記事のポイント
・神村学園が2-2(PK7-6)で大津を下しインターハイ初優勝
・PK戦は8人目までもつれる大熱戦、GK寺田が勝負を決めるセーブ
・延長戦で一時逆転も大津が同点に追いつき、壮絶な決勝に
・鹿児島県勢として初の夏の日本一達成
九州対決を制した神村学園
接戦を物語る互角の展開
令和7年度全国高校総体(インターハイ)男子サッカー決勝が8月2日、福島県・Jヴィレッジスタジアムで行われ、神村学園(鹿児島)が大津(熊本)との九州勢対決を2-2(PK7-6)で制し、創部24年目で悲願の初優勝を果たした。インターハイでの鹿児島県勢による全国制覇は史上初となる快挙だ。
試合は序盤から互いの強みがぶつかり合う高レベルな攻防戦。神村学園はU-18日本代表CB中野陽斗やGK寺田健太郎ら堅守を軸に応戦。対する大津もMF福島京次を中心にパス回しで試合を構成し、FW山本翼が前半49分にこぼれ球を押し込んで先制点を奪った。
神村の反撃と延長での死闘
土壇場の同点、そして逆転劇
後半終了間際の70+6分、神村学園は2年生DF竹野楓太の粘りのクロスから、FW日高元が落ち着いてシュートを決めて同点。試合は延長戦に突入し、前半10分には途中出場のMF細山田怜真がロングスローの流れから右足の豪快なミドルで逆転に成功した。
しかし、大津も粘る。延長後半3分、DF村上慶のクロスからMF岩崎天利が頭で叩き込み、再び試合を振り出しに戻す。互いに疲労困憊の中、どちらも3点目を奪えず、勝負の行方はPK戦へ委ねられた。
PK戦までもつれた死闘の結末
寺田のビッグセーブが光る
PK戦では、神村学園の1人目が外し不穏な立ち上がり。しかし4人目でGK寺田が相手キックをセーブし、均衡を保つ。7人目まで全員が成功した中で、大津の8人目が枠上に外し、直後に神村の8人目・MF東若が冷静にゴールネットを揺らし、勝負が決した。
昨年は決勝で昌平高に敗れ涙をのんだ神村学園。悔しさを胸に臨んだ今大会では、準決勝で尚志、決勝で大津といった強敵を破って頂点に立った。試合後、有村圭一郎監督は「魂でぶつかり合った好ゲーム。子どもたちを誇りに思う」と感無量の表情を見せた。
まとめ
神村学園がPK戦までもつれた激闘の末に悲願の初優勝を飾り、鹿児島県勢として史上初の栄冠を手にした。選手一人ひとりが力を出し切り、昨年の準優勝から1年越しの雪辱を果たした今大会。この勢いをそのままに、冬の選手権でも更なる快進撃が期待される。
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