「フットサル戦術クリエイター」横澤直樹監修 ”パドロン”【特徴③】1対1の場面を構築編


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特徴

特徴①~⑤を紹介していきますが、パドロンを効果的に使用するうえでは、必ず理解しておかなければならないことであり、他のローテーションと比較されたときに、目立つ部分となります。

独自のパドロンを創るためには、特徴を明確にする必要があります。

独創性があれば、自分も楽しめ、その理論が伝達された人と、独自のパドロンの楽しさを共有できます。

独自のパドロンをつくるときに、自分が理想とするフィニッシュから逆算し、特徴がある理論を含めて過程を構成すると、フィニッシュに至るまでの過程も楽しめますので、ぜひとも自分の世界観をつくりあげていただきたいです。

1対1の場面を構築

組織戦略であるパドロンのゴールパターン(パス14種類/ドリブル9種類)を、芸術的・演出的に使用するためには、1対1の場面を、より多く、構築することです。

対戦相手がゾーンディフェンスならば、ボールホルダーへのプレスは、決められた守備ゾーンへの進入時だけであり、対ゾーン用のパドロンは、空いているスペース攻撃を使用するため、フィニッシュは、非常にシンプルな攻撃に見えてしまいます。

ですが、マンツーマンディフェンスであれば、1対1の場面は常にあるので、すべてのゴールパターン(パス14種類/ドリブル9種類)は、選手個々の持ち味を披露する舞台になり、勝負時の迫力、雰囲気は緊張感が走り、観戦している側も、プレーしている選手も、指導者も楽しめるかと思います。

対戦相手がゾーンディフェンスの場合

仮に、対戦相手がダイヤのゾーンディフェンスの場合、パドロン①と⑥を選択したとします。

対ゾーン用のパドロンは、空いているスペース攻撃を使用するため、フィニッシュは、非常にシンプルな攻撃に見えてしまいます。

対戦相手がマンツーマンディフェンスの場合

仮に、対戦相手がマンツーマンディフェンスの場合、パドロン①と⑥を選択したとします。

1対1の場面は常にあるので、すべてのゴールパターン(パス14種類/ドリブル9種類)は、選手個々の持ち味を披露する舞台になり、勝負時の迫力、雰囲気は緊張感が走ります。

マンツーマンディフェンスへの誘導

では、対戦相手がゾーンディフェンスを選択した場合、1対1の場面が少なく、選手個々の持ち味を披露する舞台はつくれないから、どうすることもできないのか。。

そんなことはありません。

そこで、対戦相手に、マンツーマンディフェンスへ変更してもらうために誘導する方法を、2つ紹介します。

①ゾーンディフェンスの空いている場所を攻撃し、打開し続ける結果をみせて、チームのディフェンスシステムを変更させる方法

②対戦相手をボールとマークへ反応させることで、ゾーンの持ち場から移動させる方法

攻撃選手・背番号③が、ドリブルで中央突破を狙うことにより、1対1の場面を構築できます。その攻撃に対して、守備選手・背番号⑤は勝負せざるを得なくなります。相手が奪いに来るなら中央突破し、相手が守備ラインを下げてくれるならば、長時間、1対1の場面を構築できます。

この時に重要なことは、攻撃選手・背番号④と⑤です。守備選手・背番号③と④に接近することで、マークせざるを得なくなり、守備選手・背番号⑤のサポートに専念できなくなります。

その影響により、攻撃選手・背番号③の個性を披露する舞台が出来上がります。

攻撃選手・背番号③が、中央突破をできない場合、パドロン①と⑥を狙う動きに変更します。

攻撃選手・背番号③は、攻撃選手・背番号⑤へパスを配給したあと、パドロン①の動きをしながら、守備選手・背番号⑤を手で押しながら、ゾーンディフェンスポジションから移動させていき、攻撃選手・背番号⑤が中央へ突破するためのスペースをつくります。

攻撃選手・背番号④も、同時にセグンドの位置へ移動することにより、守備選手・背番号③も下がらざるを得なくなります。

攻撃選手・背番号⑤の個性を披露する舞台ができあがりましたが、この状況からドリブル突破ができない時は、先ほどと同様に、パスへ切り替えて、パドロン6を選択するために、攻撃選手・背番号②へ展開します。

このような、繰り返しで、相手のゾーンディフェンスポジションを誘導すると、常に1対1の場面を構築できます。

特徴③(まとめ)

上記で紹介した特徴③「1対1の場面を構築」は、選手個々の持ち味を披露する舞台をつくり、勝負時の迫力、雰囲気は緊張感が走り、観客、プレーしている選手、指導者を楽しませるためにあるのです。

パドロン【特徴③】から、期待される効果は以下です。

相手に継続した脅威を与える

1対1の場面で、選手の個性を楽しめる

ゾーンシステムを打開できる

個のアイデアを磨くと、観客や指導者を楽しませることができる

常に緊迫した勝負を楽しめる

1対1の場面は、選手にとって、個性をみせる最高の舞台であり、相手にとっても脅威です。っそして、1対1で主導権を握れると、チーム全体的も同時に、主導権をにぎることに繋がるので、試合展開は、自分たちのペースで進行できます。

次回は、【特徴④】四路五動の活用について説明していきます。

Bom sucesso(成功しますように)

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横澤直樹のアバター 横澤直樹 Fリーグ デウソン神戸監督 フットサル戦術クリエイター

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