかくなり、体も楽に動かせるようになりました。少しだけいわゆるゾーンに入れたのかもしれません。準々決勝はフルセットの末敗退しましたが最後までコートに立てたことに感謝して体育館を後にしました。元日本代表選手や実業団選手も出場していますが、一筋縄では勝ち上がれないこの大会。来年は福岡県で熱い戦いが繰り広げられます。
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