2024年8月の下旬、東京都内の体育館でバスケットボールの練習会が開催された。
その日は、Hi-Five Basketball のコーチである、モケこと高瀬 雄によるシューティングレッスンに、20人を超える大人のバスケ初心者、ブランクプレーヤーが集まった。
レッスンは大人初心者にも取り組める内容ながら、ボールキャッチの仕方、足の運び方、リズムやタイミングなど経験者にも重要な要素を含んだ充実した練習であった。
2時間しっかり練習が行われた後、さらに個人練習の時間も設けられ、練習生たちはレッスンの復習や自己に課した練習、友人と楽しみながらシュートを打ち合うなど、各々がバスケットボールを楽しんでいた。
徐々に人が減り、個人練習がおこなえる時間ギリギリまで残っていたのは私を含めた3人。
残った3人は、この夏に開催された「Hi-Five The League Season4」の参加者であり、2位以下の結果だったチームの選手達であった。
「Hi-Five The League Season4」を少し振り返る。
Hi-Five The League はサークル内メンバーで構成される短期チームによるリーグ戦。
経験者・ブランク選手・一定の経験を積んだビギナーで組まれた男女混合チームで行われる。
今年は6月・7月で4チーム、4日間で開催された。
前年開催のSeason2・Season3はチーム継続で行われたが、チームは一新され参加メンバーも半数以上が新たに参加表明をした選手たちによって構成された。
私もSeason4に参加。
参加はしないつもりでいたが、幾人かの一緒にプレーするシニアチームメンバーの参加表明に触発されたのだった。
チーム名は今回も個性的な名前がつけらた。
● DYNASTY
● EMPEROR
● KINGDOM
● SUMMIT
リーグ戦のチーム発表がされた時、SUMMITは優秀なガードと強力なスラッシャー2名が所属していたことから優勝候補として注目されていた。
しかし、初戦となる第一節 KINGDOM×SUMMIT で周囲の予想を覆しKINGDOMが勝利。
いつもながら大盛り上がりするリーグ戦は、その後の試合も熱戦が繰り広げられた。
そして第四節の決勝戦は、再度 KINGDOM×SUMMIT のカードとなる。
前半でSUMMITが大きく点差を広げ、このままSUMMITが優勝と誰もが思ったが、後半早々にKINGDOMが怒涛の追い上げをすると、残り0.2秒でフリースローを得て同点とし延長戦に突入。
延長戦も拮抗した試合展開となるが、残り25秒でKINGDOMが3Pを決め1点リードすると、そのまま優勝を勝ち取ったのだった。
個人練習で最後まで残っていたのは、DYNASTY、EMPEROR、SUMMITの選手であり、リーグ戦の楽しさと悔しさを味わった3人であった。
練習中も集中しながら黙々とボールとゴール、そして自分と向き合っていた。
体育館が使える終了時間が近づき、片づけや着替えをする中、3人で試合や練習について語り合う。
話しをしていて、おもしろいな、と感じたのは世代だった。
20代、40代(私)、そして50代の3人が、リーグ戦を通じて距離が縮まり、それぞれのバスケの想いなどを語り合っていた。
「まだまだ上手くなりたい。」
3人ともリーグ戦を通じてその想いがいっそう強くなっていた。
そこに世代は関係ない。
体育館を出て別れる際、50代の選手は自転車で帰路についたが自宅まで1時間かかるという。
スポーツバイクにまたがり走り抜けて行ったが、真夏の炎天下にも負けず、その元気と向上心に脱帽である。
世代関係なく生涯スポーツとして、やはりバスケットボールはおもしろい。
再度認識する一日であった。
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