東京を中心に大人初心者・ブランク向けにバスケットボールサークルを開催するHi-Five Basketball。
2023年5月と6月にサークル内リーグ戦「The League Season2」が行われ、チーム継続とした続編「The League Season3」が2023年9月〜11月で開催された。
私が属するチームLITは連覇を狙う。
連覇のためにはSemi-finalとなるこの第4節を絶対に勝たなければならない。
対戦相手のFREAKは試合経験を重ねて着実に強くなっている。
チーム内で対策を練る中、一つの提案があがる。
「ピストルオフェンスやりますか!」
FREAK戦を前に
LIT掲示板は対FREAKのため、いろいろな意見を出し合っていた。
それぞれの選手の特徴、オンコート選手の組み合わせでのOF傾向、予測されるLIT対策などを持ち寄っていた。
そんな中、LITセンターから「ピストルオフェンスやりますか!」と提案がでる。
ピストルオフェンスは、「21(トゥエンティーワン)」や「ピストルアクション」とも呼ばれ、攻守が入れ替わった時にDFが戻る前にできるだけ早く攻める(アーリーオフェンス)際の戦術となる。
図解すると以下のようになる。
試合直前でしかも一度も練習をしたことがない戦術。
シンプルで分かりやすい戦術とはいえチームによっては、このタイミングでの戦術追加には抵抗感が出るかもしれない。
しかしチームLITは全員が前向きだ。
ぶっつけ本番になる前提でも、それぞれがピストルオフェンスでの役割を確認し「準備しておきます!」とコメントが入る。
上手くいくか、実践できるかよりも、試合での楽しみが一つ増えたことにチームが盛り上がる。
Game1 SWAG × DOPE
SWAGは男性選手1名が欠場で8人で試合に臨む。
DOPEは前節に続きアタッカーの#44.が欠場、小柄ながら俊足の#11.女性選手が遅れての参加となるのでスタートは7人となる.
SWAGとDOPEは第2節で激戦を繰り広げ、第4Q残り16秒からSWAGのOFで、#25.女性シューターの3Pシュートで逆転勝利により終幕した印象深い試合だった(SWAG 36-35 DOPE)。
今回はどんな試合になるのか。前回の試合同様に激しい試合が予測される。
決勝がかかった試合に、会場全体に選手たちの気合が満ち溢れる。
DOPEが円陣を組みチームキャプテンである#88.選手の「ワン・ツー・スリー!」という力強い声の後に全員が「オウ!」と気合をいれる。
SWAGも円陣を組むと前節と同じ掛け声、「かわいい〜!」と全員で発声して拳を振り上げる。
1Qスタート
モケが声を発する。
「準決勝、よろしくお願いします!」
ジャンプボールはDOPEがボールを得るか、という流れだったがボールが飛んだ場所とタイミングが悪かったなどが重なり、バックコートバイオレーションが発生。SWAGボールで仕切り直し。
SWAGはチームの要である#5.男性ガード(前節は#3.を着用してームを牽引した選手)がスタートから出場。
その選手をマークするのは、DOPE#20.のハンドラーでアタックにも長けた男性選手。
SWAGがボールを入れると「1-4(ワンフォー)!」と発せられ、#5.選手をTOPにまわりが陣形を作ると共に素早く動き出す。
DOPEはそれぞれが冷静に対処してDF。TOPのSWAG#5.選手が味方センターにスクリーンを要求して左にドリブルすると、スクリーナーについていたDFがドロップ(下がってゴール付近のシュートを防ぐ守り方)するのを見るやDFとの距離が生じていたのでミドルシュートを選択。
シュートは惜しくも外れDOPEがリバウンドを取る。
DOPE#89.作戦を練るに長けた選手兼監督選手がボールを右TOPでコントール。チームメイトに指示を出し、左コート側が2人になるようにして左TOPにボールをパス。左TOPでボールを受け取った#78.女性アタッカーが左ウイングに移動しながらドライブを狙う。同時に、右サイドコートの3人がオフボールの動きを展開する。
右サイドの展開に合わせて#78.がネイルにドライブしてDFが収縮するのを見て右コーナーにパス。
オフボールでフリーとなった#89.がミドルシュート。シュートは外れる。
この両チーム最初のポゼッション(攻撃権)で、チームとしての高い仕上がりを感じさせる連携であり、ますます接戦の予感が高まる。
しっかりとゲームメイクをする両チームとは裏腹に、観戦席のサークルメンバーからは、「打て!打て!(笑)」と囃し立てる声が聞こえる。
SWAGのOFはDOPEのナイスDFに阻まれ、24秒オーバータイムが近づく。
観戦メンバーのシュートを急かす声もあってか、SWAG#18.大きな声でチームだけでなくサークルメンバー全員を盛り上げてくれる女性選手がDFチェックにあいながらも、「やぁ!」と声をあげて思い切りの良い3Pシュートを放つ。
シュートは外れるも、この元気なプレーに会場も沸く!
リバウンドを取ったDOPEが攻めるが、今後はSWAGがナイスDFを見せボールをもった選手を囲ってボールを奪取。ボールを奪取したのは、SWAG#5.男性ガード。
すぐさまDOPE#20.選手が行く手を阻み、左サイドレーンを抜きにかかるのを正面から受け止めドリブルの進行を止める。
それでも力強く再度アタックを仕掛けゴールに迫るとシュートファールを得た。
この二人のバチバチやりあうさまは、きっと試合の最後まで続くだろう。そう予感させる一幕だった。
SWAG#5.ガード選手のフリースロー1本目。放った瞬間に「やべっ」と言うと外れる。
2本目も外れるが、SWAG#84.センターがリバウンドを取り、そのままゴール下シュート。
しかしそのシュートをDOPE#89.監督兼選手が上手くタイミングを合わせてブロッック!
ブロックしてすぐさま2度目のジャンプをしてリバウンドを取ると、右サイドレーンのDOPE#20.ハンドラーにパスを出すとワンマン速攻でゴールに向かう。
ゴール下にSWAGのDFがいたが、右・左に揺さぶるユーロステップで華麗にDFをかわすとレイアップシュートを決めDOPEが先取点をとった。
DOPEは続くSWAGのOFをおさえ、今度はツーメン速攻が生まれると得点を重ねた。
さらにDOPEが点をとる。SWAGの連携ミスで生じた隙を見逃さず#20.ハンドラーがボールをカットするとそのままゴールに向かいレイアップシュートを決めた。
SWAG#5.ガード選手がボールをコントロールするがDFの当たりが強く、彼へのファールが生じるとやや体を痛めたのか、一旦ベンチに下がる。
仕切り直してSWAGのOF。そろそろ点が取りたい。しかしミドルシュートを放つも外れる。
何度が攻守が入れ替わるが、お互いDFがよく両チームとも点をが生まれない。
そんな中、またもやDOPE#20.ハンドラーが右サイドレーンから速攻のレイアップシュートのチャンス。
果敢にDFに入ったのはSWAG#25.女性シューター。全力で戻り、物怖じせず体を寄せたDFをするがファールになるも、強い意志を感じさせるDFだった。
1Q8分。4分で交代時間が設置されているため、審判が交代を両チームに促す。
1Q交代時間 SWAG 0-6 DOPE
DOPE#20.ハンドラーのフリースローで試合再開。2本ともしっかり決める。
フリースロー後の両チームのポゼッションはゴールは決まらず。SWAGは点を取りたい。
SWAG#35.男性フォワード選手が動き出す。彼も得点力が高い選手だ。
左サイドレーンをドリブルで進みながらコートを見渡す。彼につくDFはDOPE#88.キャプテンでありパワーフォワードの屈強な選手。ドリブルをつきながらバックスクリーンを味方に要求する素振りを見せる。
と、次の瞬間にミドルラインドライブでゴールにアタック。
DOPE#88.選手もコースに入るが、そのDFに上手く体を押し当てわずかだが有効な隙間を作り、レイアップシュートを放ち決めたのだった!
その力強いプレーに会場から「キター!」と声が上がる!
SWAGは次のDFで、ボールをもったDOPE選手を上手く二人で挟み込むとトラベリングを誘発し守り切る。
SWAG#35.フォワード選手がゴールを狙う。しかし警戒されアタックできない。
だがコート上のSWAG選手達の動きがよくなりドリブルとパスでボールをまわし、24秒間際にTOPのスリーポイントラインで#13.女性選手がボールを受け取ると、思い切りの良いシュートを放ちリングを射抜いた!
