【Jリーグ】ジュビロ磐田、2025年も折り返しへ!

ジュビロ磐田

こんにちは、みやざき潤です!

先日開幕したかに思えた2025年の「明治安田J2リーグ」も気付けばちょうど半分となる19節を終えたので、今回はジュビロ磐田の前半戦を振り返りたいと思います。

目次

1年でのJ1復帰へ!

昨シーズン最終節までJ1残留の可能性を残しつつ、最終節に敗れたことで2025シーズンをJ2の舞台で戦うことになったジュビロ磐田。

1年でのJ1復帰へ、「#13 阿部航斗」選手や「#38 川口尚紀」選手、「#8 為田大貴」選手などJ1やJ2でのプレー経験に加えて昇格の経験を持つ選手や、「#71 倍井謙」選手や「#6 金子大毅」選手、「#20 佐藤凌我」選手など昨年J1の舞台で20試合以上出場していた実力者を加えた2025シーズン。

さらに特別指定選手や2種登録として登録されていた「#39 角昂志郎」選手や「#33 川合徳孟」選手の加入など期待の若手も加わりました。

そんな1年でのJ1復帰へ盤石の布陣を託された「ジョン ハッチンソン」新監督は圧倒的な攻撃力を目指し、開幕直後からその姿勢を仕上げてきました。

ホームで行われた開幕戦(水戸戦)では後半だけで3得点。3得点を奪った後に2失点する課題を残しつつも苦手な開幕戦で新加入選手の得点も生まれて3-2の勝利。
そして昨シーズンJ1の舞台では2戦2敗。しかも両試合ともに0-3の完敗となった鳥栖との第2節。「#1 川島永嗣」選手が試合終了間際にPKストップをするなど苦しみながらも1-0で勝利!
開幕連勝で1年でのJ1復帰へ視界良好なスタートダッシュをします。

ですが、アウェイでの連戦は苦しめられます。
大型補強で優勝候補にもあげられていた長崎、そして昇格組みながら開幕3試合で2勝1敗と上位につけていた富山に敗れ、早くも勝率が50%まで落ち込んでしまいます。

ただ、エコパで行われた甲府戦では「#11 マテウス ペイショット」選手が2得点をあげてホーム全勝をキープ。さらに翌節の仙台戦ではアウェイ初勝利!
再び連勝を記録し、ルヴァンカップでは「#33 川合徳孟」選手が存在感を示しリーグ戦全勝中の首位千葉戦を迎えます。

高卒ルーキーの「#33 川合徳孟」選手が魅せれば今度は大卒ルーキーの「#39 角昂志郎」選手が結果を残します。
前半6分にプロ初ゴールを決めると、その後も臆することなく新加入の「#5 江﨑巧朗」選手、「#22 上夷克典」選手のCBコンビを中心にハイラインを設定しオフサイドトラップに引っ掛けるなど、集中した守備で首位相手に完封勝利!

2・3月を5勝2敗(+昨年初戦敗退のルヴァンカップ初戦突破)と、リーグ戦でも若手主体のカップ戦でも結果を残します。

このまま勢いに乗っていきたいシーズンでしたが、ここから苦しい時期を過ごします。

翌節の山形戦ではルヴァンカップで結果を残した「#33 川合徳孟」選手がリーグ戦初出場を記録するなど、カップ戦がリーグ戦にしっかりつながっていくことを示しつつ苦手のアウェイで得点こそ生まれずも2試合連続の無失点で勝ち点を積み重ねてルヴァンカップでの静岡ダービーへ。

その静岡ダービーでも試合開始早々に失点したものの、昨シーズンJ3からJ1へのステップアップで話題となりつつもリーグ戦1試合の出場に留まり悔しいシーズンを過ごしていた「#2 川﨑一輝」選手の加入後初得点もあり逆転勝利!

