はじめまして、こんにちは!潤と申します。
自分はテレビ番組のディレクターやJリーグクラブのフロントスタッフとしてこれまでに経験してきたことを元に今後サッカーを中心にスポーツの魅力が広がるような記事を書いていけたらと思っております。
これからよろしくお願いします!
Jリーグ放浪記 -福島vs宮崎-
早速ですが趣味をこじらせて(?)Jリーグを観戦してきたので記事にしたいと思います。
1993年の誕生から30年の時を経て、クラブ数もとうとう10クラブから6倍の60クラブまで成長をしたJリーグ。「J30」と銘打ち、2023シーズンもついに開幕しました。60クラブある2023シーズン、60クラブのホーム開幕戦が存在することになります。今回はその1/60に当たる「J3リーグ」福島ユナイテッドFCのホーム開幕戦となる「第3節 福島ユナイテッドFC vs テゲバジャーロ宮崎」の試合を観にいきました!
念願のJ2ライセンスを取得し、「街なか事務所」を開業するなど、初のJ2昇格に向けて機運が高まる福島ユナイテッドFC。一方のテゲバジャーロ宮崎もユニフォームスポンサーに「江夏商事株式会社」や「株式会社ZOZO」などJリーグ参入3年目にして着実にクラブの土台を大きくしている。
共に大きな成長の可能性を秘めた両クラブだったが、開幕から2試合を終えて福島はアウェーで連敗し、宮崎はホームで2戦連続完封負けを喫するなど苦しい開幕となります。
そんな苦しい状況から脱するため迎えた福島の2023ホーム開幕戦。声出し応援も徐々に緩和され、福島を代表する曲、「I love you & I need you ふくしま(歌:猪苗代湖ズ)」のチャントを歌い選手を迎え入れる福島サポーター、そして遠方にも関わらず宮崎から福島まで駆けつけた宮崎サポーターのチャントが心地よくこだまし、迎えたキックオフ。
福島が3名、宮崎が6名スタメンを入れ替えて試合に臨みます。
互いに連敗阻止へ向け、高い集中力で相手にチャンスらしいチャンスを作らせない立ち上がり。
ただ、その中でもまずは「2023シーズン初得点」を奪いたい宮崎、それぞれ新加入の#7 青戸翔選手が前半14分にミドルシュートを、#16 石津大介選手が前半18分にヘディングシュートを放つものの、日本代表招集歴もある福島のGK #22 山本海人選手に防がれてしまいます。
そして0-0のスコアレスで前半を終了となりました。
ハーフタイムには昨年まで福島に所属し、サンフレッチェ広島やツエーゲン金沢、そしてインドの各クラブでプロキャリアを歩んだ遊佐克美さんの退団セレモニーが行われました。
「みんなを笑顔に」をテーマに新たな道に歩み始める遊佐克美さん、支えてくれた皆様への感謝を述べると共に今後のキャリアについて語り、最後には涙も…。
遊佐克美さん、これまでお疲れ様でした!そして今後のキャリアも応援しています!
そして迎えた後半、「初得点」を狙う宮崎が動きます。
後半16分に #11 橋本啓吾選手、 #16 石津大介選手と交代で共にFW登録の #18 山崎亮平選手、#42 南野遥海選手を入れ、攻撃のギアを上げていきます。
そして早速後半17分、南野選手がシュートを放ち、福島GKの山本選手に防がれたところを山崎選手が詰め、CKを獲得するなどチャンスを作ります。
福島も負けじと後半24分に #13 宮崎智彦選手、#20 城定幹大選手、#17 延祐太選手と #41 上畑佑平士選手、#38 粟野健翔選手、#39 塩浜遼選手の3枚替えを行い、2試合連続ゴールに期待のかかる上畑選手を中心に攻撃的な姿勢を見せます。
ですが先にゴールをこじ開けたのは宮崎。
後半29分、JFL時代から宮崎を支え、今季初出場を果たした青山選手が右サイドを突破し、中の様子をしっかり確認してからグラウンダーのクロスを入れるとそこに合わせたのは新加入の南野選手!
宮崎にとって待望の今季初得点は南野選手から生まれたこう着状態を打ち破る貴重な先制点!
そこからは福島も攻勢を強め、宮崎ゴールに迫るも #3 代健司選手に代わりキャプテンマークを巻いた経験豊富なディフェンスリーダー #4 西岡大志選手や、プロデビューとなった昨年から出場した試合では複数失点を許さず(※)無敗のGK #21 清水羅偉選手らを中心に硬い守備を披露します。
その後、福島もジュビロ磐田から育成型期限付き移籍で加入した FW #19 三木直土選手らを投入しますが宮崎の硬い守備をこじ開けられずに試合が終了し、宮崎が1-0で福島を下しました。
宮崎にとってはホーム開幕2連戦を落としていた中で掴んだ貴重な今季初勝利、そして福島はホーム開幕戦を落とし悔しい3連敗となりました。
なお、この完封勝利で清水選手は昨年のプロデビューから6戦目で4完封目を記録し、なおかつ4試合連続完封(439分無失点!)となりました。
※清水選手のデビュー戦となった2022年の第5節テゲバジャーロ宮崎vs松本山雅FCは2-2となっているものの、清水選手は0-1の段階で途中出場となったため清水選手自身は1失点しかしていません。
試合を終えて
試合前にはスタジアムに積もった雪を両クラブのサポーターが集まり、雪かきから始まった福島の2023年のホーム開幕戦。
試合前からそんな交流があったからかお互いのサポーターが暖かい雰囲気で試合に入り、殺伐とした雰囲気は一切なく楽しい空間となっていたように感じました!
イベントとしても前述の遊佐さんの退団セレモニーに加え、冠スポンサーの「株式会社りのいえ」協賛のサッカー教室、応援ハリセンの配布、そして名産でもある福島のお酒に合う「カルビーのポテトチップシュ(シュは酒とかけているとのことです)」の配布もされていて試合以外も楽しめる空間が広がっており、苦しい序盤戦とはなりましたがここから初のJ2に向け、着実に歩みは進んでいるように感じます。
そして宮崎にはこの試合でも活躍した石津選手や山崎選手、南野選手などJ1での経験もある選手が加わり、福島にも山本選手や宮崎選手、そして #44 大武峻選手などこちらもJ1での経験が豊富な選手が揃っています。
そして監督も松田浩監督(宮崎)、服部年宏監督(福島)と選手や監督として実績のあるリーダーが引っ張っているクラブなので、この「産みの苦しみ」を乗り越えた先には明るい未来が待っているように思います。
(なぜかジュビロ磐田に関わりがある人が多いような…。)
引き続き「J30」の2023シーズンのJリーグをこれからも期待しましょう!
【後日談】
その後、福島は第4節のアウェー琉球戦で今シーズン初勝利を記録しました!
福島ユナイテッドFCの皆様、初勝利おめでとうございます!
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