欧州予選グループAの開幕戦で、ドイツ代表がスロバキア代表に0-2で敗戦。ワールドカップ予選の“アウェー初黒星”という歴史的結果となった。主将ヨシュア・キミッヒは「システム議論以前に姿勢の問題」と危機感を強め、ユリアン・ナーゲルスマン監督も「下手でも全力を尽くす選手を選ぶべきかもしれない」と厳しい言葉。名手バスティアン・シュバインシュタイガーも「この出来では出場権は運が良くないと無理」と断じ、ドイツは早くも正念場を迎える。
・ドイツ、W杯予選アウェー史上初黒星
・スロバキアが42分ハンツコ、55分ストレレツで2発
・キミッヒ「姿勢が欠けていた」、指揮官も奮起要求
・OBシュバインシュタイガー「この出来では出場は幸運次第」
・次戦は7日、ドイツは北アイルランドをホームに迎える
逆風の船出、浮き彫りの課題
先制許す展開と“19歳の躍動”
立ち上がりはドイツが保持で主導権を握ったが、決定機創出は鈍かった。21分、スロバキアはダヴィド・ストレレツのポストからレオ・ザウアーが抜け出し、GKオリバー・バウマンが辛うじて回避。以降もザウアーが最終ライン裏をえぐる場面を量産し、ドイツ守備陣に揺さぶりをかけた。
決定打はハンツコとストレレツ
42分、自陣奪取からダヴィド・ハンツコが運び切って先制。55分にはGKマルティン・ドゥブラフカのロングキックをノルベルト・ギェンベールが競り、ストレレツが切れ味鋭い左足で追加点。ミドルズブラの24歳は1G1Aと大仕事をやってのけた。
指揮官・主将・OBが語った危機感
「上手さより全力」ナーゲルスマンの苛立ち
ナーゲルスマン監督は「ハンドブレーキをかけたままでは足りない。下手でも全力を尽くす選手を選ぶべきかも」と精神面の不足を指摘。キミッヒも「勇気や貪欲さが見られなかった。戦術以前に姿勢の問題」と同調した。OBのシュバインシュタイガーは「どの瞬間も勝てると思えなかった。本当にひどかった」と断罪している。
連敗の流れ、どう断ち切るか
直近の公式戦連敗に続く黒星で、流れは悪い。アントニオ・リュディガーの対応ミスが痛手となったとの論調もあり、守備の集中、前進局面のテンポ、そして前線の迫力が再構築の焦点だ。ヴィルツ、ニャブリ、ウォルトメイドの良さを引き出す配置と意識改革が急務となる。
そのほかの結果と次節日程
同日の主要結果
A組
スロバキア 2-0 ドイツ
ルクセンブルク 1-3 北アイルランド
E組
スペイン 3-0 ブルガリア
トルコ 3-2 ジョージア
G組
オランダ 1-1 ポーランド
J組
ベルギー 6-0 リヒテンシュタイン
次戦情報
7日開催予定:スロバキアはアウェーでルクセンブルク、ドイツはホームで北アイルランド。グループ首位のみが本大会へ直行、2位はプレーオフというレギュレーションゆえ、ドイツにとっては内容面の反発も必須だ。
まとめ
ドイツはW杯予選アウェー史上初の黒星という厳しい現実に直面した。メンタリティの再点検とゲームモデルの微調整を短期間でやり切れるか。7日の北アイルランド戦は、結果と説得力のある内容が同時に求められる。巻き返しの号砲を鳴らせるか注目だ。
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