記事のポイント
・W杯最終予選第8節で日本とサウジアラビアが0-0のドロー
・日本は今予選初の無得点で連勝ストップも、2試合残してC組首位通過を決定
・高井幸大が代表初先発で堂々のプレー、伊東&鎌田は課題を指摘
若手起用で挑んだ試合
6人先発変更で新布陣テスト
すでにW杯出場を決めている日本代表は、3月25日のアジア最終予選第8節・サウジアラビア戦でスタメンを6人入れ替えた。森保一監督は新戦力のテストを意図し、20歳の高井幸大を代表初先発に抜擢。GK鈴木彩艶、最終ラインは伊藤洋輝、板倉滉、高井で構成し、中盤は遠藤航と田中碧、左右に中村敬斗と菅原由勢、2シャドーに久保建英と鎌田大地、1トップには前田大然が入った。
立ち上がりから日本がボールを握り、前田がゴールに迫る場面を作ったが決定力を欠いた。前半9分にはポスト直撃のシュートもあったが、得点にはつながらず。攻め続けながらもサウジの粘り強い守備に阻まれ、前半は0-0で折り返した。
攻撃支配も決め切れず
ボール保持率77%、ゴールは遠く
後半に入っても日本が主導権を握った。遠藤や伊東、古橋らが投入され、さらに攻勢を強めたが、サウジの堅守を崩すことはできなかった。最終的なボール保持率は77.6%、シュート数は12本と圧倒的だったものの、ネットは揺れず。森保ジャパンにとって第2次政権下で初の無得点となった。
特に伊東純也は「ここまで引いたサウジは初めて。ビックリした」と驚きを隠さず、鎌田大地も「サウジがここまで割り切るとは」と予想外の展開を語った。伊東は途中出場で2度の決定機を作ったが、「もっと精度を上げないといけない」と課題を強調した。
守備陣の収穫と今後への布石
高井幸大が堂々のフル出場
守備面では明るい材料もあった。初先発の高井幸大は、鋭い縦パスでチャンスを演出し、空中戦やカバーリングでも安定感を見せた。森保監督も「空中戦やカウンター対応で流れを作ってくれた」と評価しており、今後のA代表定着に期待がかかる。
試合後、高井は「悪くはなかったが、もっと攻撃に関与したかった」と冷静に自己評価し、今後もハイパフォーマンスを示し続けることを誓った。鈴木彩艶をはじめとした守備陣も安定した対応を見せ、今予選での失点はわずか2と堅守が光っている。
サウジの超守備策と監督の謝罪
5バックで勝ち点1を狙う戦略的ドロー
サウジアラビアは従来の4バックから一転、5バックを敷く超守備的戦術で対応。試合後、ルナール監督は「日本相手にオープンな試合はできない」と戦術の意図を説明し、「美しい試合ではなかった」と謝罪の言葉も述べた。
それでも、首位日本から勝ち点1を奪取した結果には「満足」と語り、6月のオーストラリア戦での逆転2位通過を狙う姿勢を見せている。
まとめ
埼玉スタジアムに詰めかけた5万8000人の前で行われた一戦は、攻守ともにさまざまな試金石となった。若手の台頭や層の厚さを確認する収穫があった一方、ゴールをこじ開ける決定力不足も浮き彫りに。C組首位通過は確定し、6月の残り2試合は本大会に向けた完成度を高める重要な場となる。
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