
9月21日まで東京・国立競技場で行われた陸上の世界選手権東京大会は、大盛況のうちに幕を閉じた。9日間の総入場者数は61万9288人に達し、1991年東京大会(約58万人)、2007年大阪大会(約35万9000人)を大きく上回った。連日のチケット完売と熱狂的な観客の声援が、陸上界の新たな歴史を刻んだ。
その大会を当日から最高潮に盛り上げる“追い風”となったのが、開幕前日に行われた前夜祭イベント「RUNS : INTO KK」だ。9月12日(金)、東京高速道路「KK線」に集まった2,181人のランナーと観客が“高速道路を駆け抜ける”一夜限りの特別体験を共有。ギネス世界記録™更新も飛び出し、会場は興奮と歓声に包まれた。
■ギネス世界記録™挑戦で新記録達成
イベントの目玉となったのは「1時間で100mをリレーした最多人数」に挑むギネス世界記録™チャレンジ。これまでの記録252人を超えるべく、陸上経験者や市民ランナー、ゲスト陣が次々とバトンをつなぎ、会場は熱気に包まれた。小池百合子東京都知事も応援に駆けつけ、スターターを務める大役を果たした。

小池都知事は「ギネス挑戦の成功が、世界陸上に臨む選手たちの力になるでしょう」とエール。結果は見事256名が走破し、従来記録を更新!新たなギネス世界記録™が誕生した瞬間、会場は大歓声に包まれた。
■ゲスト寺田明日香さん「世界陸上本番も盛り上がってほしい」
女子100mハードル元日本記録保持者の寺田明日香さんも登場。ギネス挑戦に参加した寺田さんは「集まったみんなで一丸となって記録を更新できて本当にうれしい。世界陸上ももっともっと盛り上がってほしい」とコメント。笑顔で観客と喜びを分かち合った。

■市民が彩った世界陸上前夜祭 RUNS : INTO KK
イベントではファミリーやキッズを対象にした「1mileリレー」、一般ランナーによる「ハーフマラソンリレー」も実施。計166チーム・1,399名が参加し、仲間や家族と声を掛け合いながらタスキをつなぐ光景に、会場全体が一体感に包まれた。

「RUNS : INTO KK」は、都市・市民・ランナーが一体となって迎えた世界陸上の幕開けを象徴するイベントとなった。
■イベント概要
イベント名 :東京2025世界陸上前夜祭イベント『RUNS:INTO KK』
開催日 :2025年9月12日(金)
場所 :東京高速道路「KK線」
主催 :東京都
共催 :公益財団法人東京 2025 世界陸上財団、一般財団法人東京マラソン財団
公式サイト :https://runsintokk.com/