ですがその後のリーグ戦では大ブレーキ。
直後の熊本戦も清水戦同様立ち上がりに失点する悪癖が出ると「#6 金子大毅」選手の加入後初得点でなんとか追いつくも逆転はできず1-1。首位相手に勝利してからのリーグ戦は2試合連続ドロー。

これまで4戦無敗(2勝2分)だった秋田戦は、後半ATでの失点で1-2の敗戦。
さらに直後の大分・山口とのホーム連戦を2試合連続の完封負けで3連敗。

4月はリーグ戦2分3敗と自動昇格圏はおろか、J1昇格プレーオフ圏外に転落し、1年でのJ1復帰には黄色信号が点り始めます。

5月に入り、その悪い流れを断ち切りたいアウェイでの今治戦は希望と課題の両面が顔を覗かせる結果となりました。

積極的なハイプレスから先制点奪取へつなげると、その後「#2 川﨑一輝」選手の加入後リーグ戦初ゴールもあって前半を2-0で折り返し、3月以来の勝利へ大きく近づきます。

ですが、後半は課題が見えます。
後半立ち上がりに早速決定機を作りだされ、リーグ戦では今シーズン初出場となった「#21 三浦龍輝」選手がそれを防ぐ場面もありつつ、再度裏抜けから決定機を作られると今度は失点。わずか7分で1点を返されると、その直後に「#9 渡邉りょう」選手の開幕戦以来の得点を奪い再度点差を2点差に広げ、今治の勢いを止めたかに思われます。

しかしその後も今治のペースとなり、最終的には2点差を追い付かれ3-3のドロー。2試合連続完封負けを喫していた中で連敗こそストップさせたものの悔しいドローとなりました。

このままズルズル昇格戦線から離れてしまう懸念があった中、翌節のアウェイ札幌戦で苦しみながらもその流れを断ち切ります。
4-0から2点を返される守備面での課題も出しつつ、千葉戦以来のリーグ戦勝利を飾るとチームの完成度はより高まっていきます。

その後の藤枝、いわきのホーム2連戦では劇的な試合終了間際のPKもあり、2試合連続完封勝利で3月以来の連勝を達成します。

直後のルヴァンカップではG大阪相手に前半に先制を許しながら来シーズンの加入が内定している特別指定選手の「#67 吉村瑠晟」選手が公式戦デビューで初ゴールを決めるスター性を見せて逆転勝利!

リーグ戦、カップ戦ともにチームの勢いがつく形となります。

そして一つの山場でもある昇格を争う上位とのアウェイ2連戦。16試合で6失点と異次元の守備力を誇る最少失点クラブの徳島相手に先制を許しつつ「#39 角昂志郎」選手のゴラッソでドロー。上位相手に勝利こそできなかったものの、5月無敗をキープします。

翌節の大宮戦。
J2では唯一のルヴァンカップ勝ち残りもあって5連戦を迎えることになった中での連戦初戦。雷による試合中断等難しい展開もあったものの試合終了間際に「#11 マテウス ペイショット」選手が執念の同点ゴールを決めてドロー。

苦しみながらも勝ち点を積み重ねてカップ戦連戦へ。

そのカップ戦では湘南相手に「#25 中村駿」選手の負傷交代に加えて0-2で迎えた後半早々退場者を出すなど苦しみますが、そこから崩れることなく追加点は許さずアウェイの第1戦を0-2となんとかホームでの逆転可能性を残します。

そしてホームでの第2戦。
湘南相手に果敢に攻めるも「#7 上原力也」選手のビューティフルFKの1点に抑えられ勝利こそしたものの1点及ばず、1勝1敗での2試合合計1-2で敗退。
ただ、各選手がリーグ戦に絡みだすきっかけとなる大会になりました。

ただ、直後の天皇杯では先制しながら逆転負け。
昨年に続き天皇杯では悔しい初戦敗退となりました。

この結果、リーグ戦のみに集中するしかなくなった中で迎えたリーグ戦再開初戦はエコパでの愛媛戦。
前半戦かつ今シーズンエコパではラストマッチとなります。

J1昇格プレーオフ圏内での折り返しへ、前半愛媛ゴールに何度も迫るもことごとく愛媛GK白坂選手に止められ0-0の折り返し。
「攻めながら点を奪えない」ある種のフラグが立つような嫌な展開となったものの、後半にチーム内得点王「#11 マテウス ペイショット」選手が交代でピッチに入ると自身の得点もあってそこから4得点。
守備面でもきちんと無失点に抑えて4-0の勝利!