#13.女性選手はチームが上り調子のシーンでシュートを決める選手!今日もその役割をしっかりこなす!
DOPEも追加点が欲しい。SWAGの勢いを止めるかのように、#89.監督兼選手がするするっと、ゴール下にドリブルをつきながら侵入すると、ターンを上手く使ってゴール下シュート決めたのだった。
しかし、勢いはSWAGにある。お互い1ポゼッションずつシュートが決まらずまわってきたSWAGのポゼッション。#35.フォワード選手が左ウイングでボールを得るとDFのマークがつくのが遅れたのを見て落ち着いて3Pシュートを放つと、綺麗な弧を描いてボールがリングを通り抜けた!
DOPEは今一度SWAGと点差を離すために#20.ハンドラーがボールをコントロールして自らチャンスを作りミドルシュートを放つが外れ、SWAGがリバウンドをとる。
SWAGは幾度かシュートを外すが、その度にボールを取り必死にチャンスを手繰り寄せようとする。
SWAGには、こういった時に強い選手がいる。#31.男性選手で何度も逆転を演出した選手だ。
#31.選手がTOPでボールを持つと味方のスクリーンを利用して左にドリブルし、上手く空いたスペースに移動するとプルアップシュートを放つ!リリースされたボールがリングに吸い込まれた。
思わず解説が「みんな思い出して!こういうことする人だよ」と話す。
残り26秒。このままでは終われないDOPE。#89.監督兼選手がドリブルしながらするするっとゴールに侵入すると、ペイントエリア内の狭い中だったが、#88.パワーフォワード選手にボールを渡すと力強くゴール下シュート。同時に笛がなりファール。リングをバウンドしたボールは惜しくもリング枠外にこぼれバスカンは逃す。
2本のフリースローは外れ、リバウンドを取ったSWAGがゴールに迫るがDOPEも固いDFで守りきり、ここで1Q終了のブザーがなる。
1Q前半はDOPEが主導権を握るも後半はSWAGが勢いにのり後半だけで10点をとった。
まだ1Qなのに、濃い内容の試合が展開されたのだった。
SWAG 10-10 DOPE
2Qスタート
SWAGボールで再開。放たれた3Pシュートは外れたが、シュートまでにボールがしっかりまわり悪くない立ち上がり。
DOPEは#20.ハンドラーがボールをコントロールするも、ウイングからミドルポストにいたセンターへのパスでややボールが浮きすぎパスカットされると、SWAG#5.ガードと#35.フォワードのツーメン速攻となり得点。
DOPEが仕切り直してOF。今度は#89.監督兼選手がボールをコントロール。右TOPからするするとゴール下までドリブルで侵入する途中で、バックスクリーンをかけていた#78.女性アタッカーが入れ替わるようにTOPに向かうと、生じたDFのズレを見て#89.から#78.にパス。#78.選手が3Pシュートを放つとファールを得た。
ファールをしたのはSWAG#25.女性シューター。早くも3度目のファールとなりいったんベンチに戻る。
3本のフリースローは、しっかり3本とも決める!
SWAGは得点力の高い#5.ガード選手のチャンスメイクにまわりが動く。右ウイングでボールを得た#5.選手にマークするDFにベースライン側からスクリーンをかける。ズレを作ったチャンスに#5.選手が3Pシュートを放ち、見事に決めた!
DOPEのOFを防いだ次のSWAGのOF。左ウイングでまたも味方スクリーンで援護を得たSWAG#5.選手が3Pシュートを放つ。このシュートは外れるも、SWAG#84.センターがリバウンドを取りゴール下シュートをきっちり決めた。
その後、4分交代時間まで激しく攻防がくり広げられるが、お互い追加点なく交代時間を告げる笛がなる。
2Q交代時間 SWAG 17-13 DOPE
SWAGボールで再開。いきなり#5.ガード選手が決める。
バックコートのエンドラインからスタートすると、#5.選手がゆるゆると左サイドレーンをドリブルをつきながらフロントコートに入る。マッチアップするDOPE#20.ハンドラーが迎撃体制で迎えるも、バックスクリーンで足止めを喰らうとSWAG#5.選手がサイドレーンすれすれを駆け抜けレイアップシュートを決めた。
ただ、着地した後にDFとぶつかり転倒。一瞬、会場が肝を冷やすが立ち上がり試合続行。
その後もしばらく出場していたが途中で交代する。
何度か攻守が入れ替わるが、DOPEの得点ペースが落ちている。
SWAGのパスミスを拾い、難なくDOPEが点を決めるシーンもあったが、ハーフコートオフェンスが機能しきれていなかった。
SWAGのOFを防ぐと、DOPEは落ち着いてハーフコートオフェンスに入る。#20.ハンドラーがボールをコントロールしつつ、#88.パワーフォワード選手がまわりに指示を出し自身はスクリーナーとして味方を援護。
上手く#78.女性アタッカーの外からのシュートチャンスを作るが外れる。
だがリバウンドを取り、もう一度落ち着いてオフェンスに臨む。
DOPE#20.ハンドラーが左ウイングでボールを持つと、ミドルライン側から#88.パワーフォワード選手がスクリーン。
スクリーンに合わせてミドルラインドライブ。スクリーナーのDFは向かってくる#20.選手のスピードに対処しきれない。3線にいたSWAGのDFがドライブコースにヘルプで入る。
そのタイミングにドンピシャで右コーナーにいた、あわせに秀でた#33.男性選手がダイブ!
#20.選手はそのダイブに完璧なタイミングでパスを出し、#33.選手がレイアップシュートを決めた!
残り30秒でDOPEがポゼッションを得ると、#78.女性アタッカーが左コーナーからDFをミドルラインドライブで抜き去り、シュートブロックで跳べない男性選手の合間をぬってレイアップシュートを決めた!
SWAGのポゼッション。OFを成功させてこのQを終わらせたい。#5.ガード選手がボールをコントロールするが、援護するためのスクリーンがムービングスクーンとなりDOPEにポゼッションが移る。
残り14秒。DOPEに対して激しくDFをして守りきり第2Q終了のブザーが鳴る。
どちらも譲らない展開で同点の振り出しとなる。
SWAG 19-19 DOPE
3Qスタート
DOPEボールで後半スタート。遅れて会場に到着のDOPE#11.俊足の女性選手も後半スターターとして出場。
ボールがコートインするとすぐに#20.ハンドラーにより3Pが放たれるが外れる.
前半からバチバチのSWAG#5.選手とDOPE#20.選手のマッチアップ。
SWAG#5.ガード選手がTOPからドライブを仕掛けると、ヘルプに入ったDOPEのDFと接触してファール。
前半同様、お互いOFもDFも攻め気に溢れている。
やや両チームとも気負いがあったのか、暫くお互いシュートが決まらない。
3Q最初に得点をしたのはSWAGだった。
#5.ガード選手によるボールコントロールからのドライブにシュートファールが発生。フリースロー2本をきっちり決めた。
DOPEは冷静にハーフコートオフェンスを展開。
#89.監督兼選手がボールをコントロールしながら指示を出し、1-4(ワンフォー)の形からオフェンスを展開すると、#88.パワーフォワード選手がミドルシュートを決め、すぐに同点に戻した。
両チーム我慢の時間となっていたが交代を告げる笛が鳴った。
3Q交代時間 SWAG 21-21 DOPE
SWAGボールでスタート。#5.ガード選手が継続出場だが、#35.フォワード選手が攻める。
#35.選手がTOPから左側のコースでドライブすると、ゴール下にいたDFがヘルプに入る。そのヘルプDFがマークしていた#84.センターが、合わせからパスを受けとるとリング下を通過してバックシュート。上手い連携に会場が「おぉ!」と声が上がるがシュートは外れ「惜しい〜!」という声が体育館に響く!
今度はDOPE#33.プレーの幅が広い男性選手と#11.俊足女性選手が連携する。
#33.選手が左ショートコーナーからフラッシュ(ボールを受けるため素早く飛び出ること)してゴールを背に右ハイポストでボールを受け取るとピボットを踏んで正面を向き左にドライブ。
そのドライブで周囲のDFを引き付けると、#33.選手のドライブに合わせて左コーナーに移動した#11.選手にキックアウトパス。#11.選手はボールを受け取ると素早くミドルシュートを放ち決めた!
今度はSWAG#35.フォワードと#84.センターが連携してやり返す。ボールを持った#35.選手が左ウイングでセンターにスクリーンを要求。ベースライン側からのスクリーンを利用してドライブ。スクリーナーのDFとの間合いを見てジャンプシュートを放つと決めた!
