2021年10月9日の天皇杯ブロックステージから始まり、20227年3月13日のV.LEAGUE DIVISION3の最終戦で終わった近畿クラブスフィーダのシーズン。
このシーズンをバレーボール初心者からの目線で振り返って行こうと思う。
2021年10月9日 天皇杯・皇后杯_近畿ブロックステージ(男子)
和歌山県立橋本体育館で行われた天皇杯近畿ブロックステージ。この大会は天皇杯ファイナルラウンドの予選でもあり近畿ブロックからは3チームが出場することができる。
高校、大学、クラブチーム、V2のチームの計18チームが出場し、2or3回勝てばファイナルラウンド出場になる。
V.LEAGUEのチームからは、V2のきんでんトリニティブリッツ(大阪)、奈良ドリーマーズ(奈良)、クボタスピアーズ(大阪)、兵庫デルフィーノ(兵庫)、V3の近畿クラブスフィーダ(大阪)
実業団・クラブチームからは、鳳凰会(和歌山)、兵庫PAOPAO組(兵庫)、モリタ製作所(京都・棄権)
大学からは、甲南大学(兵庫)、大阪産業大学(大阪)、天理大学(奈良)、関西大学(大阪)、大阪体育大学(大阪)、近畿大学(大阪)
高校からは、洛南高等学校(京都)、開智高等学校(和歌山)、近江高等学校(滋賀)、和歌山工業高等学校(和歌山)
近畿クラブスフィーダとして今シーズン初の公式戦。新監督である能登 栄輔監督。
そして、同日に近畿大学体育会バレーボール部も、同じ予選に出場するということで、選手構成は、社会人部員中心で控えとして近畿大学バレー部の試合に出ない部員。
近畿クラブスフィーダ VS 大阪体育大学
スターティングメンバーは
- 1 山本 映樹 オポジット
- 2 中村 洸稀 アウトサイドヒッター
- 3 河戸 俊亮 ミドルブロッカー
- ⑪ 本多 駿 アウトサイドヒッター
- 12 中田 雄大 セッター
- 13 那須野 裕進 ミドルブロッカー
- 16 大原 悠 リベロ
今シーズン最初の試合はオール社会人部員で構成されたメンバーであった。
その他のメンバーは
- 7 石田 康祐 アウトサイドヒッター
- 15 久門 伸司 リベロ
–ここまで社会人部員– - 5 高永 恭輔 ミドルブロッカー
- 6 安田 舜 ミドルブロッカー
- 8 谷口 晴彦 アウトサイドヒッター
- 10 西野 維吹 リベロ
- 17 友渕 瑠宇久 アウトサイドヒッター
- 21 武田 大直 セッター
そして、この日は能登 栄輔 新監督の初試合でもあった。
V.LEAGUEのシーズン中盤以降の試合では、選手以上にベンチを離れ声を出していた能登監督。
この頃はまだ選手との距離感を図りつつ、ベンチに座っていることが多かった。
対戦相手の大阪体育大学は、2021年度秋季リーグ1部6位。
第1セット 16-25 で、あっさりと取られる。
コロナ禍の中で、練習不足の近畿クラブスフィーダ 社会人部員。
毎週のように秋季リーグで試合を行い、練習をしてきた大阪体育大学。
サーブをキャプテン本多 駿選手に集め、しっかりと対策してきた大阪体育大学。
第2セット 17-25 で試合終了となった。
*この試合は3セットマッチ
良いところ無く、課題ばかりが目立つ試合で、相手の攻撃にやられたというよりも、連携不足やミスの多い試合であった。
しかし、シーズン後半の試合と見比べると成長具合がよく分かる、比較対象としてはよい試合であったと思われる。
この試合で初めて近畿クラブスフィーダのYoutube ライブ配信が始まった。
配信を許可していただいた関係者の方への感謝の念に堪えない。
近畿クラブスフィーダ第1回目のライブ配信は、カメラ2台、パソコン1台を使い、得点ボードとワイプ映像。
もちろんいつものワンオペ。設営、撮影、撤収と長いひとり舞台の始まりでもあった。
撮影位置がコートエンド、コロナの影響でコートチェンジがなかったので、反対側で撮影した方が良かったと思われる。
あまり宣伝をしておらず、最大同時視聴者数は25人。
2022年4月現在で視聴回数は2300回ぐらい。視聴者も18歳~34歳の男性ばかりで、出場していた選手が後から見たのかな?といった感じだ。
試合は下記Youtubeで観ることができる。選手のヘタレっぷりを是非見て欲しい。そしてリーグ戦に向けて調整していく選手を感じて欲しい。
https://youtu.be/vrU7OOSH-c4
近畿大学 VS 開智高等学校・天理大学
近畿大学の初戦は、キャプテン中野 倭選手(現 名古屋ウルフドッグス)の出身校であり、近畿クラブスフィーダ キャプテン本多 駿選手の出身校でもある和歌山の強豪 開智高等学校。
しかし、2-0(25-14、25-18)のストレートで難なく勝利。
高校と大学のレベルの違いを見せつけた試合であった。
そして、天理大学との最終戦。
これに勝利すると天皇杯最終ラウンド進出が決定する。
天理大学は2021年度秋季リーグ1部3位。決して楽ではない相手。
日程的には秋季リーグ真っ最中で、両チームとも良い仕上がりだったと思う。
ブランシス選手(近畿クラブ 206cm)、丸尾 翔太選手(奈良ドリーマーズ*レンタル移籍 201cm)の高さに、江崎 闘愛選手(奈良ドリーマーズ)、中西 武琉選手(奈良ドリーマーズ*レンタル移籍)、後藤 陸翔選手(近畿クラブスフィーダ)の攻撃陣。唯一の1年生レギュラーで存在感をアピールする リベロ 荒木 琢真選手。
そして、その選手たちを指揮するキャプテン中野 倭選手(現 ウルフドッグス名古屋)。
試合結果は2-1(25-19、23-25、15-6)とストレート勝ちとはいかなかったが、安心して見られる試合であった。
そして、天皇杯決勝ラウンドへの出場を決めた。
その他の結果とまとめ
近畿ブロックから見事代表権を獲得したのは、近畿大学(大学・大阪)のほか、きんでんトリニティーブリッツ(V2・大阪)、関西大学(大学・大阪)であった。
V.LEAGUEから出場した、奈良ドリーマーズは、きんでんに決勝で敗れ、クボタスピアーズは天理大学に、兵庫デルフィーノは関西大学に敗れた。
大学バレーのレベルが上っていることもあるが、コロナ禍で体育館を借りれず、練習が出来なかったチームもあり、一概にどちらのリーグが強いとはいえない。
しかし、毎日のように大学の体育館で練習している大学チームと比べると、V2以下のクラブチームは練習場所の確保から始まり、なかなかまとまった練習時間を取ることが難しい。V2.V3の実業団チームでも、会社の方針などで練習時間が様々である。
その中でも、勝負にこだわりながらも、楽しくプレーしている選手を観ると、勝っても負けても、「頑張れ、よくやった」を声をかけたくなる。
今年も天皇杯の予選が行われるが、出場が有力な近畿大学に加えて、近畿クラブスフィーダも決勝ラウンドに出場してもらいたい!
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