「カズさん」みたいな50歳の現役選手を増やせば日本サッカーは発展する

目次

生涯スポーツとしておじさん達の活動する場を増やすためには?

45歳今も現役にこだわり続ける「目指すは10個年上のカズさん」

と言うタイトルで1回目の記事を書かせて頂きました。
https://ultrasports.jp/futsal-soccer-cafuringa-management/

私が45歳になった今も尚、現役で続けている理由はサッカーもフットサルも楽しい♪
っていうのが大前提にあります。

でもヨーロッパのスポーツ文化と日本の体育文化を重ねた時、このままではまずいと言う危機感を抱いています。日本スポーツ界が変わっていかなきゃいけないこととは何か?

その1つとして生涯スポーツとしてのおじさん達の活動する場を増やすこと。

日本のスポーツは体育の発展として生まれ、部活動と言う名称で広く活動されてきました。
現在も中学校や高校ではほとんどのスポーツをしている子が部活動に入っているかと思います。

私も中学→高校は部活動をやってきましたし、部活動の良さもたくさんあります。
練習場所は通っている学校だし、
授業が終わればすぐに活動が始められます。

でもやはり弊害もたくさんあります。
部活動の先生は自分の得意なスポーツではない部を指導していたり、学校によっては自分の得意なスポーツを教えてはいけない学校もあったり、
先生も朝から授業や学校の仕事がある中で指導するのも大変ですし、それに加え土日に試合なんてあったり休むこともできません。

日本の6-3-3教育の中で中学3年生と高校3年生で「引退」があることも弊害の1つです。
これは次のステージに上がるための受験勉強があることで早ければ3年生の春に、一般的には夏過ぎに、大会によっては1月くらいに引退があります。

受験勉強と言うことから考えればそこに集中するのは必要かと思いますが、
生涯スポーツとしての運動と言う観点からみると定期的な運動をしなくなるのは良くないですよね~。
しかも次のステージでもサッカーを競技として継続しようとしている選手にとっては実に必要のない「引退」です。

サッカーはどのスポーツより「プレイヤーズファースト」の文化があります。日本サッカー協会が先頭に立ち色々な改革を行ってきている成果だと思います。
中学校ではクラブチームの数が多くなり、部活でやる子よりクラブチームに入る子が多くなってきました。
高校ではトーナメント戦以外にリーグ戦が整備され、高校サッカー選手権に負けたら引退がなくなりつつあり、リーグが続く秋や冬まで活動している学校もあります。

スペインのスポーツに対する考え方

私が頻繁に仕事をさせてもらっているスペインでは、学校でスポーツ(体育)を教えてもらうことはほとんどないそうです。
一番驚かれたのは日本には学校にプールがあること。
「1年でたった1ヶ月しか使用しないのに全ての学校にプールがあるのか?」と驚かれました。

スペインでは学校にグラウンドがなかったり、もちろんプールもありません。
その代わり地域に必ずスポーツクラブがあります。
そこには人工芝ピッチのサッカーコートが何面にも整備され、プールや体育館、パデルコートがあります。
そこで子ども達は自分にあったスポーツを楽しむことができます。

私の滞在していたリゾートホテルのプールに突然子どもの集団が訪れプールを楽しんでいました。
暑い日だったので授業でプールに入りに来たと。
先生が泳ぎ方を教えることはなくただただみんなで「キャーキャー」言いながらリゾートホテルの屋外プールを楽しんでいました。

たしかにそんな風に考えてこともなかったので学校のプールって必要ないな・・
水代ももったいないな~

ちなみに、ドイツでは学校が午前中で終わります。授業に体育や音楽など専門性の高い授業はなく、午後学校が終わってから自分がやりたいことを学びに行きます。スポーツをやりたい子は町のスポーツクラブへ。音楽を習いたい子は音楽教室へ。そこには専門的な知識を持った指導者に教わることができます。

海外を見てその良さに気が付くことはたくさんあります。
しかし日本の良さを改めて知ることもあります。
トイレがきれいだな~とか
みんなしっかり時間を守るな~とか
どこのレストランも清潔だし

本題に戻りますが、「おじさんたちの活動の場を増やすこと」
は生涯スポーツとしての活動する環境を整えることです。
子ども達がプロ選手を夢見てサッカーをすることも大切ですが、引退のない生涯スポーツを当たり前の様に継続していく姿を見せることも大切です。
難しいのは自分の住んでいる街にそんな環境があるかないか?ということ。
スペインには自分の住んでいる街に必ず人工芝のピッチが何面もあり、小さい子からおじいちゃんまで活動しているクラブチームがあります。
サッカーが好きな人は当たり前のようにクラブに所属し、年齢ではなく自分のレベルにあったカテゴリーでサッカーを楽しむことができます。

今私が代表を務めるNPO法人東久留米スポーツクラブにはたくさんのカテゴリーのクラブが存在します。

・カフリンガ東久留米(関東1部フットサルリーグ所属)
・カフリンガBOYS東久留米(関東女子フットサルリーグ所属)
・FCフエンテ東久留米(東京都社会人サッカー2部リーグ所属)
・FCフエンテ東久留米O-40(東京都シニアサッカー2部リーグO-40所属)
・カフリンガ東久留米U-15(男子中学生サッカー/フットサルクラブ)
・カフリンガジーニャス東久留米(女子サッカークラブ)
・カフリンガ東久留米U-12(小学生フットサルクラブ)
・カフリンガマザーズ(ママさんクラブ)
・カフリンガJrフットサルスクール
・カフリンガJrスクールエリートプログラム
・カフリンガガールズスクール
・カフリンガダンススクール

まずはあらゆる人に合わせてサッカーとフットサルを自分のレベルで楽しんでもらえるように環境を整備し続けています。
目標は70歳以上のカテゴリーを作ること♪
そして現在は「サッカー」「フットサル」「ダンス」の3つのスポーツしか楽しめませんが、他の競技も楽しめるような環境を作っていきたいと思います。

生涯スポーツとしてカズさんの様な50歳過ぎの現役でサッカーを楽しむクラブをたくさん作ればサッカーの競技人口が増え、環境が増え、引退する文化が消え、色々なところでサッカーを楽しむことができるはず!

45歳今も現役にこだわり続ける「目指すは10個年上のカズさん」
理由は生涯スポーツが日本に定着する為にまずは自分が体現していきたいと考えているからです。

No19

※画像は15年前私が横浜FCの広報時代カズさんの40歳のお祝いの時に写したものです。

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