DOPEも#20.ハンドラーにボールを集め攻める。そこはやられまいとSWAGのDFが強まるがファール。
エンドスローとなると、DOPEがセットする。
TOPに位置した#78.女性アタッカーがタイミングを計る。審判からスローインする選手にボールが渡ると、TOPから左ウイング側に移動、その途中にスクリーナーを2枚たてDFを剥がすと、スリーポイントラインでボールを受け取りシュート。放たれた3Pシュートがきっちり決まった!
残り27秒。SWAGが果敢に攻めるが攻めきれず、アウトオブバウンズが発生しDOPEボール。
残り20秒。DOPEはしっかり時間を使って攻めるが最後のシュートを決めきれず3Q終了のブザーが鳴った。
SWAG 23-26 DOPE
4Qスタート
第2節での対戦時、4Qは SWAG 25-26 DOPE で始まり残り16秒でSWAGが逆転の3Pシュートで勝利した(36-35)。
SWAGは土俵際に強いチーム。今回もその強みが発揮されるか。DOPEがSWAGを押さえきるのか。
両チームともハドルを組んで大きな掛け声をあげコートに向かう!
SWAGボールでスタート。ボールは#5.ガード選手がTOPで受け取る。コートの右側、ボールがコートに入った直後にスローインした選手のDFに#35.フォワード選手がバックスクリーン。同時にボールをTOPで受けた#5.ガード選手が、ドリブルしながら右ウイングに向かうと、スクリーナーだった#35.選手と交差する所でハンドオフ。
ボールを受け取った#35.選手が3Pシュートを放つとボールがネットを揺らした!いきなり同点に戻す!
SWAG 26-26 DOPE
しっかりハーフコートOFを展開するDOPE。しかし攻めきれずにいるとパスカットされる。そのボールはアウトオブバウンズとなり継続でDOPEボール。だがスローインからのパスをSWAG#35.フォワード選手がカットすると、素早く反応した#5.ガード選手とツーメン速攻。#35.選手がカットボールを自身で拾いゴールまで近づくと最後は#5.選手がパスを受けゴール。
SWAG 28-26 DOPE
DOPEは怯まずハーフコートOFを展開。コートを広く使いスペースをあけると#78.女性アタッカーが右ウイングからミドルラインドライブ。寄ってきたヘルプDFに反応して左ウイングの#89.監督兼選手にパス。DFの対応に左にカウンタードライブ。ペイントエリアに侵入すると、寄ってきたヘルプDFの後ろに合わせで飛び込んできた#88.パワーフォワード選手にバウンズパス。
その飛び込みに反応したヘルプDFが詰め寄るが、力強くゴール下シュートを放つとファールを得てバスカン!
力強いプレーに試合を盛り上げる。会場応援席からも「アンドワーン!」と叫び声が聞こえ盛り上がる!
与えられたワンスローのフリースローもきっちり決める。
SWAG 28-29 DOPE
SWAGが再度逆転を狙うも#5.ガード選手がドライブ中に足を滑らせターンオーバー。
DOPEが速攻のチャンス。ゴール下まで走っていた#27.長期ブランク女性選手にボールが渡る。
なかなかシュート機会が巡ってこない彼女のチャンスに会場が注目する!
彼女のシュートに男性2人と女性1人のDFが寄る。男性はジャンプしてチェックすることはできない。
シュートを放つ手にDFの手が絡みフリースローを得た!
コート上のDOPE選手全員が駆け寄りハイタッチ。
1本目のフリースローが「シュパッ」と綺麗な音を立てて決まると、再度DOPE選手全員が彼女に駆け寄りタッチする。会場応援席からも「ナイスシュート!」と大きな声が寄せられる。
2本目のフリースローも「入る!」と思わせる綺麗なバックスピンと軌道だったがリングの枠に僅かに当たり外れる。
SWAG 28-30 DOPE
SWAGは再度#5.ガード選手が仕掛ける。右ウイングでドリブルをつきながらDFを揺さぶる。味方もスペースを空けつつ、ミドルライン側からスクリーンで援護に向かうと、スクリーンの反対側のベースライン側にドライブ。
しかしDFもそれに反応して立ち塞がる。だが#5.選手は低いドリブル姿勢のままDFに体を上手く押し当てると、強引に突破しレイアップシュートを決めた。
SWAG 30-30 DOPE
さらにSWAGは #13.女性選手がDOPE男性選手のドライブをヘルプDFでボールをカット。チャンスを得たSWAG、今度は#35.フォワード選手がアタックを仕掛けるとファールが発生。
ファールをしたのはDOPE#89.コート上でも指示を出せる監督兼選手。このファールが4つ目となり一旦ベンチに下がるが、ちょうど交代の時間となり試合が止まる。
4Q交代時間 SWAG 30-30 DOPE
SWAGのサイドスローインでスタート。SWAGの女性選手のオンコートが1名に対して、DOPEは2名。
組み合わせの関係で、SWAG#31.男性選手とDOPE#11.女性選手がマッチアップ。
SWAG#31.選手がTOPでボールを受けてコントロールしながらドライブもうかがうが、DOPE#11.女性選手の低く安定した姿勢と、素早いフットワークによるナイスDFで抜かせない。
ローポストに入ったSWAG味方選手にパスを入れるが、ファンブルが発生してターンオーバー。
ボールを奪ったDOPE#20.ハンドラーがゴールに向かって駆け抜けるとそのままレイアップシュートの体制。
行手を阻んだSWAG#5.ガード選手がシュートチェックに入るがファールとなりフリースロー。
2本のうち1本を決める。
SWAG 30-31 DOPE
SWAGのOF。ここでトラブル発生。左サイドレーンをドリブルする#35.フォワード選手。左ウイングまでボールを運ぶと、味方女性選手が#35.選手とそのマークマンの間に位置して隙を作る。
マークマンとの間が空いた瞬間に加速してベースラインドライブに入るが、ヘルプに入ったDOPE#78.女性選手と衝突して転倒。強く衝突してしまったので、立てたもののプレー継続は厳しい様子でベンチに戻り休憩する。一旦、レフリータイム。
交代で出場したのは4ファールの#89.コート上で指揮を取る監督兼選手。
SWAGのOFで再開。ボールを受けた#25.女性シューター。左 TOPからDFを振り切ってミドルラインドライブ。ゴール下にDOPEセンターが待ち構えるもジャンプはできない。かわしてレイアップシュートを放つが惜しくも決まらず。
DOPEは#20.ハンドラーがボールを運び、#88.パワーフォワード選手と連携してハーフコートオフェンスを展開。SWAGのDFに阻まれるも、2人の動きに合わせて入った#89.監督兼選手がボールを受け取るとゴール下でシュートを決めた。
SWAG 30-33 DOPE
両チームともお互いの攻め手を理解しているだけにDFがよく、何度がポゼッションが移り変わるがシュートは決まらない。
残り2分で先ほど接触でベンチ休憩となったDOPE#78.女性アタッカーが、#11.女性選手と交代でコートに戻る。
どちらのチームもクロージングラインナップ。
ピリピリした空気が会場を包む。
SWAGのポゼッション。#25.女性シューターがボールを持つと3Pシュートを狙いたいがDOPE#78.女性選手がしっかりマーク。ドライブに切り替えるも、コースに入り抜けない。
SWAG#35.フォワード選手にパスを出すが左コーナーの狭い箇所で身動き取れず、TOPの#5.ガード選手にパス。DOPE#20.選手が#5.選手をしっかりマーク。それでもドリブルで揺さぶり、ベースラインドライブでゴールに向かってアタック!
しかし、DOPE#41.センターがコースをしっかり塞ぎつつ体を直立させ、接触するもノーファール。シュートはこぼれる。
そのボールをSWAG#84.センターが飛び込みでリバウンドを取るとゴール下シュート。だが密集状態で楽にはシュートを打てずタフショットとなると、シュートが外れるがこぼれたボールをすかさずSWAG#31.毎度逆転に絡む選手が取る。
慌ててチェックに入ったDFによりシュート前にファールが発生。
ゴール下での攻防に会場も肩に力を入れながら見守る展開。
土俵際に強いSWAG。継続してのOFでまだチャンスを離さない。
SWAGのエンドスロー。まずはしっかりボールをコートに入れるとパスでまわし、左ウイングで#5.ガード選手がボールを受け取る。その直前に展開されたパス回しで、わずかにDFが#5.選手から離れるシチュエーションとなっていた。その状況から、#5.選手がパスを受けると迷わず3Pシュート放つ!
