記事のポイント
・角田裕毅が第3戦日本GPからレッドブル・レーシングに昇格
・リアム・ローソンは不振によりレーシングブルズへ“降格”
・フェルスタッペンとのコンビでRB21の開発と上位進出を狙う
・ホンダ支援のもと、角田は日本人F1ドライバー歴代最高のシートに挑戦
母国でのデビュー決定
ついに舞台は整った
F1界に衝撃が走った。2025年シーズン第3戦・日本GP（鈴鹿サーキット）を前に、レッドブル・レーシングは角田裕毅のトップチーム昇格を正式発表した。開幕戦から2戦にわたり不振に陥ったリアム・ローソンに代わり、安定した予選・レースペースを見せていた角田が起用される。
ローソンはこれまでの3度の予選でいずれもQ1突破すら叶わず、ポイント獲得もゼロ。RB21というピーキーなマシンに適応しきれず、レッドブル首脳陣は早期に決断を下した。一方、角田は開幕戦で予選5番手、第2戦のスプリントで6位と実力を見せつけており、母国レースでの昇格は“必然”だった。
経験と速さが評価
ホーナー代表も期待
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、「RB21にはやるべき課題が多く、ユウキの経験は開発面で非常に貴重」とコメント。チームはドライバーズタイトル5連覇とコンストラクターズタイトル奪還の二大目標に向けて、即効性ある布陣を模索していた。
角田は5年目のシーズンを迎え、マシン理解力、予選の一発タイム、レース中の安定感、いずれも高く評価されている。これまでのパフォーマンスが昇格の決め手となった。ホンダの支援も昇格の後押しとなったが、ホーナー代表は「これは純粋にスポーツとしての決断」と語り、実力主義を強調した。
レッドブルの歴史に刻まれる交代劇
ローソンはレーシングブルズで再起へ
過去にもレッドブルはシーズン途中のドライバー交代を何度も行ってきたが、今回のローソンの“降格”は、F1史上でも99日間という最短記録級の交代劇となった。フェルスタッペンがローソンの交代に「同意していない」と英紙に報じられるなど、チーム内にも波紋が広がっている。
しかし、メキース代表は「リアムには再起のチャンスが与えられた。VCARBでの彼の才能に期待している」と前向きに語り、チームの全面的なバックアップを約束した。
歴史的挑戦の幕開け
“日本人F1ドライバー史上最高のシート”
これまでにも上位チームで戦った日本人ドライバーはいたが、2025年型RB21は現在でもフェラーリ、メルセデスと肩を並べる戦闘力を持つと言われている。角田がこのマシンを乗りこなせば、日本人初の表彰台中央、そして勝利も夢ではない。
かつて中嶋悟、佐藤琢磨、小林可夢偉らが果たせなかった悲願——表彰台の中央で“君が代”を響かせる日が、ついに近づいてきたのかもしれない。
まとめ
角田裕毅のレッドブル昇格は、まさに千載一遇のチャンスだ。トップチームでの母国デビューは極限のプレッシャーと期待を背負うが、彼の進化と覚悟があれば、不可能ではない。今こそ日本のF1ファンが一丸となって、角田の挑戦を後押しする時だ。
「挑戦への覚悟はできている」——角田の言葉が、その全てを物語っている。
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