記事のポイント
・前田健太がタイガースを自由契約後、カブスとマイナー契約を締結
・メジャー昇格すれば鈴木誠也、今永昇太と日本人3選手が所属へ
・現在は3Aアイオワに合流し先発登板の準備中
・防御率7.88の不振で今季はメジャー出場7試合にとどまる
・カブスの先発投手陣は主力離脱で補強が急務の状況
カブスで再起を期す前田健太
タイガースから自由契約となった前田健太が、新天地としてカブスを選び、マイナー契約に合意したことが明らかになった。15日(日本時間16日)に関係者の証言で判明し、現在はカブス傘下の3A・アイオワに合流。メジャー復帰に向けた調整を進めている。37歳の前田は今季がメジャー10年目となるが、開幕から不調が続き、防御率7.88と結果を残せなかった。
過去には広島からポスティングでドジャースに移籍し、その後ツインズ、タイガースと渡り歩いたベテラン右腕。今回の契約で、カブスは前田を先発ローテーションの“デプス要員”として位置付けており、今後の昇格が期待されている。
投手不足のカブス、補強は急務
故障者続出の先発陣
カブスは現在、チームの先発陣に深刻な戦力不足を抱えている。開幕からチームをけん引していた今永昇太が5月上旬に左太もも裏の故障でIL入り。さらに、昨年16勝を挙げた左腕ジャスティン・スティールも左肩手術で今季絶望となった。こうした状況下で、カブスはロングリリーフ要員だったコリン・レイを先発に転用し、有望株ケイド・ホートンも昇格させる苦しいやり繰りを強いられている。
6月には2度の13連戦が控えており、「6人目の先発投手」が不可欠となる中、前田の加入は先発陣の緊急補強策として極めて重要な意味を持つ。
日本人3選手体制が現実に
前田がメジャーに昇格した場合、カブスは鈴木誠也、今永昇太に次ぐ3人目の日本人選手が所属する球団となる。かつてカープで同僚だった鈴木と10年ぶりに同じチームで再会することになり、日系ファンにとっても大きな話題となっている。
また、前田は自身のインスタグラムでも「メジャーに上がれるように必死に頑張っていきます」と意欲を表明。現在、日米通算200勝まで残り35勝と迫っており、個人記録の達成も視野に入れている。
キャリア晩年を懸けた挑戦
メジャー通算68勝、防御率4.20を誇る前田だが、ここ数年は右肘手術や不調で本来の力を発揮できていなかった。昨季もタイガースで3勝7敗、防御率6.09と厳しい結果に終わり、今季の再起を誓っていた。
しかしながら、1000万ドルの高額年俸に見合う働きができず、DFA(メジャー40人枠外通告)を経て自由契約に。今回のマイナー契約では、昇格後も最低保証年俸(76万ドル)がカブス負担となるため、球団としてもリスクを抑えた形でベテラン投手を迎え入れることができた。
まとめ
前田健太のカブス入りは、自身にとってキャリアの再出発であり、チームにとっては戦力不足の先発陣を救うための重要な補強となる。現在の状態次第では、早期のメジャー昇格も十分あり得る状況だ。再びメジャーのマウンドに立ち、日米通算200勝という偉業に向けた投球に期待したい。
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