放たれたボールは「ガガン!」と音を立てて同点に追いつくゴールを決めた。
SWAG 33-33 DOPE 残り50秒
DOPEが攻める。#78.女性アタッカーが左サイドレーンでボールを運びそのままドライブを仕掛けるもDFがしっかりコースに入る。仕掛けたドライブをキャンセルして落ち着いて味方にパス。パスを受けた#88.パワーフォワード選手が味方スクリーンの援護を受け、左ウイングからミドルラインドライブ。DFと接触するが、それを跳ね除けシュートするもバスカンにはならず。しかし貴重なフロースローを得る。
会場が静かに見守る中、2本中1本を決める。
SWAG 33-34 DOPE 残り30秒
SWAGが素早くエンドスローで#5.ガード選手にボールを渡すと、左サイドレーンを突進。
DOPEもDFに戻るが、#5.選手がセンターライン付近で自身についていたDFを振り切るとレイアップシュートの体制。ゴール下に戻っていたDOPE選手と接触したが体制を維持してシュートを決め切った!同時にファールの笛が鳴り逆転のバスカン!
SWAG 35-34 DOPE 残り23秒
会場応援席から「アンドワーン!」と叫び声が聞こえる!SWAGメンバーが#5.選手に駆け寄りハイタッチ!
DOPEがタイムアウトを取る。
両チームとも、シュートが入った時、外れた時の対応を話し合ったのだろう。
注目のフリースロー(バスカンなので1本のみ)。
放ったシュートは・・・外れた!
落ちたボールに絡みあう。
一度はSWAGがとったと思われたが、団子状態の中でボールがこぼれてサイドラインを割った。
どっちのボールだ?審判のジャッジは・・・DOPEボール。
残り20秒
右サイドラインからスローイン。オールコートでSWAGが厳しくDFをする。
何とかボールを出すと、受け取ったDOPE#89.選手が右サイドレーンをドリブルでゴールに向かう。
前を走っていた#88.パワーフォワード選手にパス。
力強くドリブル。ついていたDFごとゴール下まで体を押し込むと、DF4人に囲まれながらも捩じ込むようにシュート放ちゴールを決め再逆転!
あっという間の展開に会場が「うぉぉぉ〜」と熱狂する!
SWAG 35-36 DOPE 残り13秒
すかさずSWAGがエンドラインからボールを出す。
ボールを受け取ったのはチームを牽引する#5.ガード選手。
受け取った瞬間にゴールに向かってドリブルの一歩目を踏み出す!
と、その真正面にDOPE#89.監督兼選手が立ち塞がっていて接触すると二人とも倒れ込み笛が鳴る!
どっちのファールだ!?
審判のジェスチャーは・・・オフェンスファール!
会場がもう一度「うぉぉぉ〜」と熱狂する!DOPE#89.選手にチームメイトが歩み寄りプレーを讃える!
SWAGがタイムアウトを取る。
大きく勝利を引き寄せたDOPE。しかしSWAGは土俵際にすこぶる強い。
まだわからない。
DOPEボールでサイドラインからスローイン。
スクリーンを使ってボールをコートに入れようとするがDFが厳しく、なかなか出せない。
5秒になるかの間際でボールをコートに入れると、コートを広く使ってドリブルとパスで回す。
このまま終わるか?と思う中、パスを先読みしたSWAG#5.ガード選手がボールをカット!
またも正面にDOPE#89.監督兼選手が立ち塞がりドリブルを止めるため体の真正面で受ける。
後ろに倒れるがオフェンスは接触の瞬間に踏み留まっていたのでお互いにファール無し。
そのまま右サイドレーンを3Pラインまでドリブルで進むと、戻ってきたDFと対峙。
時間がない!
ドリブルをストップして3Pシュートを放つ!
放たれたシュートは・・・ボールはリングに当たり跳ね上がるとリングの枠外に落ちる。
同時に試合終了を告げるブザーが鳴り響いた。
SWAG 35-36 DOPE
最後の瞬間までどちらが勝利するかわからないエキサイティングな試合だった。
第2節(SWAG 36-35 DOPE)とはスコア反転で終幕という劇的な内容だった。
素晴らしい試合に応援者達が長い拍手で選手を讃えた。
Game2 FREAK × LIT
LITベンチは、#31.センターによる作戦ボードを使った動きの確認を行なっていた。
前回対戦時、FREAKはまだチームとしてまとまりきっていなかった。
しかし今回は違う。気を緩めれば畳み込まれてしまうだろう。
隣のベンチではFREAKがハドルを組むと・・・
「⚪︎×△ かわいい〜!」と大きな声をあげると笑い合っていた。
※「⚪︎×△」のところは何と声を上げたのか聞き取れなかったが、上手く合わなかったようで、それが返って面白く笑い合いチームの雰囲気がさらに良くなっていた。
GAME1はDOPEが勝利した。連覇のためにもリベンジのためにも勝利したい。
一通りの確認後、拳を中心に集め・・・
「ワン・ツー・スリー リッ ゴー!」拳を天井に振り上げる!
1Qスタート
ジャンプボールはリーグ最身長のLITセンターが制する。
FREAKはLITセンターの対策を立てているはず。
そのLITセンターがすぐに攻める。ゴールを背に左ハイポストでボールを受け取ると、ミドルライン側にフロントターンから右にドリブルでミドルポストまで侵入すると、今度は左にターンを入れてジャンプシュート。
DFは打点の高いシュートにチェックできない。DFは冷っとしただろうが、シュートは外れる。
FREAKは#22.強力アタッカーがスターターで出場。この選手をマークするのは、事前の打ち合わせの通りLI#1.男性選手。ドライブを狙うが、ゴール下のLITセンターの存在感もあり容易にはアタックできない。
パスでボールをまわすが、パスを受けた選手にマークしていたLIT#7.ハンドラーが上手いDFでボールを奪う。
奪ったボールをLIT#77.シューターが右サイドレーンをドリブルで運ぶ。彼につくDFはFREAK#15.長期ブランク選手。第2節でもしつこくLITシューターにマークしていた選手だ。今回もフェイスガードで3Pシュートを阻止する作戦だろう。3Pライン近くまでドリブルで運ぶと、ドリブルのリズムで3Pシュートを放つ。アーチは悪くなかったがわずかに軌道が右にずれリングに当たり外れる。
FREAKも素早くパスをまわし空いた選手が3Pシュートを放つも外れる。
外れたボールをLITが取ると前線に先行したLIT#77.シューターにパス。そのパスのカットでDFファールが発生。
フロントコート、右サイドラインからのスローインとなる。
ボールを受けるためLIT#31.センターが右ハイポストに位置どると、FREAK#18.前節10本のフリースローを決めたチームを牽引する選手がベッタリとDFにつく。さらにもう一人がLITセンターを囲うようにDFにつく。
LITセンターに何がなんでもボールを持たせない作戦だ。
押し負けないようしっかり腰を据えた#18.選手によるDFの姿は、彼の強い気持ちを表していた。
ボールはLIT#7.ハンドラーが受けたが、ボールがコートに入った後もLITセンターがゴールに近づけないよう、#18.選手が全身を使って止めにかかっていた。
LIT#1.選手が代わりにゴール下に侵入してパスを受けると、ポンプフェイクを駆使してシュート。だがDFに阻まれ外れる。
FRAKのポゼッション。FREAKの#11.男性ガード選手がボールを運ぶと、右サイドレーンを走る#22.強力アタッカーにパス。#22.選手がボールを受けるとゴールに向かって突き進む。ダッシュで戻ったLIT#1.選手がしっかり正面でドライブを受け止めるが吹き飛ばされる。体の当て方が上手くオフェンスファールも無し。
#22.選手がパワーレイアップでシュートをするが、LIT#31.センターが現れハエ叩きのブロック!
叩いたボールがちょうどLIT選手に向かってきたので、今度はLITが攻める!
