記事のポイント
・B2年間優勝はアルティーリ千葉と富山グラウジーズの2クラブに決定
・第3戦は会場停電により中止、代替試合も不開催に
・両クラブにそれぞれ優勝賞金1000万円を授与
・プレーオフMVPはA千葉の黒川虎徹が選出
・富山はクラブ史上初タイトル、A千葉は悲願のB1昇格
停電による中止で「幻のGAME3」
決着を迎えた異例のファイナル
Bリーグは5月22日、B2リーグの2024-25シーズン年間優勝クラブをアルティーリ千葉と富山グラウジーズの「ダブル優勝」とする決定を下した。優勝決定戦であるプレーオフファイナル第3戦は、5月19日に予定されていたが、千葉ポートアリーナの突発的な停電により中止。会場の調整がつかず、再試合の実施は断念された。最終戦を残して1勝1敗という状況のなか、優勝の行方は宙に浮いたが、Bリーグ理事会の議論の末、両クラブにタイトルを与える異例の決着となった。
安全装置の誤作動が原因
停電の原因は、老朽化した安全装置の誤作動だったことが千葉市より発表された。漏電検知装置が誤作動を起こし、アリーナ全体の電気を遮断。当日は既に多くの観客が来場していたものの、けが人は出なかったことは不幸中の幸いだった。
両クラブの栄光と無念が交錯
富山グラウジーズ、B1復帰と初タイトル
富山グラウジーズにとっては、クラブ史上初のタイトル獲得となった。ヘッドコーチのダビー・ゴメス氏は「この勝利はキャリアでもっとも重要なもの」と語り、クラブ、選手、ブースターが一丸となって掴んだ成果を称えた。主将の藤永佳昭選手は「複雑な気持ちもあるが、素直に嬉しい」とコメント。再試合が行われなかったことへの戸惑いを見せつつ、サポーターへの感謝の言葉を述べた。
アルティーリ千葉、3度目の挑戦でB1昇格
一方、アルティーリ千葉にとっても悲願のB1昇格とタイトル獲得を同時に果たす形となった。キャプテンの大塚裕土選手は「長い道のりだったが、ようやくこの壁を乗り越えることができた」と語った。アンドレ・レマニスHCは「クラブに関わるすべての人々の努力が報われた瞬間」と感慨を語った。
黒川虎徹、堂々のMVP受賞
GAME2での圧巻のパフォーマンスが評価
プレーオフ最優秀選手賞(MVP)にはアルティーリ千葉のガード、黒川虎徹選手が選出された。第2戦では25得点を挙げるなど、6試合通算で平均15.5得点、5.0アシストを記録。高確率での3ポイントシュート成功率(45.2%)も際立ち、チームの勝利に大きく貢献した。
まとめ
両クラブの実力が拮抗した結果、試合ではなく「対応」によって決着を迎えた今季のB2リーグ。選手、スタッフ、ファンにとっては複雑な結末となったが、それでも両クラブがシーズンを通して示した情熱と努力が讃えられるべき瞬間である。次なるステージとなるB1での再戦が、真の決着を生む舞台になるかもしれない。
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