【Women’s Fリーグ・ミネルバ宇部】海外からの仲間を迎えて

ミネルバ宇部は、7月31日、8月21日の2回で、新加入のブラジル人選手の入団を発表しました。
愛称は、ドゥーダ(DUDA)とミカ(MICKA)です。

ブラジル文化はとても明るく前向きです。
そんな2人が加入したことで、チームの雰囲気はガラッと変わりました。

私は裏方の仕事になりますので、競技そのものに深く関わっていません。
2人の来日までの段取り、リーグやJFAへの選手登録、そして来日後の2人の生活面のサポートを中心に行っています。練習会場までの送迎をする機会も多く、おかげで練習を見る機会も増えました。

ブラジルのフットボール文化というのは、素晴らしいなと思います。
素人の私ですが、感じたことを2つ。

まず1つ。
練習の中で、何に重点を置いているかが日本とは違う。

練習が始まる時、ストレッチをした後、まずパスの練習をしています。
その時、今までの感覚だとあくまでアップのような感覚でまずパスをする。ってイメージがありました。

ですが、ブラジル選手は、この最初のパス練習が一番真剣な気がします。
2人の選手間にコーンを立て、その間を通過させてパス練習をするのですが、それをだんだん狭くしていくんです。
最後には、ボール2個分くらいの幅でコーンを立て、その間を強く速いパスを出して通過させていきます。
しかもダイレクトで。
ですので、パスが一切乱れない。精度も高く、スピードも強さもあるパスを連続して出しています。

それ以降の練習は笑顔で楽しくやっていますが、パスの精度に対するこだわりはすごいなって感じます。

そしてもう1つは、
これはミネルバ宇部だから。なのかもしれないですが、
若い選手への接し方が素晴らしいことです。

なんとなく今まで私が見てきた感覚は、上手な選手・経験のある選手が、若手や経験のない選手へ指導する際、
なんとなく上下関係が見えます。(気のせいかもしれないですが)
ブラジル選手には、その感覚がありません。
1つのプレーのたびに、止めて作戦ボードを持ってきて、若手選手に「自分が何をしたかったのか」「自分が何を求めていたのか」を説明しています。
そして、若手選手が「すみません。できなくて」のような発言をした場合、
大丈夫。仲間だから。すぐできるようになる。気にすることはない。ある日突然できるから。と笑顔で言っています。そして繰り返し繰り返し、それを続けていきます。

同じチームの選手は「仲間」だという意識が非常に高い気がします。
そして、正解をできるようになろう。ではなく、何を必要として何を求めているのか、お互いの望む形を話し合っていこうとしています。(うまく表現できませんが)

言語も全部わかりませんし、本当のところはわかりませんが、素人の私には、正解を教科書的に習うのではなく、自分たちの正解を作ろうとしているように見えます。

そして、それはフットサルに限って話ではなく、とても勉強になる姿勢だと感じています。

文化の違い、言葉の違い。
違いだらけの中で、フットサルを通じて繋がっていく姿を見ていると、今回の海外選手獲得は、ミネルバ宇部の選手にとって、大きな財産になるのではないかとうれしく思っています。

これからが楽しみです。
ぜひみなさん現地にお越し下さい。

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ミネルバ宇部は2020年5月より日本女子フットサルリーグに参入した山口県宇部市の女子フットサルチームです。
チームの設立は2005年。宇部市を中心とした山口県の選手が多く在籍するチームです。
ミネルバ宇部は、地域に愛され必要とされるチームを目指し活動しております。
温かいご支援をよろしくお願い致します。

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