【塩原恒夫】さらなるドラマの深淵へ〜F1後半戦オランダ&イタリアGPダイジェスト実況

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オレンジ色の衝撃・オランダGP

待ちわびたシーズン再開、スターティング・グリッドです〜予選14位マグヌッセン=ピットスタート、失格アルボン最後尾/P3炎上サージェントと並んでジョウ・グァンユー、夏休み明けても悪夢は覚めない/来季へもやもやボッタスと、すっきりオコン/3グリッド降格ハミルトンの隣には、Q1敗退リカルド/入賞目前6列目から、ヒュルケンベルグ&角田同ポイント直接対決/177cmサインツ&ガスリー、TOP10での背比べ/アストンマーティン未来をかけて、ストロール&アロンソの後半戦占い/来週モンツァへルクレールと、2か月後の凱旋信じてペレス/ベルギーのラッセル、ハンガリーのピアストリはっきり白黒つけてやる/2024タイトル争いラスト10番勝負、フェルスタッペン&ペレス激突のオレンジカラー〜以上20台による8月答え合わせの始業式です!

4連覇に向けてホーム・グランプリから始まるチャンピオンのシーズン後半戦です。ザントフォールト、スタンドを埋めるアーミー達のカラーに速さで存在を主張するアナザー・オレンジー=ノリス vs フェルスタッペン、最前列の白熱が72周を牽引します。2024F1第15戦オランダGP、北海を照らす太陽がシグナルに映える〜スタート!距離の短いターン1へ、ノリスかフェルスタッペンか、フェルスタッペンだー直後では、オープニンLAP3位ラッセル、5位ルクレール、ガスリーは7位とそれぞれ順位を上げました。ほとんどがミディアムタイヤでのスタートチョイスの中、ソフトの角田は13番手とポジションダウン…

レース17周を終えてホームストレート、ノリスがフェルスタッペンをオーバーテイク!ノリス首位奪還ー周回毎にタイム差を広げていく。ピアストリとの4位争いで抜くに抜けないルクレールは、25周目アンダーカットで逆転を狙う。功を奏して、中盤ルクレールは一気に表彰台圏内に。ピット1STOP戦いの行方は、コース上でのDRS追い抜き勝負。ピアストリはラッセルを交わして、3位ルクレールに迫る。サインツはペレスをオーバーテイク、メルセデス勢は2STOPでラッセル7位、8位ハミルトン。サインツとペレスはそれぞれ上がって5位6位。さらに入賞に向けて、ガスリーがアロンソが、ヒュルケンベルグをとらえて、9位10位に入ります。

ファイナルアップは、キャリア2勝目へノリスが圧巻の締めー母国で200戦目の区切り2位フェルスタッペンに、22秒以上の差をつけ、ファステストもマークしてポール・トゥ・ウインのチェッカー!!ルクレールはピアストリの追撃を振り切って3位表彰台を獲得、5位サインツとともに次週はティフォシに思いを届けます。角田は2STOP作戦もハマらず17位という結果でした。

深紅の歓喜・イタリアGP

コース全面再舗装となったモンツァ、P1では若い2人がF1デビューをはたしました。メルセデス=アンドレア・キミ・アントネッリ18歳期待の才能、母国イタリアでの走りはラッセルのマシンをクラッシュさせ早々に赤旗退場となってしまいましたが、翌土曜日には来シーズンの契約が発表。ウィリアムズは、サージェントに替えてアルゼンチン人フランコ・コラピントをシーズン残り9戦で起用します。

勢力図変化も加速するスターティング・グリッドです〜最後列はジョウとボッタス、創設者ペーターさんは未来にかける/アカデミー出身コラピントの隣で、ストロールはウィリアムズ・デビューを懐かしむ/角田アップデート無念Q1敗退、オコン誕生月に奮起のとき/ガスリーは4年に一度の祭典だから、クラッシュにマシントラブルそれでもマグヌッセン/モンツァ優勝1回リカルドと、俺2回アロンソのピースサイン/ヒュルケンベルグが、アルボンがQ3を盛り上げる/4列目だけどペレスがフェルスタッペンに続いた!8人目に加えてよ/ハミルトン&サインツ、どうするティフォシ!?今か明日の選択か/3戦連続TOP3へルクレール、挑戦受けてラッセルのシートが熱い/マクラーレン最前列占拠ピアストリとノリス、ラジオは公開生放送中〜以上20台編成=夢の超特急は時刻通り運行します。

速さを追求する伝統のステージ=モンツァ・サーキット、53周決勝レース。イタリアのシグナルが、ティフォシの想いとともに深紅に染まるー距離のある1コーナーへの主導権争い進入は、3位ラッセルがコースオフで7位にポジション落とす。続く第2シケイン=ロッジアで、マクラーレン直接対決ピアストリ先頭!ルクレールも2位浮上、ノリスは3位に後退です…サインツ4位、ハミルトン5位、フルスタッペン6位、ラッセル、ペレス、アルボン、アロンソというTOP10。ヒュルケンベルグは、リカルド&角田と接触し後退…ダメージを負った角田はリタイヤとなってしまいました。

3位ノリスは14周終わりでタイヤ交換、次の周にルクレールがピットインしてカバーしますが、ノリス見事アンダーカット成功です。ピアストリはノリスの前でピットアウト。20周目にピットのサインツは、1ストップのようです。上位陣ミディアムスタートの中、4列目レッドブル勢はハードタイヤを選択し逆転機会を伺いますが、フェルスタッペン23周目右リア交換に手間取り作業時間6.2秒の痛恨…厳しい展開です。ワンツーのピアストリ&ノリスがファステストを出し合って、ルクレール、サインツ、ハミルトン、フェルスタッペンは6位ー

30周を過ぎて2度目のピットストップは、ノリスから動く。40周を前にピアストリ、あとはトップ・チェッカーへ進むだけに見えたあたりで、サインツだけでなく一番前を行くルクレールも?!ーこうなったらコース上で決めるしかない、ラスト10周をきってピアストリが、ノリスが、懸命にサインツをオーバーテイク!!それぞれ2位3位にあがります。しかしルクレールには届きそうもない。1周毎にティフォシのボルテージが上昇するスタンド、母国モナコの勝利から3か月、今度はチームの聖地でしてやったりのウイニングラン、シャルル・ルクレール自身通算7勝目は、モンツァ5年ぶり2度目の栄光、さらには跳ね馬イタリアGP通算20勝目につなげました!!!2勝目ならずピアストリ悔し、ノリスは意地の2戦連続最終周ファステスト1ポイント、30歳誕生日サインツ4位、ハミルトン5位、フェルスタッペンは6位、ラッセル、ペレス、アルボン、マグヌッセンまでが入賞です。11位アロンソ、コラピント12位堂々のデビュー戦、リカルド13位、完走19台、角田は唯一のリタイヤでした。なお、ガスリーと接触があったマグヌッセンは、ペナルティ累積12ポイントに達したため、次戦出場停止となります。

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この記事を書いた人

塩原 恒夫のアバター 塩原 恒夫 フリーアナウンサー

1987年フジテレビ入社、アナウンス室勤務〜2017年7月BSフジに出向し、広報担当局長としてアナウンス業務も兼ねる。2022年3月フジテレビを退社、同年4月よりフリーアナウンサー。フジテレビNEXT/F1中継や、福島テレビ・エキサイティング競馬のMCを担当する。

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