いよいよ第60回スーパーボウル。シーズン前には考えにくかったこのカード。見る人によってさまざまな注目点がある試合でしょう。戦術かもしれませんし、スター選手かもしれませんし、前回の同じカードの第49回スーパーボウルをとの比較かもしれません。
そんな中で私が気になっていることの一つに、
サム・ダーノルドは、ジム・プランケットになれるか
という点があります。
サム・ダーノルドの軌跡
サム・ダーノルドは、期待を背負ってNFLに入ったクォーターバックでした。ドラフト全体で3番目に指名された選手、と言えばその期待の大きさがわかるでしょう。しかし、その期待にこたえきれないまま、7年間で4球団を渡り歩くことになりました。一時は「フランチャイズQB失格」と見なされたとしても、無理はなかったと思います。
そんな彼が、昨シーズン4球団目のミネソタ・バイキングスで、先発QBとしてまだ十分に力を発揮できることを証明しました。そして今季、5球団目のシアトル・シーホークスの先発QBとしてスーパーボウルにたどり着きました。この事実だけでも、十分に異例と言えるでしょう。
ジム・プランケットの物語
ここで思い出されるのがジム・プランケットです。スタンフォード大学でハイズマン・トロフィーを獲得し、当時のドラフト全体1位でNFL入りしました。新人王には輝いたものの、チームは勝てず、やがてトレードに出されてしまいます。
サンフランシスコ・49ナーズを経て、オークランド・レイダーズにたどり着いた時、彼に与えられていた役割は、控えQBにすぎませんでした。しかし、先発QBの負傷をきっかけにチャンスを掴むと、プランケットはそのままチームをスーパーボウル制覇に導きます。しかも、それを二度繰り返しました。
-1.jpg)
プランケットの物語が胸を打つのは、「信じれば報われる」からではありません。
終わったと判断されても、準備をやめなかった選手にだけ、逆転の舞台が与えられることがある。それを、NFLの歴史で証明したからです。
分岐点としてのスーパーボウル
サム・ダーノルドが、ジム・プランケットになれるかどうかは、ダーノルドがスーパーボウルでどんなプレイをしたか、は私はあまり関係がないと考えています。
勝てば、物語として語り継がれます。
勝てなければ、記録として整理されるだけです。
そしてその分岐点となるのが、第60回スーパーボウルなのです。



