記事のポイント
・那須川天心が前WBO世界王者ジェーソン・モロニーに3-0判定勝ち
・初めての被弾による危機を乗り越え、プロボクシング転向後6戦6勝
・モロニーは「判定はアンフェア」と苦言を呈し、再戦を要求
・試合後、WBO王者・武居由樹とエール交換、今後の対戦に期待
那須川天心、世界への狼煙を上げる大勝利
ボクシング転向後、無敗を誇る那須川天心(26=帝拳)が、元WBO世界バンタム級王者ジェーソン・モロニー(34=オーストラリア)との119ポンド(約53.9キロ)契約10回戦で激闘を繰り広げ、判定3-0(98-92、97-93×2)で勝利を収めた。東京・有明アリーナに詰めかけた1万2000人の観衆の前で、世界トップレベルの戦いを証明した。
試合は序盤からモロニーが前に出る展開となり、第1ラウンドで那須川は右ストレートを被弾。第6ラウンドにはダウン寸前まで追い込まれる場面もあった。しかし、驚異的なバランス感覚でダウンを回避し、試合後には「初めて効かされた感じ。打ち合いをして、一人前の男になれた」と成長を実感した様子を見せた。
モロニーは判定に不満、「アンフェアだった」と主張
試合後、モロニーは判定結果に対して「接戦だったが、1人のジャッジが98-92をつけたのはアンフェア」と不満を漏らした。陣営のドン・マジェスキー氏も「日本のジャッジングは見直すべき」と批判。さらに、バンタム級(118ポンド)での12回戦での再戦を要求した。
しかし、試合を解説した元世界王者・竹原慎二氏や畑山隆則氏は「98-92は少し開きすぎだが、天心の勝利は妥当」と評価。日本の元世界王者たちも那須川のパフォーマンスを称賛した。
武居由樹とエール交換、統一戦は実現なるか?
試合後のリングには、WBO世界バンタム級王者の武居由樹(大橋)が登場し、「僕も世界チャンピオンになって、いつかどこかで必ず戦いましょう」とエールを送った。那須川も「まずは世界王者になってから、ベルトを懸けて戦いたい」と応じた。
ただし、武居は5月にWBOの指名試合を控えており、両者の対戦が年内に実現する可能性は低い。那須川はWBA、WBC、IBFなどの他団体の世界王座も視野に入れ、年内の世界挑戦を目指すことになる。
まとめ
那須川天心が元世界王者モロニーを破り、ボクシング転向後6連勝を達成した。試合中には苦戦する場面もあったが、持ち前のスピードと対応力で乗り越え、世界挑戦へ大きな一歩を踏み出した。今後はWBO王者・武居由樹とのビッグマッチに向け、まずは世界タイトル獲得を目指す。2025年、那須川天心のボクシングキャリアが新たな局面を迎えることは間違いない。
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