LIT#31.センターがFREAK#18.選手に阻まれ位置取りができない。ゴール下の激しいDFに解説が「これは(LITセンター)厳しいぞ!」と唸る。LITはミドルシュート放つが外れる。
FREAKは#22.選手がアタックでLIT#1.選手からシュートファールからフリースローを得るが2本とも外れる。
続くLITのOFでは、#17.女性選手のナイスパスで#1.選手がゴール下でシュートを放つと今度はFREAK#22.選手からシュートファールを得た。
LIT#1.選手のフリースロー2本は外れるが、LITがリバウンドを取ると、右コーナーに素早く位置した#77.シューターにボールが渡る。慌ててFREAK#15.選手が駆け寄るがカウンターで左にドリブル、DFの体制が崩れるのと同時にバックステップを踏んで3Pシュートが放たれる。
そのシュートがネットを揺らすと「うまいね〜!」と解説が絶賛する。
FREAK#22.選手が強力なドライブを仕掛けるも、LIT#1.選手が上手く体で止めタフシュートにしてゴールを決めさせない。シュートを放った後、FREAK#22.選手がLIT#1.選手ともつれてしまい、#22.選手にファールが申告される。
早い段階での2つ目ファールのため一旦ベンチに戻る。
LITのポゼッション。LIT#31.センターへのDFが熾烈で位置取りができない。動きにくいセンターに代わり、LIT#1.選手がTOPでボールをコントロールするLT#7.ハンドラーにスクリーンの援護に動く。
一連の動きの中で生じた隙にLITセンターにボールが入る。しかし、厳しいDFで左コーナーで足止めされる。
その状況に右ウイングからTOPでボールを受けるために動いたLIT#77.シューター。彼につくDFがピッタリついてくるが、急ストップしてゴールに向かってダイブ!
DFはその急な方向転換についていけず、LITセンターからボールを受けた#77.選手がゴール下シュートを決める。
FREAKのOF。少し焦ったか、早いタイミングでドライブを仕掛けるがLIT#1.選手がナイスDFでドライブを止めると、ボールがこぼれLIT#7.ハンドラーにボールが渡るとワンマン速攻で得点。
FREAKは仕切り直してハーフコートオフェンスを展開しようとするが出したパスがDFの足にあたりキックボール。同時に4分交代の時間となる。
まだ4分しか経っていないが、気合いの入った試合の展開に解説が唸る。
1Q交代時間 FREAK 0-7 LIT
LITはセンターを残し全員交代。私も出場。
FREAKもセンターをマークしていた#18.選手は残ったまま。徹底的にLITセンターを押さえるつもりだ。
FREAKボールでスタート。
LITはFREAKのドライブを上手く止めることができ、早々にボールの奪取に成功する。
こぼれたボールをLIT#61.前節から新規加入した女性選手が拾うと、左サイドレーンを速攻で走り始めたLIT#20.男性選手にすかさずパス!DFが並行するが、そのままゴールに向かってドリブル。
DFが上手く並走する難しい状況だったが、後方にいた私が「行け!行っちゃえ!」と叫ぶ。
#20.選手のレイアップシュートはDFのコース取りに阻まれ外れるが、その挑戦は会場を盛り上げた。
両チーム攻めぎ合うがシュートは決まらない。
そんな中、LITセンターが「32!、32!」と叫ぶ。
このコール、DFになったら3-2ゾーンを意味するコールである。
DF時にコートを見渡して、ゾーンに切り替えるが良いと判断したのだ。
コール後、一旦はLITのOFだが私が放ったミドルシュートが外れる。
さあ、3-2ゾーンだが・・・3-2ゾーン、前衛中心を守る役目の私がそのままマンツーマンDF。
先ほどのコールが耳に入っていなかった、というか興奮状態に頭にコールが入ってなかったと言って良い。
DFに隙が生じて、高確率のミドルシュートを放つFREAK#18.選手に打たせたくないミドルシュートを打たれ決められた!
LITセンターがエンドラインからボールを出す。私がボールを受け取り左サイドレーンを小走りでボールを運ぶ。LIT#61.女性選手が左ウイングに向かう。他のチームメイトはハーフコートの右側に寄っている。この陣形にピンと来る!
「あれをやるチャンスだ!」
左ウイングのLIT#61.女性選手にパスを出すと同時に、サイドラインギリギリをダッシュ!
交わる瞬間にハンドオフでボールを受け取り、大回りだがベースラインドライブのドリブルを踏み出す。
そう、ピストルオフェンスだ。
踏み出したその瞬間、目の前の光景に一瞬戸惑う。自分についていたDFを、あまりにも見事に置いていくことができ、ゴール近くにヘルプとなるDFはいるものの、ほんの一瞬だが大きく開いたスペースにびっくりしたのだった。
ゴールのチャンス!決めたい!ゴールに向かってレイアップシュートの体制に入るが、ヘルプDFにも阻まれ外してしまう。
「せっかくのチャンスを・・・すまん!」と思いつつ、鳥肌が立つような経験に「バスケって本当に面白い!」とも思っていた。
FREAKは落ち着いて攻める。ミドルも3Pシュートも得意とする#7.男性選手が味方スクリーンを利用してフリーになるとミドルシュートを決めた。
点が欲しいLIT。LIT#20.男性選手がボールを運び、左ウイングにいた私にゆっくりとしたドリブルからハンドオフでボールを渡す。他のLIT選手たちはベースライン寄りに横並びでスペースを作るローセットで位置取り。私につくDFは間合いを詰めてこない。私が3Pラインに位置するに対してフリースローライン近くまで離れている。明らかにシュートを誘っている。
ならば、と。「ふぅ」と息を吐き整えると、誘いのって3Pシュートを放った。
放ったシュートは無事リングを通過させることができた!
次のFREAKのOFを止めることに成功するとリバウンドを取ったLITセンターから私にパス!そのキャッチした直後のドリブルを狙ってFREAK#17.女性選手がボールチェックに入ると、かわすのを失敗してトラベリング。
再度、FREAKのサイドスローでスタートする前に、LITセンターが改めて私に「32!」と伝えてくれる。やっと冷静になった私が3-2ゾーンの前衛真ん中に位置する。
外からのシュートを外させることに成功すると、ゾーン効果でLITが難なくリバウンドをとることに成功。
リバウンドをとったLITセンターがそのままゴール下までドリブルで運ぶ!ゴールにアタック!このまま自ら決めるか!と思われたが、FREAK女性選手と接触し女性選手が転倒。笛は鳴らなかったが、LITセンターが自らの判断であえてサイドにボールを転がしてアウトオブバウンズにした。そして転倒した女子選手とタッチしてDFに戻った。
実況から「紳士!」と。
残り10秒を3-2ゾーンで守り切り1Qを終えた。
FREAK 4-10 LIT
2Qスタート
FREAKボールからスタート。
LITセンターは休憩タイム。LITセンターを守るFREAK#18.男性選手も休憩。お互いスモールラインナップ。
FREAK#22.強力アタッカーが出場、マンツーマンで守るはLIT#1.体を張る男性選手。
ドライブを警戒して、まわりも中を固めるDFとすると上手く外からシュートを打たせリバウンド。
LITのOFが決まらず次の迎えたFREAKポゼッション。先ほどは#22.選手を上手く守ったが、今回は彼のドライブがシュートファールを誘いフリースロー2本中1本を決める。
LITがハーフコートオフェンス。LIT#17.女性選手はインサイドでも攻めれるが、小柄なFREAK女性選手がマークのためミスマッチ。LIT#17.選手が右エルボーでボールを受けると上手く背中でDFを押さえてゴールを狙う。
惜しいところで男性選手のヘルプDFに阻まれゴールはならずも、LITの攻め手の多さを相手チームに知らしめた。
LITはこの時間帯、総合的に体格で劣るラインナップだったがFREAKのゴールアタックをしのぎ、ポゼッションを得るとLIT#17.女性選手がTOPでボールを持つとLITホーンズのコール!
FREAKも思うようにさせまいとDFを強化するが、左エルボーでボールを得た#1.体を張る男性選手がターンを駆使しながらゴールにアタックしてシュートファールを獲得!2本ともゴールは決められずも、ここでも攻め手の多さを印象付ける。
FREAK女性選手2人が左ハーフコートで連携して攻める!
バックコートからフロントコートに男性選手がボールを運ぶのに合わせて、FREAK#7.女性選手が先行してコーナーにいたFREAKの#17.女性選手をダウンスクリーンでサポート。FREAK#17.女性選手が左ウイングでTOPからのパスを受けると、3Pシュートを放ち見事にゴール!
シュートは決められたが、LITがすぐに反撃!この時間、私も出場。エンドスローから受けたボールを右サイドレーンをドリブルで走り進む。右ウイングにLIT#17.女性が位置する。
彼女にパスを出すと、さらに加速してボールを受ける。
2度目のピストルオフェンチャレンジ!
私についていたDFが先回りしていたが勢いそのままベースラインドライブからミドルラインドライブに切り替えてゴールにアタックすると、ゴール下まで戻ってきていたDFも引きつけることに成功。左コーナーでノーマークとなった味方にパス!
