【中日ドラゴンズ】ドラフト指名から伝わる井上一樹監督の2つのメッセージとは?

2024年のドラフト会議が終了し、中日の指名が話題を呼んでいます。

今ドラフトの目玉の一人、金丸夢斗投手(関大)の交渉権を4球団競合の末獲得し、ドラフト2位以下もチーム課題に合致した順調な指名。

井上一樹新監督の初仕事は120点といえるほど完璧で、同時に2つのメッセージが伝わってきました。

目次

最優先課題は即戦力左腕

1つ目は、即戦力候補の左腕を1番欲していたということ。

今オフ、4年連続規定投球回に到達した小笠原慎之介投手がポスティングシステムを利用してメジャー挑戦を目指すことが決定。

加えて、大野雄大投手が36歳、松葉貴大投手が34歳と先発左腕の高齢化は無視できず、金丸投手の1位指名に繋がりました。

結果、見事に金丸投手の交渉権を獲得。

他のチーム課題を補える理想的な流れになった中で、中日はドラフト2位でも左腕の吉田聖弥投手(西濃運輸)を指名しました。

捕手、強打の左打者、高校生投手と様々な選択肢が残されている中、ドラフト上位は即戦力候補の左腕が占める結果に。

チームの最優先課題は、先発として期待できる左腕。井上監督の重視したい補強ポイントが伝わってきました。

高橋宏斗投手の活躍に隠れた穴

2つ目は、来季だけでなく数年後のチームも考えているということ。

中日はドラフト5位で左腕の高橋幸佑投手(北照高)、同6位で右腕の有馬恵叶投手(聖カタリナ高)を指名しました。

高校生左腕は3年連続の指名ですが、右腕は2020年のドラフト以来の指名。

今季、最優秀防御率のタイトルを獲得した高橋宏斗投手の活躍に隠れ、次の投手が育っていませんでした。

育成から這い上がった松木平優太投手の台頭はあったものの、チーム編成を考えれば危ない状況。

仮に高橋宏投手が将来的にメジャーへ移籍すれば、大きすぎる穴を埋める候補もいない最悪の事態が待っていました。

逆襲に向け大きな一歩

SNSで「神ドラフト」と称賛された中日の指名。

ドラフトの評価は年単位の時間が経たないと分かりませんが、3年連続最下位からの逆襲に向けて大きな一歩を踏み出したことは間違いありません。

今回の指名から、井上監督が重視していた補強ポイント、数年先に起こるかもしれないチームの危機を考えていることが分かりました。

現役ドラフトや新外国人の補強など、まだまだやるべき事は多く残されている中で、井上竜が着実に戦力をアップさせています。

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