記事のポイント
・侍ジャパンがオランダに9-0で完勝し、強化試合2連勝
・投手陣が2試合連続の1安打完封リレーを達成
・5回に打者一巡の猛攻で7得点、大山悠輔が侍初本塁打
・種市篤暉が最速155キロを計測する快投で試合をリード
圧巻の投手リレー、2試合連続の1安打完封！
種市篤暉が圧倒的な投球を披露
日本代表「侍ジャパン」は3月6日、京セラドーム大阪で行われた「ラグザス 侍ジャパンシリーズ 2025」でオランダと対戦し、9-0で圧勝。前日に続く完封勝利で、2連勝を飾った。特に投手陣は6人の継投で1安打に封じる圧巻の投球を見せ、来年のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）に向けて好調な仕上がりを印象付けた。
先発の種市篤暉（ロッテ）は2回をパーフェクトに抑え、直球は最速155キロを計測。落差のあるフォークを武器に2奪三振を記録した。井端弘和監督も「スピードガン以上に速く見えた」と評価し、種市自身も「持っていないものが出た」と驚きのコメントを残した。
リレー継投でオランダ打線を封じる
3回からは大津亮介（ソフトバンク）が登板。緩急を巧みに使い、2回を3奪三振で無失点に抑えた。さらに齋藤友貴哉（日本ハム）、河野竜生（同）、杉山一樹（ソフトバンク）と続き、オランダ打線に反撃の隙を与えなかった。
8回には曽谷龍平（オリックス）が登板。2死からボテボテの三ゴロが内野安打となり、2年連続の完全試合リレーは惜しくも途切れたが、その後は危なげなく抑え、9回も三者凡退で試合を締めた。
5回に打者一巡の猛攻！佐藤輝の犠飛から7得点
佐藤輝明が先制の犠飛、攻撃の口火を切る
打線はオランダ投手陣に序盤苦しんだものの、5回に一気に爆発した。1死三塁から佐藤輝明（阪神）がライトへ飛球を打ち上げ、右翼手が捕球ミス（記録は犠飛＋失策）。これで侍ジャパンが先制点を挙げると、そこから一気に打線がつながった。
大山悠輔が侍ジャパン初アーチ！
続く水谷瞬（日本ハム）が左翼線への適時三塁打、万波中正（同）がセンターへの犠飛で3点目を追加。さらに大山悠輔（阪神）が内角寄りの直球を捉え、レフトスタンドへ侍ジャパン初本塁打を放った。本人も「すごく自分の中でいい一本になった」と喜びを語った。
この回、四球や暴投も絡んで打者11人の猛攻となり、一挙7得点を奪った。
井端監督「非常に満足」 WBCへ向けて手応え
投手力と長打力に自信
試合後、井端監督は「非常に日本の投手がよく頑張ってくれた」とコメント。完全リレーこそ逃したものの、2試合連続の1安打完封に「投手力の高さを改めて実感した」と満足気だった。
また、課題とされていた長打力についても、「大山の本塁打は流れを変えられる一発だった。長打が打てる選手の存在は大きい」と評価。5日の試合では水谷が先頭打者弾を放つなど、パワーヒッターが結果を残した点にも手応えを得ていた。
WBCへ向け、さらなる成長を期待
2026年3月6日にはWBC初戦が控えている。井端監督は「どの選手にも代表になるチャンスがある。あと1年でレベルアップが望める」と、さらなる競争を促した。特に内野はメジャー組不在のため、国内選手の成長が鍵となる。
まとめ
侍ジャパンはオランダとの強化試合を2連勝で終え、投打ともに順調な仕上がりを見せた。種市篤暉を筆頭とする強力投手陣は2試合連続の1安打完封リレーを達成し、井端監督も「非常に満足」とコメント。打線では大山悠輔が代表初本塁打を放つなど、課題とされた長打力にも光が差し込んだ。
来年のWBCに向けて、日本代表の仕上がりは順調そのもの。この勢いを維持し、さらなる強化を進めていくことが期待される。
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