そのシュートは外れてしまったが、実況から「シンプルだけどナイスプレー!」の声!
LITは攻め手はあるがゴールが決められていない。我慢の時間となるがFREAK#22.選手が力強くゴール下に攻め込むとシュートを決めた!
続くLITのOFもゴールを決められなかったが、FREAKのOFをなんとかしのぎ、LIT#17.女性選手がリバウンドをとったところで、FREAK男性選手がボールをカット。しかし、バックコートでの男性から女性へのボールをカットする行為はファールというローカルルールがあり、ファールで1点加点。
その後もLITが攻めきれない中、FREAKが逆転の追加点をあげ交代時間となる。
2Q交代時間 FREAK 12-11 LIT
2Q前半、LITは1点しか取ることができなかった。しかし、後半は得点力が高いLITハンドラー、シューター、センターが揃う時間とした。きっと逆転し点差をつけてくれると信じる。
LITボールからスタート。LITの得点力が高い3人の出場にFREAKが気合いのDF。特にLITセンターに対しては厳しくチェックが入る。いつもならLITハンドラーが展開しやすいようにLITセンターがスクリーンで援護するが、代わりにスクリーンの援護をしたのはLIT#47.ビギナー寄りのブランク男性選手。
ムービングスクリーンにならないようしっかり両足を固定させスクリーンをかける。
スクリーンをかけ終えると#47.選手がスペースを空けるために動く。上手くLITセンターと交わり、そこで生じた隙にLITセンターがボールを右ハイポストで受ける。だが、DFが囲うとボールをカット。ファールでは?と思うも笛は鳴らず。
こぼれたボールをLITハンドラーが拾うもFREAKもDFに詰め寄る。
24秒までもう時間がない!
LITハンドラーがパスを出し、受け取ったのはLIT#48.男性選手。左センターライン近くでパスを受け前を向くと、すぐさま左ウイングの味方にパス!パスを受けたのはLIT#61.新規加入の女性選手!
キャッチと同時にシュート。手から離れた瞬間に24秒のブザーが鳴る!
低い軌道のボールは・・・「ガコン!」と太い音をたてリングに当たりながらネットを通過!
3Pラインをわずかに踏んでいたため2Pだったが、チームを救うシュートを決めたのだった!
会場が「うぉぉぉぉぉ!」「キャ〜!」と歓喜に沸く!
LITが燃える!FREAKのOFをLIT#7.ハンドラーが見事なDFでマークマンのドリブルを押さえるとボールを奪取。すぐさま接触がありファールも得る。
サイドスローでスタート。LIT#77.シューターがTOPでボールをえるとLIT#47.ビギナー寄り男性選手がスクリーンで援護。スクリーンを利用と見せかけリジェクトでDFの虚をつくとドリブルから右ウイングで3Pシュート!
が、これは外れる。
FREAKもテンポよく早めに攻めるがシュートを外すと、リバウンドを取ったLIT#77.がボールプッシュで運ぶ。バックコートからTOPを経由して右ウイング、先ほどシュートを外した位置にくると3Pシュートを放った!今度は決める!
会場から「うわぁぁぁl!」と感嘆の声が上がり、実況が「こういうことするんですよ。この子」と。
FREAKもフリースローを得て1本を返す。
続くLITのOFはターンオーバーが発生し、FREAK#18.選手のワンマン速攻となるシーンも、LITセンターが全力で戻りブロックに跳ぶフェイントを入れ、#18.選手のリズムを狂わせ生じた隙に手元のボールをはたいてカット。ボールはエンドラインをわるもピンチを救う!
エンドラインスローから再開したFREAKのOFもシュートが外れ、LIT#7.ハンドラーがリバウンドを取ると、ミドルレーンをドリブルで走り抜ける。先に戻っていたセーフティーのDFが後ずさるのを見ると、トップオブザキーで急ストップからプルアップシュート!綺麗なアーチを描き吸い込まれるようにリングを通過!
残り55秒。FREAKも攻める!FREAK#7.シューターが左ウイングでボールを得ると、シュートチェックにもひるまず3Pシュートを放ち決めた!
残り45秒。LIT#7.ハンドラーがボールをバックコートからフロントコートに運ぶ。センターラインを越える位置でLIT#48.ビギナー寄り男性選手がスクリーンをセット。DFがスクリーンに気を取られた瞬間にLIT#7.ハンドラーが加速すると一気にゴール目掛けてドライブしてレイアップシュートを決めた!
残り43秒。FREKも負けじと攻め、フリースローを得て1本を決める。
残り24秒。LIT#7.ハンドラーがボールをバックコートからフロントコートに運ぶ。センターラインを越える位置で今度はLIT#31.センターがスクリーンをセット。スクリーンを利用してDFを剥がすと、ゴールに近づく。LITセンターはスクリーンと同時にゴールに向かってダイブ。LITセンターについていたDFはドロップでゴール下を警戒すると、あいたDFとの距離をみてLITハンドラーはプルアップシュート。このシュートもリングに吸い込まれるように決まるのだった。
残り僅かな時間でのゴールはなく、2Qが終了した。
点を取り合う見応えある展開に応援席も実況も感嘆し拍手を送る!
FREAK 17-22 LIT
3Qスタート
「俺たちは〜 かわいい〜!」FREAKの掛け声が会場に響く!
「ワン・ツー・スリー リッ ゴー!」逆転し点差もつけたが油断はできない。LITは気合を入れなおす!
LITボールでスタート。継続してLIT#7.ハンドラーと#31.センターが出場。
そしてスクリーンでチームを援護する#47.ビギナー寄り男性選手も継続出場。
TOPでボールをコントロールするLITハンドラーに、#47.選手がスクリーンで援護。DFがスクリーンにかかった瞬間にドライブ。ゴール下まで難なく進む。ヘルプDFはゴール下にLITセンターがいるため容易に出れない。
ふわっと浮かせるフローターでLITハンドラーがゴールを決めた!
LIT残り2選手も両サイドコーナーでステイし、しっかりスペースを広げるナイスな判断も見逃せない。
FREAKもボールをまわしてチャンスを狙うが、ゴール下のLITセンターの存在がありアタックが仕掛けにくい。
外からシュートを打つが決まらず。
LITは落ち着いてハーフコートOFを展開。相変わらずLITセンターへのDFは固く、ボールがLITセンターに入っても複数のDFで囲い込む。それでもミドルシュートを放つが、少し窮屈なフォームとなりリングを通過しない。
しかし、ゴール下に飛び込んでリバウンドをとったのはLIT#20.男性選手。リバウンドから着地するとすぐさまシュートすると、振り上げた腕にDFの手が当たりシュートは決まらずもフリースローを得る!
LIT#20.男性選手はいいところで仕事をする選手。そして彼が活躍すると会場全体が盛り上がる!
この時も彼を象徴する腕を十字にするポーズがあるが、コート内外でそのポーズが行われてさらに盛り上がる。
2本のシュートは外れるが、それでも大盛り上がりするのが彼の不思議な魅力である。
直後のFREAKのOFはパスミスが発生しLITがチャンスを得るがシュートは決めきれず、逆にFREAKが早い展開で攻める。
FREAKを牽引しながらLITセンターを押さえ続ける#18.男性選手が魅せる!
早い展開の中、#18.選手がTOPでボールをもらうと同時に大きくミートして前進。目前にはLITセンターがいる。ミートの着地と同時に左に鋭くドライブ!ワンドリブルすると、両足着地で急ストップしシュートモーション、彼の得意な距離なので高確率で決める位置。シュートフェイントとなるそのモーションに反応したLITセンターがブロックで跳ぶと、右にクロスワンステップを踏んで空中を舞うとシュートを放ち決めた!
その華麗な動作から会場から「おぉぉぉぉ〜!」と感嘆の声が上がる!
LITは#7.ハンドラーのコントロールで落ち着いてハーフコートオフェンスを展開。
FREAKもパスをまわして攻めるが、お互い決めきれない時間が発生。
そんな中、LITセンターをマークするFREAK#18.選手が3つ目となるファールで、ボード下右側からエンドスローとなった。
エルボーでLIT#7.ハンドラーが待機する。スロワーが審判からボールを受け取った瞬間に、LITハンドラーが右コーナーでパスを受けられるようLITセンターがスクリーンをセットすると、ハンドラーがコーナーに向け素早く動く。
パスをキャッチすると、すぐに3Pシュート。淀みない動きにシュートチェックは間に合わない。放たれたシュートがリングを通過する!