最高の形で前半戦最後の試合を終えました。

この結果、9勝5分5敗の勝ち点32(得失点差+6)。
J1自動昇格圏内までは2ゲーム差となる6位で前半を終えます。

後半戦の展望

4月の大ブレーキもありつつ、なんとか「J1昇格プレーオフ」圏内、かつJ1自動昇格圏内も2ゲーム差。

新監督を迎え、今後のスタイル構築や「U-21 Jリーグ(仮称)」への参加表明など若手育成にも力を入れつつ結果も求められるシーズンを「二兎を追えている」前半戦だったのではないでしょうか?

ジュビロより上位のクラブ相手に1敗もしていない(1節:水戸◯3-2、6節:仙台◯3-2、7節:千葉◯1-0、17節:徳島△1-1、18節:大宮△2-2)という100点に近いような成績ながら、下位クラブ相手にはなかなか勝てなかった現実をどう評価するかは難しい部分があるとは思います。

ただ、その中で「#33 川合徳孟」選手や「#67 吉村瑠晟」選手が試合に絡むようになって結果を残し、「#39 角昂志郎」選手はスタメンに定着し、U18の選手もカップ戦での出場や、リーグ戦でもベンチメンバーに名を連ねるなど着実に成長機会を掴みとっています。

もちろん前半戦を終えて首位や自動昇格圏内に入れたら完璧ではあったと思いますが、それがそんな簡単なことでは無いですし、前半戦の対戦を元に修正できる後半戦では前半戦以上の+αがなければ勝ち点を積み重ねられない中で、その+αへの期待が高まる部分も大きく、個人的には前向きに思える前半戦になったと思います。

一方今シーズンでの昇格に向けても「#14 ポラメート アーウィライ」選手、「#52 ヤン ファンデンベルフ」選手など補強にも積極的な姿勢を示し、リーグ戦に集中できる後半戦での勝利にも期待できます。

さらに「#77 藤原健介」選手や「#35 朴勢己」選手など他クラブでの経験を積む選手もいるので未来が楽しみであることは間違いないです。

一方これまで連戦を乗り越える過程で負傷者も出てきてしまっているのも事実ではあるので、そういったときになかなか前半戦絡めなかった選手の躍動にも期待をしていますし、そういった日替わりヒーローが出てくる時、1年でのJ1復帰へ大きく近づくと思います!
そうなれるよう上位クラブとの連戦から始まる後半戦も応援し続けます!!

前半戦の結果一覧

1節 vs水戸(H)◯3-2
2節 vs鳥栖(H)◯1-0
3節 vs長崎(A)●0-1
4節 vs富山(A)●1-3
5節 vs甲府(H)◯2-1
6節 vs仙台(A)◯3-2
ルヴァン杯 vsFC大阪◯2-1
7節 vs千葉(H)◯1-0
8節 vs山形(A)△0-0
ルヴァン杯 vs清水◯2-1
9節 vs熊本(H)△1-1
10節 vs秋田(A)●1-2
11節 vs大分(H)●0-3
12節 vs山口(H)●0-1
13節 vs今治(A)△3-3
14節 vs札幌(A)◯4-2
15節 vs藤枝(H)◯1-0
16節 vsいわき(H)◯2-0
ルヴァン杯 vsG大阪◯2-1
17節 vs徳島(A)△1-1
18節 vs大宮(A)△2-2
ルヴァン杯 vs湘南(A)●0-2
ルヴァン杯 vs湘南(H)◯1-0
天皇杯 vs相模原●1-2
19節 vs愛媛(H)◯4-0

後半戦の対戦

20節 vs千葉(A)
21節 vs仙台(H)
22節 vs熊本(A)
23節 vs札幌(H)
24節 vs秋田(H)
25節 vsいわき(A)
26節 vs水戸(A)
27節 vs富山(H)
28節 vs大分(A)
29節 vs今治(H)
30節 vs藤枝(A)
31節 vs大宮(H)
32節 vs甲府(A)
33節 vs徳島(H)
34節 vs愛媛(A)
35節 vs長崎(H)
36節 vs山口(A)
37節 vs山形(H)
38節 vs鳥栖(A)

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みやざき潤のアバター みやざき潤 元TVディレクター・Jクラブスタッフ

Jリーグ観戦が趣味です。
発言は個人の見解となります。

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