県岐阜商が“想定内”の戦いでセンバツ王者・横浜を撃破しました。全国高校野球選手権準々決勝で、県岐阜商(岐阜)は横浜(神奈川)に延長11回タイブレークの末、8-7でサヨナラ勝利。2009年以来16年ぶりとなるベスト4進出を決めました。創部100周年を迎える公立の名門が、甲子園で再び輝きを放っています。
・県岐阜商が横浜を延長11回タイブレークで撃破、8-7のサヨナラ勝ち
・16年ぶりの準決勝進出、公立唯一のベスト4入り
・坂口路歩が決勝サヨナラ打、小鎗稜也は起死回生の3点二塁打
・横山温大が初回に超美技、チームを鼓舞
・横浜は春夏連覇ならず、奥村頼人が力尽き涙
16年ぶりの4強、坂口が決めた劇的サヨナラ
延長11回2死一、三塁、県岐阜商の4番・坂口路歩が放った打球はレフト前に弾み、試合を決着させました。直前まで球威を保っていた横浜のエース奥村頼人の直球を仕留め、甲子園を揺らす歓声の中で仲間と歓喜の抱擁。「自然にガッツポーズが出た。最高でした」と振り返り、夢の舞台で勝負強さを示しました。
序盤主導権も、横浜の粘りに苦しむ展開
試合は県岐阜商が序盤からリードを奪う展開に。先発の渡辺大雅が5回を1安打無失点に抑えると、内山元太や坂口の長打などで4-0と主導権を握りました。しかし、横浜が6回に3点を返し、8回に相手のミスから同点。試合は息詰まる攻防となりました。
10回表に3点を奪われるも驚異の粘り
延長タイブレークの10回、横浜が3点を奪い勝利目前に迫ります。それでもその裏、県岐阜商は宮川鉄平の安打で満塁とし、小鎗稜也が左中間へ走者一掃の二塁打。同点に追いつき、大観衆を熱狂させました。
“底抜けに明るい”チームカラー
藤井潤作監督は「100回やったら99回は負ける相手」と語りながらも、選手たちは「全て想定内」と声を掛け合い最後まで前向きに戦いました。生まれつき左手にハンディを抱える横山温大のファインプレーも象徴的で、スタンドから大きな拍手が送られました。
横浜、春夏連覇の夢絶たれる
1998年以来の春夏連覇を狙った横浜でしたが、最後は力尽きました。奥村頼人は「春夏連覇を達成できなくて悔しい」と涙。村田浩明監督も「10回に守り切れなかったのがすべて。監督としての責任です」と語り、選手の奮闘を称えました。
まとめ
県岐阜商が創部100周年の節目に、センバツ王者を下す大金星。公立校唯一のベスト4進出は、粘り強さと明るさを武器に成し遂げられました。21日の準決勝では日大三と対戦。1936年以来89年ぶりの夏制覇へ、伝統校の挑戦は続きます。
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