第32回WBSC U-18野球ワールドカップのスーパーラウンドで、侍ジャパンU-18日本代表がまたも奇跡を起こした。9月12日に行われたパナマ戦で、延長タイブレーク8回に4点のビハインドを跳ね返し、最終回には岡部飛雄馬のサヨナラスクイズで6-5の劇的勝利を飾った。これにより、日本は無傷の7連勝で2大会連続となる決勝進出を決め、連覇に王手をかけた。
- スーパーラウンド第2戦、日本がパナマに6-5でサヨナラ勝ち
- 延長8回に4点差を追いつき、岡部飛雄馬のスクイズで決着
- 森下翔太が1安打11奪三振の快投
- 「横浜トリオ」が勝負所で3連打の活躍
- 日本は開幕7連勝、米国との決勝進出が決定
パナマ戦で劇的勝利
苦しんだ序盤と森下の快投
試合は沖縄セルラースタジアム那覇で行われ、先発の森下翔太(創成館)は初回に三塁打と内野ゴロで先制点を許したが、その後は圧巻の投球を披露。2回以降はパナマ打線を完全に封じ、7回2/3を投げて被安打1、11奪三振、無四球の快投を見せた。90球を投じたため、球数制限により今大会の登板はこれが最後となったが、エースとしての役割を見事に果たした。
打線は沈黙していたが、6回に為永皓(横浜)が中前打で同点に追いつき、試合は延長タイブレークへともつれ込んだ。
横浜トリオが土壇場で輝く
延長8回、4点差をはね返す執念
8回表、日本は救援陣が乱れ、3つの押し出し四球を含む4失点。1-5と絶体絶命の展開となった。だがその裏、無死一、二塁のチャンスから藤森海斗(明徳義塾)のヒットで満塁とし、ここで「横浜トリオ」が意地を見せた。
4番・阿部葉太、5番・奥村凌大、6番・為永皓の3人が連続適時打を放ち、たった1死から一気に4点を奪って試合を振り出しに戻した。特に為永はこの試合で2本の同点打を放つなど攻守で躍動。神奈川大会での逆転劇を思い出しながら、「あの時と同じ感覚でいける」と語る精神力の強さが際立った。
岡部が連夜のヒーローに
フルカウントから“鬼スクイズ”を成功
延長9回、無失点でしのいだ直後の攻撃。1死満塁とチャンスを作り、打席に立ったのは敦賀気比のリードオフマン・岡部飛雄馬。フルカウントの場面で小倉全由監督が送ったのは、まさかの「ストライクスクイズ」のサイン。岡部は「サインミスかと思った」と振り返りながらも、冷静に三塁線へ絶妙なバントを転がし、サヨナラ勝利を呼び込んだ。
岡部は前日の米国戦でも決勝点となる3点二塁打を放っており、2試合連続でチームを救う活躍。小倉監督も「岡部ならできる」と信頼を寄せてのサインだったと明かした。
まとめ
無敗の7連勝で、2大会連続となる決勝進出を決めた侍ジャパンU-18日本代表。苦しい展開の中でも決して諦めず、チーム全体で粘り強く戦った姿はまさに“侍魂”そのものだった。14日の決勝戦では、過去に3度涙をのんだ米国と再戦。小倉監督は「この粘りで世界一を取りに行く」と力強く語った。世代最強のチームが、再び世界の頂点を目指す。
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