記事のポイント
・大津高が昌平高を5-0で撃破し、10大会ぶり準決勝進出
・FW山下虎太郎が2戦連続ハットトリックの大活躍
・中盤の守備で昌平の主力選手を封じ込める
・試合は津波警報による中断を経て翌日に後半再開
・準決勝は8月1日、流経大柏と対戦
山下虎太郎がまたも主役に
令和7年度全国高校総体(インターハイ)男子サッカー競技の準々決勝が7月31日に行われ、大津高校(熊本)が前回王者・昌平高校(埼玉)を5-0で破り、2014年以来となるベスト4進出を決めた。注目を集めたのは、2試合連続ハットトリックを記録したエースFW山下虎太郎の存在だ。
準々決勝は7月30日に行われる予定だったが、カムチャツカ半島の地震による津波警報の影響で前半終了時点で中断され、翌31日に後半から再開された異例のスケジュールとなった。
守備からリズム作る大津
前半から攻守に圧倒
大津は立ち上がりから主導権を握り、前半29分にMF岩崎天利のゴールで先制。さらに直後の31分には、山下が獲得したPKを自ら決めて2-0とした。昌平もカットインからのミドルなどでチャンスを作ったが、大津守備陣の組織的な対応に阻まれた。
中盤では主将の福島京次を中心に、U-18日本代表のMF長璃喜ら昌平のキープレーヤーを封じる厳しいプレスが機能。監督の山城朋大氏も「相手のエースからボールを遠ざける」守備戦術を高く評価した。
異例の中断再開後も攻勢継続
後半も大津の勢い止まらず
2-0のリードで迎えた後半開始直後からも、大津は攻撃の手を緩めなかった。9分には有村颯太、12分には村上慶が積極的にシュートを放ち、昌平の反撃の芽を摘む。後半14分には、左サイドからの崩しから山本翼が送ったパスを山下が左足で決めて3点目。終盤にはこぼれ球を押し込んで山下がこの試合3点目を記録し、2戦連続のハットトリックを達成した。
さらに70+7分、CKの流れからDF渡部友翔が豪快なミドルを叩き込んでダメ押し。大津は昌平に一矢報いる隙を与えず、5-0の完封で勝利した。
まとめ
今大会で4試合19得点という圧倒的な攻撃力を見せる大津だが、最大の強みは中盤での守備と切り替えの速さにある。昌平を圧倒したこの試合でも、攻撃と守備の両面で完成度の高さを見せた。山下虎太郎の得点力に加え、組織的な守備の強度が勝利の鍵となっている。
8月1日の準決勝では、飯塚を破った流通経済大柏と対戦。昨冬の選手権で先輩たちが敗れた相手との再戦となる。全国制覇に向けて、次戦も注目の一戦だ。
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