東京を中心に大人初心者・ブランク向けにバスケットボールサークルを開催するHi-Five Basketball。
2023年5月と6月にサークル内リーグ戦「The League Season2」が行われ、チーム継続とした続編「The League Season3」が2023年9月〜11月で開催された。
入替に伴う新規メンバーや一部移籍があった中、Season2優勝のLITはチームメイトの変更なくSeason3に臨む。
2日間のプレシーズンマッチ
本戦前に2日間のプレシーズンマッチが実施された。
LITを除く他チームは、一部チームメイトの変更もあり顔合わせと調整のゲームとなる。
入替による新規選手7名(男性4名、女性3名)とは、一緒に練習をしたことがないメンバーもいたため、どんなプレイヤーなのかプレシーズンマッチが楽しみだったのと、個人的にディフェンスについて確認しておきたいことがあったので好都合だった。
そして特に気になるチームがいた。
チームDOPEである。
DOPEは強烈なドライブを仕掛けてくる選手が女子も含め複数人いるうえ、Season3で新規加入した選手がHi-Fiveのサークル内でも戦術を練ることに長けた選手だったのだ。
LITはSeason2で優勝はしたものの、DOPEには勝てていないのだ。
DOPEの個々の強烈な能力による波状攻撃に押された感があったが、新規選手の加入でチーム力も大幅にアップすることが予想された。
どのチームも強敵だがDOPEには勝利できてないだけに、どんなバスケットボールを仕掛けてくるのか、本戦前に手合わせできるのがよかった。
プレシーズンマッチ1日目
8月上旬に行われたプレシーズンマッチ1日目では、LITは男性選手5名が参加。
この日は、LITセンター不在もありエントリー(オフェンスの始め方)を決めて実践してみることにした。
当日にLITハンドラーからエントリープランを聞き実践。
スタック(重なり)を使ったエントリーでオフェンス時に優位なポジションでボールを受けられるようにする動きを行った。
LITセンターがベンチ休みで不在の時や、動きに迷いが出た時の対策として行ったのだった。
スタックから他セットプレーにも発展できる内容で、試合中もチームでチャレンジする楽しさを満喫するのだった。
そして1日目のプレシーズンマッチを終えたのち、LIT掲示板内でエントリープランの共有をした。
そのやり取りの中で、私がSeason3への参加表明をした時に、LITハンドラーに対して一つ依頼をしていたことの回答がきた。
その依頼とは「女子スペシャルセットを作って!」というオーダーだ。
Season2で開発されたセットプレーは、LITシューターを活かす内容だった。
セットプレーの幅を広げつつ、さらに女性選手がメインで、他チームを驚かすようなものがあったら面白いだろうなと思っていたのだ。
そんなオーダーに見事に応えてくれ、バスケットボールのボードアプリを使用した動画説明でセット内容を共有してくれたのだ。
ホーンズセットで始める内容で、それを「ホーンズLセット」と名付けたのだった。
次回のプレシーズンの2日目では、#73ワンハンド女子プレイヤーが参加できるとのことで、早速トライすることにした。
プレシーズンマッチ2日目
8月下旬にプレシーズンマッチの2日目が開催。
LITは6名が参加(#1と#77の男子と#17の女子プレーヤーは欠席)。
さっそく、ホーンズLセットを実践!
ゴールはならずも、ぶっつけ本番で思惑通りにLIT #73の女子選手でシュートを放つことが出来た!