その後、お互いワンポゼッションずつ攻めるが追加得点はなく交代時間となる。
3Q交代時間 FREAK 19-27 LIT
FREKボールでスタート。LIT#7.ハンドラーを残し交代。LITセンターも休憩なのでサイズダウン。
この時間でFREAKに追い上げられるわけにはいかない。LITとしては重要な時間帯である。
LITはDFに力が入る。FREAKのシュートが外れると、そのボールに飛びつき保持したのはLIT#17.女性選手。直後、FREAK男性選手が勢いあまりボールに絡むが、バックコートでの女性へのカット行為とみなされファールとなる。ローカルルールでLITに1点も加算された。
この時間、LIT#77.シューターも出場。ちなみに私も出場。私は右コーナーに展開してステイ。
左コートでLITハンドラーとシューターが連携。ゴールには結びつかずも、テンポよく攻め立てる。
FREAKのOF、体格良い#6.ガード選手がLITセンター不在もありゴール下にドライブを仕掛けフリスローを得るときっちり2本を決める。
LITのOFは、シュートを警戒される#77.シューターがドライブでゴールに迫るが決めきれず、リバウンドをとったFREAKが早いテンポで攻める。右サイドレーンをドリブルする強烈なアタックを得意とするFREAK#22.選手がゴールに迫ると、DFに上手く体を押し当てレイアップシュートを決め得点!
点が欲しいLITもドライブで仕掛けると、ゴール下の#17.女性選手にパスを出してシュートチャンス。男性による女性への跳んでのシュートチェックはファールのルールがあるが、男性DFが精一杯の背伸びでシュートを阻み、落ちたボールをLITが拾ってシュートするも決めきれず。
追加点で一気に追い上げたいFREAKが早い展開で攻めるが、やや焦ったかファンブル発生でターンオーバー。
両チーム必死である。
LIT#7.ハンドラーが落ち着いてボールをコントロールしてハーフコートオフェンスを展開。
パスがまわり、最後は私が3Pシュート。外れるもLIT#1.体を張る選手がしっかりスクリーンアウトを行い、ボールを取るとLIT#77.シューターにパス。
パスを受けると、ベッタリマークをかわすために一つドリブルをするとバックステップして3Pシュート。これも外れる。だが外れたシュートをLIT#17.女性選手がとる!
仕切り直してパスをまわし、もう一度LITシューターにボールが渡ると3Pシュート!
これも決まらない。リングに当たって大きく跳ねたボールにFREAK男性選手2名と私がとびつく!
そのリバウンドを取ることに成功、さらにリバウンドに跳んだFREAK選手同士が接触して体勢が崩れた隙にゴール下シュートを決めることができた!
コート上のLIT選手全員が絡み、執念でゴールを決め切る!
残り60秒、LITはこれ以上点差を詰められないように守り切りたい!
なんとか3Q終了のブザーが鳴るまでFREAKの猛攻をしのぐことに成功したのだった。
FREAK 23-30 LIT
4Qスタート
3Q後半の山場はしのいだ。だからと言って何の確証にもならない。
ここでコケたら連覇もDOPEへのリベンジも叶わない。
LITは気合を入れる!
「がっちり行くぞ!」「おぉ!」
「ワン・ツー・スリー リッ ゴー!」
FREAKも気合を入れる!
「俺たちは〜 かわいい〜!」
両チーム、今日一番の声をあげる!
実況が様子を見て「さぁ、逃げ切るかLIT?追い越すかFREAK?」
決勝を賭けた4Qが始まる。
FREAKボールでスタート。
スタート直後、FREAK選手が放った3Pシュートの合間にペイント内での交錯で、FREAK#11.男性選手と、LIT#61.女性選手が接触。特にFREAK#11.選手の当たりどころが悪く、うずくまりしばらく動けないでいたが立ち上がりゲーム続行。
お互い大事にいたらずホッとしつつ、すぐに熱気が戻りFREAKボールで試合再開。
LITはセンターが出場でゴール下の守りを強化。しかしゴール下に上手くダイブしたFREAK女性選手、その選手にLIT男性選手が接触してファール。FREAKは1点が加算。
さらにFREAKボールで再開し、追いつけ、追い越せのFREAKが攻め立てるがLITが守り切る。
ここで勢いに負けたくないLIT。LIT#1.男性選手が右ウイングからゴール下までドライブで侵入すると、囲まれながらもシュートをしてファールを得る。
そのファールはFREAK#18.チームを牽引し、LITセンターをおさえてきた選手だった。
4つ目のファールとなりベンチに一旦下がる。
フリースローは2本とも外れるが、要となる選手をベンチに下がらせるナイスプレーとなった。
要の選手が下がるがFREAKのOFは勢いを止めない。だがLITセンターのゴール下存在感が際立ちDFに成功。
LITが攻めに転じるもFREAKはバックコートからDFを仕掛けプレッシャーを強めると、パスを受けたLIT#47.男性選手のトラベリングを誘発。トラベリングと同時につまづきかけると彼がかけていたメガネが床に落ちるとバラバラになる。
しかし大丈夫。スポーツ用のメガネであえて分解されるようになっており、パーツをはめなおして復活!
ワンシーズンに1回は起こる出来事に、和やかな笑いが起こる!
仕切り直しでFREAKのサイドスローでスタート。コートインしたボールを受け取ったのは#22.強烈アタッカー。DFにつくのはLIT#31.センター。果敢に1対1を仕掛ける。
右ローポーストでLITセンターと対峙するとジリジリと背中から近づき、それでも少しゴールと距離はあったが、虚をつくフックシュートを放つ!ふわりと浮いたボールがネットをスッと通過してゴール!
実況が「そんなんでいくか!」と感嘆する。
その後、ワンポゼッションずつ攻めるがゴールはならず、まわってきたLITのポゼッション!
落ち着いてハーフコートオフェンスを展開してボールをまわす。
しかし攻めきれず時間を消費する中、LITセンターにボールが入るとDFが密集して潰しにかかる。が、ファールを得てエンドスロー。もう一度、ボールをまわしながらチャンスを伺うも、コート右側にボールと人が集まり狭い中でシュートに行きつかない。
右ウイングで密集地帯となった息苦しい狭いスペースからボールを逃すため、TOPに展開したLIT#1.男性選手にパス!少しパスが乱れ、そのまま左ウイングに移動してボールを持ち直す。
まずい時間が残り少ない!
LIT#1.選手はこの位置からのドライブでゴール下に侵入し、DFがいてもロールしてかわすといったプレーが得意である。DFはドライブを警戒してか、詰め寄りはしない。
それを見てか、ワンドリして3Pライン近づくと、虚をつく思い切りの良い3Pシュートを放った!
高い放物線で放たれたボールがボードに当たると、リングを抜けるバンクショットとなった!
「うぉぉぉぉ!」会場が熱狂する!
実況は「あぁ!これはでかいぞ!」
会場の熱狂冷めない中、交代時間のブザーが鳴る。
4Q交代時間 FREAK 26-33 LIT
7点差だが4分あればひっくり返される点差だ。それを阻止すべくLITはクロージングラインナップでFREAKを迎え打つ。
LIT#7.ハンドラー、#77.シューター、#31.センターの強力メンバーに、速攻で走れインサイドプレーなど幅広くプレーできる#17.女性選手。絶妙なバランス感覚を持ち合わせが上手い#20.男性選手。
4Q前半出場組は、彼らに試合を託す。
FREAKボールで再開。FREAKも強力なラインナップで出場。ファールトラブルで下がっていた#18.選手もコートに立つ。再開後、早いタイミングで#22.強力アタッカーがゴールに迫る。その強いフィジカルと味方のスクリーンを活かしてゴールに迫りLITセンターを交わしながらレイバックシュートを放つ。
ボールがリング上を転がると、リングの外側に落ちる!
LITのポゼッション。ここでLITセットプレーを発動!
左コートを使って、LITハンドラー、シューター、センターが連携!
FREAKも動きを読んでDFするが、ファールで止めることになる。
サイドスローで再開し、ハイポストのLITセンターにボールが入るとDFが集約したところでLITシューターにボールをまわし3Pシュート!シュートは外れるもLIT#17.女性選手がリバウンドをとる!
#17.選手は、LITシューターにDFが戻っていなかったのを見てパスを出すと再度3Pシュート!
これも外れると、リングに当たり大きく跳ねるとゴールを吊るアームに当たりバイオレーション。
FREAKはLITのOFをしのぎ切る!
