●フォルティウスが延長戦の末、北海道銀行を破り初優勝
- フォルティウスが日本選手権決勝で8-7の接戦を制し、悲願の初優勝
- 延長戦までもつれた大激戦、最後は吉村紗也香のショットで決着
- 26年ミラノ・コルティナ五輪代表候補決定戦(9月)への出場権獲得
苦難を乗り越えたフォルティウスの快挙
クラブチームとして再出発、資金難を乗り越える
フォルティウスは、21年にスポンサー契約が終了し、所属先のない厳しい状況から再出発した。7カ月間は選手自身が貯金を切り崩しながら活動を続け、クラウドファンディングも活用して資金を確保。「カーリングで恩返ししたい」という強い思いを胸に、チーム一丸となって戦い抜いた。
船山弓枝コーチは「好きなカーリングができると思ってやるしかなかった。たくさんの方々に支えられ、少しずつ環境を整えてきた」と振り返る。厳しい状況を乗り越えたチームにとって、今回の日本選手権優勝は大きな意味を持つ。
日本一決定戦、熱戦の行方
延長戦までもつれた死闘
決勝の相手は同じ北海道を拠点とするライバル・北海道銀行。両チームは過去にも数々の名勝負を繰り広げてきたが、今回も壮絶な戦いとなった。
序盤から互いに譲らぬ展開が続き、フォルティウスは第6エンドで3点を奪いリードを広げる。しかし、北海道銀行も最終第10エンドで執念の追い上げを見せ、7-7の同点に追いつき延長戦へ。
吉村紗也香のウイニングショット
第11エンド、フォルティウスは後攻の有利な状況で試合を進め、最後はスキップの吉村が完璧なショットを決め、勝負を決定づけた。試合終了の瞬間、氷上では歓喜と涙が交錯した。
五輪出場へ、三つ巴の代表決定戦
SC軽井沢クラブ、ロコ・ソラーレとの戦い
フォルティウスは今回の優勝により、9月に行われる「ミラノ・コルティナ五輪代表候補決定戦」への出場権を獲得。ここでSC軽井沢クラブ、ロコ・ソラーレと三つ巴の戦いを繰り広げることになる。
ロコ・ソラーレは世界ランク日本勢最上位の実力を誇り、五輪でのメダル経験もある強豪。一方、SC軽井沢クラブは昨年の日本選手権を制した実力派チーム。フォルティウスが代表の座をつかむためには、さらなる成長が求められる。
世界選手権での成績が鍵
26年五輪への出場枠は、24年と25年の世界選手権の結果に大きく左右される。フォルティウスは3月の世界選手権(韓国)に日本代表として出場し、五輪枠獲得を目指す。
まとめ
フォルティウスはスポンサーゼロの苦境から見事に復活し、日本選手権で悲願の初優勝を果たした。延長戦を制したチームの粘り強さは、今後の世界選手権や代表候補決定戦でも大きな武器となる。
吉村は「まだここは通過点。世界選手権で五輪出場枠を獲得し、さらに成長した姿を見せたい」と意気込む。悲願の五輪出場へ、フォルティウスの挑戦は続く。
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