何度かホーンズLセットを試すが、もちろん十分な練習ができた上ではないので、動きが合わないシーンもありつつ、チャレンジすることによって課題が見えたり、本戦に向けて体と頭で理解力を高めることができる。
何よりチームで取り組むことが楽しい。
私が個人的に確認をしたかったディフェンスについてもよい感触を掴めた。
確認したかったのは、今回新規で加入した男性プレーヤーとのマッチアップだった。
どの選手にもディフェンスにつく可能性があったので、各選手のプレースタイルを見ながら手合わせをしておきたかったのだ。
マッチアップした相手がボールを持った時、ワンアーム(OFとの腕一本分の間合い)でどこまで自分がディフェンスで止められるのかを試していた。
ワンアームの距離で止められないなら、どこまで距離を離せばよいか。
もちろん距離を空けすぎてもやられてしまうので、各選手と自分の実力での距離感を推し量ることができたのだった。
他にも、バンプ(体の接触)した時の強度も確認できた。
手合わせして厄介だと思ったのは、Season2ではほぼなかった女性選手とのマッチアップだった。
プレシーズンマッチではLITの女性選手の参加機会が少なかったので、女性選手とマッチアップすることもあったのだが・・・。
近づいてディフェンスするとドライブしてくるし、下手に接触してファールをすればローカルルールの「男性による女性へのファールは加点1点」があるので男性以上に距離感が難しい。
離せばシュートを放たれる(男性は女性のシュートにジャンプをするとファールとなる)。
おまけにディフェンスも上手くて、私がオフェンスの時にボールをカットされることもあり・・・。
本戦ではマッチアップしないことを祈ろう・・。そう思うのだった。
そして、気になるチームDOPEはというと、しっかりとエントリーを決めチームバスケを展開していた。
ドライブ力が高い選手がいることを存分に活かすために、恐らくはアイバーソンカットである動きをチームで展開し、ドライブするに十分に広いスペースを作ったうえでアタッカーにボール渡るようにし、ガンガン1対1を仕掛けてくるし、距離を空けてディフェンスすれば3Pシュートでゴールを射抜く。
DOPEがエンドスローでボールを出す時も、すでにセットプレーを展開していた。
この短期間にどうやって仕上げたんだよ・・・と突っ込みたくなるほどだった。
「うーん。厄介。」
これが感想だった。
プレシーズンマッチを振り返る
プレシーズンマッチ2日目の翌日。
LITの掲示板は盛り上がっていた。
プレシーズンマッチを動画に撮っておいたので、セットプレーが上手く行った場面、動きが合わずに課題と感じた場面を切り抜き、共有しながら振り返っていた。
「ここは良かったよね!」「ここはあえて動かずステイしたほうがよかったかな?」
そんな会話が飛び交い、#7.LITハンドラーと#34.LITセンターがアドバイスや改善案を提示してくれる。
もっとも盛り上がったのは、#20.男性選手が決めたレイアップシュートのシーンの切り抜き動画だった。
LITが獲ったリバウンドから#20.の彼が速攻に走り通ったパスに対しDFが寄って来たのを、レイアップシュートの体勢に入りながらボールをくるっと腰回してゴールを決めた!
そのシーンを見返しながら皆で賑わっていた。
普段は絶対そんなプレーはやりそうもないのに、思いがけないシーンで決めてくる。
やはり彼のワンプレーは盛り上がる。
年齢もバスケ歴も、Hi-Five参加前の練習してきた環境もまったく異なるメンバーたちが、意見を出したり、教えを乞いたり、アイデアを出したりと、その様子を楽しみながらバスケで繋がった縁に感謝したいと思うのだった。
チーム練習
プレシーズンマッチ後、モケがチーム練習ができる体育館を準備し、各チームに打診。
使用表明をしたLITから男性5名と、プラスSeason2に参加のプレーヤーが助っ人参加(仕事の都合でSeson3には参加できずも練習協力に感謝!)。
ドリブルハンドオフ、プレシーズンマッチで実践したスタック、Season2で使用したL1セットとL2セット、そしてホーンズLセットと、動きの確認含め充実した時間を過ごしたのだった。
そして、その様子を動画に撮りLIT掲示板で共有も行った。
その日は、LITが体育館を使用することができたが「他チームも練習や作戦会議をやっているのだろうな」「プレシーズンマッチを通じて調整や対策をたててくるだろうな」と考えると、各チームがどんなバスケットボールを展開してくるのか、ますます楽しみになってくる。
チームLITは本戦前に全員が揃っての練習はできなかったものの、Season2で積み上げたチーム力と、信頼の高さがあった。
ゆえに不安はなかった。
きっと困難な戦いになる。
それでもチームでのりこえ、勝利を掴み取ることができる。
そう信じて。
さあ、いよいよ本戦が始まる。
第1節編に続く >>
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