しっかり攻め点を取りたいFREAK。しかし、ここでパスの受け取りでファンブルが発生!それに素早く反応したLIT#77.選手がボールを奪取するとそのままワンマン速攻!
FREAK 26-35 LIT
FREAKはミスが発生するも、落ち着いて攻める。
再度、#22.強力アタッカーが味方スクリーンの援護を得てペイントエリアに侵入すると、DFに阻まれながらも押し込むようにゴールを決める!
FREAK 28-35 LIT 残り2分20秒
FREAKはもちろん諦めていない。LITのパスをカットすると、#22.強力アタッカーがまたもゴールに攻め込むと、ゴール下でシュートは外れるもののLITセンターからシュートファールを獲得する!
2本のフリースロー。
会場が見守る中、1本目を決める!
2本目は・・・外れる。しかしリングの手前に当たると、斜め下直線的に下降するとLITリバウンダーを通り過ぎ、3Pラインまで転がるとFREAKが確保。直後、FREAK#7.シューターにパスが渡り3Pシュート!
LITは肝を冷やしたが、そのシュートは落ちる。
FREAK 29-35 LIT 残り1分55秒
FREAKはDFの圧力を強める。ボールを運ぶLIT#77.選手が上手くDFを交わしたと思いきや、DFの手がボールに触れる。
ボールはサイドラインを割ってLITのサイドスローとなるも、一瞬も気が抜けない。
右サイドラインからスローイン。コート右半分でLITハンドラーとLITセンターが攻めの姿勢でDFを引きつけると、左コーナーのLIT#77.シューターにロングパス。パスを受け取ると、ミドルラインドライブに見せかけ、バックステップで3Pシュートを放つ!しかし、シュートはわずかに短く外れる。
だが、LIT#20.男性選手がリバウンドを取ると、ワンドリしてシュート!
決まるか!と思われたシュートはリングに嫌われこぼれる!
今度はしっかりリバウンドをとったFREAK選手たちが、ゴールに向け全員が駆け出す!
ミドルレーンをドリブルで運ぶ#6.体格良い男性選手から、左サイドレーンを走っていた#18.選手にパスが出されると、その先にLITセンターが居るのも怯まずゴールに向かうとレイアップシュートを決めた!
FREAK 31-35 LIT 残り1分20秒
すかさずLITがタイムアウトを取る。
焦らない、飲まれない、それだけで十分に対応できる。
タイムアウト中に確認をしあい息を整える。これで大丈夫!
選手達がコートに戻る。
LITのエンドスローで再開。ボールをコントロールするのはもちろん#7.ハンドラー。
ゆっくりしっかりコートを見ながらドリブル。彼に時間や点差のプレッシャーはない。
LITセンターが右にドライブが行けるようスクリーンをセット。そのスクリーンに合わせてTOPからゆらっと右にドリブルすると、DFも対応してついてくる。が、同時にLITセンターが左ドライブに行けるようリピック(再スクリーン)すると、息を合わせたように左にドライブ。
トップオブザキーでプルアップシュート!
決まればトドメか!?と、会場が息を飲むがシュートはリングに当たり、外れるとアウトオブバウンズ。
FREAKボールとなる。
残り53秒。
早めに攻めたいFREAK。#18.選手が右ウイングからベースラインドライブで仕掛ける。LITはDF2人でエンドライン際で囲うことに成功。プレッシャーを与える。
しかし合間をぬって、ゴール下の味方にパス!だが、LIT選手がボールを叩くと右サイドラインに向かってボールが転がる。LIT選手が必死に追いかけコートの内側にボールをはたくと、その先にはLITとFREAKそれぞれの選手が居る。ボールの奪い合いを制したのは、FREAK!
右ウイングでボールを確保したFREAK選手が、とった勢いそのままミドルラインドライブでゴールを狙う。
LIT選手達がそのシュートを阻み、タフなレイアップシュートとなるとボールがリングからこぼれる!
そのボールにLIT#77.選手が飛びつきボールを取ると、奪おうとしたFREAK選手の手が絡みファールの笛が鳴る!
ファールを宣告されたのは・・・FREAK#18.男性選手だった。
このファールで5ファールとなり退場となる。
残り36秒。
FREAKの精神的支柱とも言える選手が下がった。
しかし、試合は生き物、まだわからない。
LITのエンドスローで再開。
LIT#7.ハンドラーがボールを運ぶ。迫ってきたDFに落ち着いて対応。バックコートからフロントコートのセンターライン近くの味方にパス。パスを出すと同時にパスを受けた選手に向かって駆け出し、もう一度ボールをもらってコントロール・・・するはずだったが、パスを返してもらう瞬間、わずかにセンターラインを越え切っておらずバックパス。FREAKボールになる!
FREAK 31-35 LIT 残り28秒。
FREAKのサイドスローで再開。ボールがコートに入ると「打て!打て!」とシュートを促す声がベンチから聞こえる。
左ウイングでボールを受け取った選手が3Pシュートを放つ!
3Pラインからやや離れた距離からのシュートは空を切ると、ボールはリングに当たらず床に落下しワンバウンドしてエンドラインを越えようとする。
しかし、そのボールにFREAK選手が飛びつきコートにボールを戻す!
コートに戻ったボールの先にいたのはFREAK選手。ボールをキープすると、素早くパス連携してゴール下の選手入るとシュートチャンス。
しかし密集状態でLIT選手たちが素早く囲い込みチェックに入ると、ボールをカットすることに成功。
勢いよくこぼれたボールがサイドラインを越え、FREAKボール。
FREAK 31-35 LIT 残り16秒。
左サイドからスローイン。左ウイングでパスを受けた選手が3Pシュートを放つ!
放たれたシュートはリングに当たり、外れてしまう。
今度はLITがしっかりリバウンドをとるとLIT#7.ハンドラーにボールを預ける。
すぐにDFが迫るがファールもさせずバックコートを駆け巡りボールをキープすると、フロントコートのLITセンターにパス。さらにそこからLIT選手達で落ち着いてパスを繋ぐと、待ちわびたブザーがなる。
FREAKの猛攻をおさえ、LITが決勝に駒をすすめる勝利を掴み取った。
FREAK 31-35 LIT
試合が終わるとお互いの健闘を讃えてハイタッチ。会場から大きな拍手が起こる。
LITは#7.ハンドラーが見事なボールコントロールでLITを牽引した。さらに、LIT#61.新規参加女性選手のピンチを救ったシュート、LIT#1.体を張る男性選手のDFとチームに勢いをもたらした3Pシュートが印象的だった。
FREAKは#22.アタッカーの猛攻がLITを苦しめた。さらに#18.チームの要選手は、マークしたLITセンターを0点に押さえるという素晴らしいDFを見せた。疲労も激しかったと思うが、最後まで闘志を燃やしたプレーでチームを牽引し続けた。
最終節に向けて
試合後、もちろんLIT掲示板は大盛り上がり。
勝てた嬉しさもあるが、試合の振り返りのやりとりが何とも楽しい。
FREAK×LITの試合、第1Q後半にLITセンターが3-2ゾーンのコールとして「32」を告げたのに対し、私がガン無視してマンツーマンをしていたが・・・、同じ時間帯に出場していたLIT#20.男性選手と#61.女性選手もコールに反応できず無視していたと告白があり、楽しく盛り上がる。
ゴールならずもピストルオフェンスが実践できたことや、#48.ビギナー寄りのブランク選手のナイススクリーンが効果的だったことなど、今回の試合でたくさんの良い連携が確認できたので決勝戦でも活かしていこうと話し合う。
もちろん課題もあった。ローテーションの修正が必要だという意見もあり、見直すポイントを確認する。
最終節の舞台は、今までと異なる体育館で行われることが決まっていた。
今ままでの体育館は、サイドラインの距離がやや短かったが正規面積のコートが会場となる。
その分、走る距離がいつもより長くなるので走り負けてはならない。
特にDOPEは機動力が高いため、心してかかる必要がある。
掲示板でのやり取り後、私はDOPEとの対戦動画をSeason2分も含め見直し、試合の展開を想像しながらローテーションの草案を作る。
「きっと、こんな展開になる・・・」
そして4Qの終わりにチームLITが歓喜を上げている姿を思い浮かべる。
きっと、その姿は実現できる。
そう信じて、連覇とリベンジを賭けた決勝戦を迎えるのだった。
用語補足
文中に出てくるバスケットボールのコートやライン等の名称について補足説明です。
まだバスケットボールに慣れていない方は参照しながらご覧ください。
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