感動しましたね、ワールドベースボールクラシック(WBC)。決勝の舞台では、最後に“侍ジャパン”の大谷翔平投手が、MLBのロサンゼルス・エンゼルスでチームメイトのマイク・トラウト選手を三振に仕留め、日本代表を3度目の優勝に導きました。
この決勝の平均視聴率は、関東地区で世帯視聴率42.4%(個人視聴率24.3%)。瞬間最高視聴率は、上記のシーンで世帯視聴率46.0%(個人視聴率26.3%)だったとのこと。平日午前からお昼という時間帯を考えると驚異的な視聴率で、いかに国民が注目していたのかということが分かります。
日本では、少子化の影響もあってか野球人口が減少傾向にあるそうです。以下の記事にもある通り、高野連によると、2022年の加盟校数は3,857校で2005年のピーク時から396校も減少。部員数では、3万9,000人も減っており“野球離れ”が深刻化しているようです。
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そんな中でのWBC優勝。野球関係者からは、競技人口増に期待する声も上がっているようで、実際、テレビのニュースでは、少年野球チームへの問い合わせが増えていることを伝えていました。
その国におけるスポーツ競技の成長と繁栄は、将来を担う子供たちの競技参加が不可欠です。大谷選手やダルビッシュ有投手、“村神様”こと村上宗隆選手をはじめとした“侍”たちが、世界を相手にどれだけ活躍しても、それに続く未来の野球選手が出てこなければ野球は衰退してしまう…。国民的スポーツの野球ですら関係者が競技人口増を願うのも、底辺拡大こそ日本の球界発展の「一丁目一番地」だからなのでしょう。
日本フットゴルフ協会でも、競技発展と普及のカギは子供たちのフットゴルフ参加にあると考えています。
先日、今季のスケジュールを発表させていただいた「全日本ジュニアフットゴルフツアー2023 supported by Sieg」を開催するのも、子供たちにフットゴルフやゴルフ場を体験してもらいたいから。そして、生涯続けられるこのスポーツを若年期から触れてもらうことで、日本やアメリカにおける野球のように、フットゴルフを文化として根付かせたいと考えているからです。
おかげさまで、そのような想いでスタートしたこのジュニアツアーも3年目を迎えることができました。初年度は小学高学年のみが対象でしたが、昨年から参加枠を中学生まで拡大し、小学校を卒業したお子さんでも継続して大会に参加いただけるようにしました。
現在の参加者の中心は、日頃からサッカークラブ等でサッカーをしているお子さんですが、中にはフットゴルフの楽しさに触れ、サッカーからフットゴルフに転向した子もいるほど。参加者の親御さんからは、子供たちが一日、非日常のゴルフ場で過ごすことで、挨拶やマナーなども学ぶことができるとご好評をいただいています。
今季のジュニアツアーは昨年に続いて全6大会を予定しています。第1戦は4月16日(日)で群馬県の鳳凰ゴルフ倶楽部が舞台。昨年までと同様、シーズンを通じたポイントランキングも設定しており、年間チャンピオンも目指せる内容となっています。(2022年ポイントランキングはこちらから)
フットゴルフをレジャーやレクリエーションとしてご家族で楽しんでいただくことは、もちろん素晴らしいことですが、そこで初めて出会う子供たちと、ちょぴり真剣に競技に打ち込んでみると、きっとお子さんにも新しい世界が広がるはず。それに、競技を始める年齢が低ければ、それだけキャリアも積めて、これからさらに発展する新スポーツの牽引役になれるかも知れません。
いつの日か、フットゴルフが野球やサッカーのように国民が熱中するスポーツとなることを願いつつ、たくさんのお子さんのご参加をお待ちしております。
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